斜めから降り注ぐ人付き合い

ふれあいの人付き合いについて綴っていこうかと思います。

恋愛は、始めるよりも続けるほうが難しい

2022-04-08 17:31:59 | 恋愛心理
愛し合うということは、いったいどういうことなのだろうか。

それはただ誰かと結婚したり、ベッドをともにしたりすることではない。
大勢の人が結婚し、セックスをしているけれども、本当に魂がふれ合い、ずっと愛し合っていけるカップルはごくわずかしかいない。

恋に落ちる、という言葉があるが、学校で、会社で、通勤電車のなかで、偶然言葉を交わしただけでも、胸がときめき、恋が始まる。

しかし、そうして始まった恋を本物の愛に育てていくためには、それなりの努力が必要である。

すなわち、パートナーといつまでも心から愛し合っていくためには、お互いの絆を深めようとする不断の努力が必要なのだ。

「不断の努力」とは相手を観察すること。
相手の日々の変化に気が付くこと。
たとえば、今日はいい顔をしている、最近少し太った、今日は何となくむくんでいるなどと気が付くことである。
そうして気になったことを素直に話し合う。
素直な会話をすることである。
それも目的のない無駄話をすることである。
それが絆を深める不断の努力である。
いつも高価なプレゼントをすることが絆を深める不断の努力ではない。
あまりプレゼントの多い人は、むしろ心に葛藤のある人である。

自分たちの関係がすばらしい贈り物であるということを忘れたとき、お互いに慈しみ合うことを忘れたとき、ふたりはもはや愛し合っているとは言えなくなる。

愛情が消え失せることが突然起こったときには、それはもともと愛情ではない。
愛と思ったのは単なる欲望だったのである。

恋人や夫婦の関係にありながら、もはや愛情が感じられないーこれほど悲惨なことはないだろう。

ある日、相手の顔を見て、憂うつな気持ちで「別に嫌いじゃないけど、もう愛しているとはいえないわ」と気付くなんて・・・

ふたりの心を結ぶ神聖な橋はすでに消え、あるのは空虚さだけ。
同じ家で暮らし、同じベッドで眠り、同じように家族を愛していても、そこには真に愛し合う者同士の間にあるはずの喜びに満ちた関係はない。
ふたりはただのルームメイトになってしまったのだ。

愛情が消え失せ、互いを惹き付ける魅力がなくなるというようなことは、ある日突然、起こるわけではない。

それは、あなたたちの両方、あるいはそちらか一方が、愛する人というすばらしい贈り物にありがたみを感じなくなり、常に相手への思いやりを忘れずに考えたり行動したりすることをやめたときに訪れる、当然の結果にすぎない。
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