人間関係を築いて維持するのも、反対に、人間関係に亀裂が生じて断ち切れてしまうのも会話の仕方しだいです。
会話を楽しめる関係であれば、良好なコミュニケーションを保つことができるでしょうし、トラブルが起きる可能性も小さいといえます。
しかし、会話を始めても長続きしないような場合は、良好な人間関係を築くのも難しいのです。
話が続かないのは、話の腰を折ってしまうことが原因のひとつとして考えられます。
たとえば、数人で酒を飲みながら楽しく話しているときに、ある人が、
「じつは昨日、ロサンゼルスから帰ってきたばかりで。まだ時差ボケなんですよ」
と言ったとしましょう。
ここで、会話がきちんとできる人なら、その話を受けて、
「それはお疲れでしょう。ロサンゼルスはどうでしたか」
と言うはずです。
ところが、話の腰をすぐに折ってしまうクセのある人は、すぐに自分の話にもっていきたがり、
「ロスですか。僕も何度も行きました。友人がたくさんいて、よく招かれますよ」
などと話を横取りしてしまいます。
相手がロサンゼルスの話をしたがっていることなど、まるで考えもせず、自慢話をしてしまうのです。
話の腰を折る人は、どんな話題でも必ず自分の話にもっていく傾向があります。つまり「自己中心的」なのです。
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人は誰でも自分が大事で、自己中心的な面は少なからず持っています。
しかし、他人にも同じ気持ちがあると気づけば、相手を大事にできるはずです。
ところが、自己中心的な人は、そのあたりの機微がまるでわかっていません。
また、自己中心的で自己顕示欲が強い人は、自分を賞賛してくれる人を周囲に置きたがる傾向もあります。
「イエスマン」がいてくれないと寂しくて仕方がないのです。
そうならないためにも、まずは相手の話の腰を折らずに、きちんと聞くようにし、お互いが楽しい会話ができるように心がけることが必要です。
人間関係ワンポイント:すぐに「自分の話」にもっていかず相手の話を尊重する。