津軽ジョンがる電源日記

『KOJO TECHNOLOGY』 電源メーカースタッフ日記

おいしい帯域

2019-12-19 14:00:57 | テクノロジー

こんにちは、ジョンがる隊長です。(>_<)
いつもふざけた感満載イメージの隊長かも知れないが、実はこれでいてエンジニア(園児ニア)である。(折角まじめに書こうとしても直ぐこうなってしまう・・・)

今日はオーディオで言うところの「おいしい帯域」について話してみたいと思う。(これまで師事してきた方々の受け売りもあります)

隊長が言う「おいしい帯域」とは、おおよそ中低域~中域のことを指している。
これは人間が最も感じやすい(ハートに来る、動揺する、感銘を受ける)とされている帯域で、数値で言うところの400Hz付近(around here:アラ4!?)である。
数値で言われてもちょっと解り辛いと思うので少し具体的に話す。

ラジオ等で流れる「ポ、ポ、ポ、ポ、ポーンー♫ 8時です。」⇐「時報」だ。

この出だしの断続音「ポ」は440Hzで、ピアノでいうところの基音「ラ」にあたる。(隊長はピアノできないので詳しくはわからないがA4と表すらしい)
そして「ポーンー」は倍の880Hz(A5)だ。

拙い事例ではあるが、実際の楽器から出る音と周波数の関係について、少しはイメージできたでしょうか。
そうやってイメージすると880Hzって意外と高い音(高周波より)に感じますよね!

因みに一般女性の悲鳴(キャァー)は3K~4KHz程度(普段出そうとしても到底出ない周波数らしい)で、人間が発声できる(基本)周波数のほぼ限界とされている。
日本の女性オペラ歌手に「田中彩子」さんという方がいらっしゃる。(非常に美人で隊長のタイプ)彼女はオペラ歌手の中でも「ハイ・コロラトゥーラ」の貴重歌手だ。

モーツァルトの「魔笛」の夜の女王のアリアが「ハイ・コロラトゥーラ」を必要とする曲で有名だが、あの高音域も3KHz程度である。でもその周波数を普通~に出せるんだから彼女って凄いよね。
もし彼女が悲鳴(キャァー)を上げたらどんな周波数になるんだろう・・・。(笑)

さて話を戻して、実はこの「おいしい帯域(中低域~中域)」こそが音楽性を醸し出す上で、非常に重要な役目をなしている。

皆さんこんなことを感じたことはないでしょうか。
非常にレンジの狭いソース、音楽を聴いているのに、妙に音楽性があって柔らかく心地よい。そんな経験をされたことはないでしょうか。
最近の音楽はかなりワイドレンジに作り込んでたりするから、なかなか聴くチャンスはないかな~。

極端な例えになるが、FMラジオがある!

あれは15KHz以上の周波数をバッサリ切っている。しかしその状態においても、ある一定の良いシステムで聴くことができれば、十分にまとまりがあり、音楽性に満ちた音を楽しむことができたりするのである。

つまり、仮に音楽の再生帯域がナローであっても、バランスよくまとまりがあると、人は十分に音楽性がある音として受け入れられるのである。

逆の言い方をすると、いかにワイドレンジであっても「おいしい帯域」が抜けている場合、いわゆる「ドンシャリ」でスカスカで音楽性に乏しい音になってしまう訳だ。

KOJO TECHNOLOGYは、上記のようなことを踏まえ、自社製品の製品開発・製品化に取り組んでいる。もちろんワイドレンジは必須事項だが、この「おいしい帯域」を無くしてKOJO TECHNOLOGYの製品化は無いのである。

何よりバランスが大事なのです。





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