オリンピックで活躍した選手が、オリンピック終了後の大会で、まるで別人のように平凡な記録に終わるというのはよくあることです。
目標にしていたオリンピックが終わり、目標喪失状態の中、モチベーションが上がらないと、平凡な記録しか出せなくなってしまいます。
このように、結果が目に見えるまでに時間がかかる多くの仕事と違って、スポーツなど瞬時に結果が出るものを見れば、モチベーションの威力が明らかです。
能力が高いほど素晴らしい成果を出す可能性が高い。
モチベーションが高いほど素晴らしい成果を出す可能性が高い。
そこで、能力、モチベーション、成果の関係をつぎのような式で表すことができます。
能力×モチベーション=成果
成果を上げるには、能力を高めるか、モチベーションを高めるか、その両者を高めるかということになりますが、能力というのはそう簡単に高まるものではありません。
長期的に能力を高めるための自己研鑽に励むべきなのはもちろんですが、今週能力が低かったのに、来週いきなり能力が高くなっているというようなことは考えにくいでしょう。
一方、今週モチベーションがあがらなかったけど、来週は別人のようにモチベーションがみなぎっているというのは十分あり得ることです。
モチベーションというのは、能力のような安定的な要因とは違って、ちょっとしたことで上昇したり下降したりする変動的な性質をもちます。
能力が変わらなくても、モチベーション次第で成果が大きく左右されるのです。
そうであれば、手っ取り早く成果を向上させるには、まずはモチベーションを上げるコツを身につけるのが有効ということになります。