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アースケーブル_その1

こんにちは、ジョンがる隊長です\(^o^)/

ここ最近、巷では「仮想アース」が人気だ。
KOJOでも先達て「Crystal E:クリスタルE」を発売開始したばかりだが、お陰様で大人気!生産が追いつかない状況が続いてる。
皆さんにご迷惑おかけしてm(__)mなさい。

ということで、今回は仮想アースのお話!・・・とはならず、仮想アースに使用するアースケーブルについてお話ししたい。

アースケーブルにはどんなものが良い?
メインとなるのは素材についてだと思うが、それ以前の基本的なこととして抑えておきたいのが、弊社の仮想アース同様表面積だと考えている。
これは(弊社)仮想アースでせっかく表面積を稼いだのに、仮想アースまでの接続ケーブルが心もとない状態では、あまり意味がなくなってしまうということだ。

例えばCrystal Eがだだっ広い湖(海と言いたいが少し控えめに)だったとする。
この湖につながる川(アースケーブル)が狭い場合、その川幅分しか水を流せないが、川幅が広ければガンガン流せれるわけだ。

ここでひとつ、川幅が狭くても深かったらどうなの?である。
川遊びしたことがある方はご存知と思うが(小さいころ遊んだなぁ~)、深いところになると流れは緩く(低周波:ゆっくりな波)、水面近くになると流れが速い(高周波:速い波)のである。

結果ケーブルの表皮効果の話につながるのだが、上記2点(川幅/深さ)のことを考慮し、アースケーブルの高周波ノイズに対する抵抗(インピーダンス)を低減させようとした場合、決してぶっとい必要はないのである。
逆に一本一本の線は細くて良いから、何本も撚られて表面積が大きいものが良しとなる。(撚線数が多いと結果太くなるが・・・💦)

ということから、隊長は高周波特性に優れている信号ケーブルやスピーカケーブルなどを推奨している。
また、理論上は短い方が良いとも言える。長―い経路を経て湖まで辿りつくより、すぐそこの湖の方がロスが少なくて済むからだ。
隊長がよく言っている「遠くのアースより近くのアース」である。
自作される場合も参考にされると良いと考える。

KOJOのアースケーブルはどんなの?
KOJOのアースケーブルで製品化されているのはClone1/2シリーズであるが、そちらはまた今度説明するとして、今はCrystal Eに標準で付属しているものを説明しよう。

Crystal Eには2種類のアースケーブルが付属されている。
ひとつはY端子ーY端子ケーブル、もう一つはRCAーY端子タイプだ。
あの価格帯でケーブルまで付属しているのだから、是非お買い得だと感じて欲しい、いや絶対買い得だと・・・(笑)しかも2種類!(笑)(笑)
 Y型ーY型ケーブル

 RCAプラグーY型ケーブル

線材はいずれのタイプもOFC(無酸素銅)標準の4N相当。
構造は写真のようになっている!
 採用同軸ケーブルの構造
見てお解りの通り、同軸ケーブルだ。
実はこれ、某有名ブランドのプロ音響向けで採用されているもので、多くの有名アーティストが使用する、信頼性が高いものなのだ。
なお、実際に使っている部分は、芯線を除いたシールド部分を使用しており、Y端子との圧着は専用工具による急速圧着で、端子部とケーブルを融着一体化させている。

Y端子には、これも信頼性高い国内メーカ:ニチフ製を採用。通常はOFC材に錫メッキされているが、わざわざこの錫メッキを一度そぎ落とし、ニッケルメッキの下地の上に金メッキ施したものだ。(手が込んでるのである)
 金メッキY型端子

またRCAプラグだが、こちらは銅合金(真鍮)削り出しで加工されたハウジングで構成されており、弊社オリジナルである。
一般的にRCAプラグはハンダ付けにてケーブルと接続されるが、ハンダによる音色変化を嫌い(ハンダが悪いと言っているのではないのでご理解ください)、ネジ締め付けによるワン加工で済ませている。
故にこのRCAプラグは分解不可!ハウジングを取り外すことなどは出来ないのである。実に3.4mmの肉厚加工で1個15gもあるのだ。(きっと振動対策にもなっている)
 真鍮製ソルダレスRCAプラグ

既にリリース案内済みだが、6/20(土)~新製品アースケーブル:Clone1R/2Rがシリーズに追加される。Clone1/2含め、こちらも後日改めてご紹介差し上げる!
\(^o^)/

他メーカのアースケーブル
他メーカからも多くのアースケーブルが販売されている。各メーカ工夫を凝らし、独自の加工方法や特殊素材、処理等で魅力ある製品がたくさんある。
下記はほんの一例にしか過ぎないだろうが、他メーカのアースケーブル群である。
個々の特長や仕様等については他に譲る。

・GND-47(オヤイデ電気)
Y-Yタイプが基本であるがRCA/XLR/USBタイプのカスタマイズも行っている。優しい!

・iPurifier AC用アースケーブル(iFI-Audio)
バナナ-Yタイプ

・WVO-EW125(aet)
Y-Yタイプ、ワニ口タイプ

※ここで隊長が敢えて他メーカの製品も掲載する理由として、この業界が大いに賑わって欲しいという願いからである。
種類も豊富にあれば、ユーザの選択肢も広まるという訳だ!
各メーカが切磋琢磨して、互いにより良いもの、お客さんが喜んでくれるものを提供できればそれで良い💛( ´∀` )

ネジの種類でも変化
以前のブログでも軽ーく触れているが、実は仮想アース:Crystal Eとの接続に使うネジの素材、メッキによっても音が変わるかとがわかっている。
Crystal Eの開発時点で確認しただけで、真鍮ネジのニッケルメッキ、無メッキ/チタンネジ/鉄ネジ/ステン/ワッシャ付き、なし・・・無限だ💦
結果的にはトータルバランスとコストから、バインドネジ、ステンを採用しているが、楽しみ方は尽きない。
皆さんには是非チャレンジいただきたい部分でもある。

本日はここまで!
ぶっちゃけますところ、仮想アース:Crystal Eは皆さまのご支援のお陰で、めちゃくちゃ売れています。
キャンペーンを絡ませた同品の出荷は6月末を予定しており、絶賛バックオーダ受付中ですが、ご検討されている方はお早目のご予約を!m(__)m

2020年6月4日再編集(ジョンがる隊長)
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Crystalシリーズ_その5

こんにちは、ジョンがる隊長です。 (>_<)

このブログ、本当はCrystal Eのプロトタイプ2(PP2)が完成したところで公開する予定だった。💦
いつの間にか時が進み、発売が開始されてからのブログアップになってしまったこと許してください。 今更の紹介となってしまって(。-人-。) ゴメンネ

「Crytalシリーズ_3」でプロトタイプ1(PP1)の写真を公開していたので、既にお気付きの方もいたとは思うが、旧製品のForce barEPにはあったインレット、連結用ア
ウトレットが無いのだ!
 Crystal E(量産型)
ということで、

Force barEPとCrystal Eの違いはなんだ

1.異金属積層構造の再検討と構築
仮想アース異金属積層(レイヤー)部の基本概念はForce barEP(従来品)と同様だが、Crystal Eではその表面積をさらに拡大させた。
外観形状およびサイズを再吟味し、実に従来の1.75倍の表面積を確保した。            
今回異金属のレイヤー部に対する新たな取り組みとして、レイヤー1枚当たりの表面積を大きくすると共に、単に異金属を積層することに着眼してきた従来品に対し、各レイヤー間に0.5mmのスペースを設け、レイヤー間の面接触を完全回避させている。
なんだか面倒臭く言っているが、つまるところヒートシンクみたいに羽をいっぱい設けて確実に表面積を拡大しているということだ。
               
またレイヤー素材について、従来品は「①銅/②黄銅/③銅/④黄銅/⑤銅/⑥スチールという6層構成になっていたが、Crystal Eでは「①ステンレス(SUS)/②黄銅/③銅/④黄銅/⑤銅/⑥黄銅/⑦銅/⑧黄銅」という8層構成、ならびに一部素材変更を加えた。
一部素材変更は、音質チェック、試聴の繰り返しから決定している。  
 表面積を増大させるレイヤー構造                
更に本体シャーシの素材、板厚も変更となり、トップカバーにSUS(2mm)、ボトムシャーシにアルミ(1.5mm)を採用していたForce barEPに対し、他のCrystalシリーズ同様、それぞれアルミ(2mm)、スチール(2mm)に変更を行った。
このことで装置の低重心化が同時に行われ、音質向上の面においても大きく貢献できた。 

2.アース端子
Force barEPは専用工具なしによる締め付けが可能なように、ローレット付ネジ(M4)を採用していたが、アース線とのより確実な接続(接触抵抗の低減)を実現するため、SUS製M4バインドネジに変更採用。 
使用するネジについてだが、この素材によっても音質傾向が結構変わる。
金メッキ、鉄製、チタン製、種々のメッキ処理!あげればきりがない・・・💦
 Force barEP同様2端子設けられているが、ひとつはオーディオ機器との接続に、もう一方はCrystal E増設用の端子としての利用を進める。
下の写真でおわかりのように、専用アースケーブルの接続が視覚的に認識されやすいよう、大地をイメージした▼の方向性を表示すると共に、2端子あるアース端子のうち、いずれの端子にオーディオ装置(FORM EQUIPMENT)を接続し、どちらに増設用アースケーブル(ADD E)を接続すべきかを併記している。
 アースケーブルの接続箇所
発売開始後、Crystal EとForce barEPとの併用や、直列/並列接続による効果増大の情報も入ってきている。これは表面積を更に増大させた効果が表れているものと推察している。
また、他メーカの仮想アースとの併用でも、大きい効果が得られているとの情報もある。楽しみが尽きないわけである・・・。

3.付属アースケーブル
Crystal Eには1.2mの専用アースケーブルが付属されている。
ひとつは「RCAプラグ-Y端子」ケーブル。もう一つは「Y端子-Y端子」ケーブルである。 
線材には従来品と同様、高周波特性に優れた同軸ケーブルを採用。いずれの端子にも高音質化を配慮した金メッキ品に変更されている。 
  「RCAプラグ-Y端子」(金メッキ)           
「RCAプラグ-Y端子」ケーブルは、アンプ等のアナログ入出力端子のいずれかに空きがある場合に有効活用が可能で、「Y端子-Y端子」ケーブルは、上述のようなアナログ入出力端子に空きがない場合や、筐体締め付けねじ、GND端子がある場合などに活用することが可能だ。
 「Y端子-Y端子」(金メッキ)
このアースケーブル、素材等の変更でガンガン音質が変わるところも注記しておこう。音質の変化を楽しんだり、自分好みの方向にチューニングすることが可能だ。是非チャレンジしていただきたい。
因みに弊社製品でお勧めするのは、Clone1/Clone2となるが、これらについては別な機会に紹介する。

4.厳選機能のみを採用
冒頭でも軽く触れられているが、Force barEPでは同シリーズ最大の特長でもある(タップ)連結機能を搭載していた。しかし、Force barEPを利用する上での本機能は、「電源ケーブルの接続が必要なのか」、「電源供給が必要なのか」などユーザを混乱させている問い合わせが多く寄せられた。 (-_-;)
このことから、Crystal Eにおいては本機能を排除。製品としての利用方法がより明確化され、ユーザフレンドリな製品にすることができた。
より専用性を高めたといったところだろうか!

また、Crystal Eは前出のように、素材、サイズ、形状変更等の低重心化により、振動対策が同時に施され、試作・試聴の繰り返しの結果、Force bar/Crystalシリーズの特長のひとつでもある、「メカニカル・アイソレーション・システム(M・I・S)」もまた本製品の機能から取り除くことに成功。レイヤー部は吊るす構造から、ボトムシャーシからの積み上げ構造に変更されている。
なお、一部ユーザからのレポートであるが、足回りを4点支持から3点支持に変更することで、更にS/N光城(笑)、向上につながるとの情報も上がってきている。
これについては、社内でも検証してみたい。

以上、ブログによる情報発信が遅れたこと、重ねてお詫びいたしますが、その間に得られた情報も追記する形で今回はおしまいとする。

仮想アース!まだまだ試せることがいっぱいありそうだ。


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Crystalシリーズ_その4

こんにちは!ジョンがる隊長です。(>_<)
シリーズ第4話。
今日は先達て発売された「Audio Accessory誌176号」に、Crystalシリーズが隊長の写真付きで掲載されたので紹介する。(ナルシストと言われても仕方あるまい)

内容的には既に発売されたCrystal3.1および6.1がメインとなって紹介されている。
タイトル「人気の連結式電源タップが更に進化、”クリスタル・シリーズ”を開発者が語る」
Crystalシリーズに対する思いや開発コンセプト、その魅力についてジョンがる隊長自ら語っている!💦
 ニヤついているが一応真面目!

 炭山アキラ氏のコメントにも注目!

上記記事の他、総力特集で下記製品が紹介。
1.Force barS1P(サージアブソーバ+ノイズフィルタ搭載タップ):176ページ
 Force barS1P(フォースバーS1P)
最近偉く再燃している。何故そんなことになっているのかは不明だ・・・。

2.Force barEP(仮想アース):186ページ
 Force barEP(フォースバーEP)
Force barシリーズの中でもトップを争う人気!
現在次期モデル:CrystalEPの製品化を進めている中にあっても、その人気が揺るがない!

3.Clone1/2(アースケーブル):189ページ
 Clone1(クローン1)
音場が広くスケールを感じさせるオーケストラ等にうってつけ。

 Clone2(クローン2)
音像重視!ボーカルが前に前に!
Clone1/2共にForce barEPのお共に。

また、同誌276ページも必見だ!
恒例の「Monitor大募集」で、アンケートに回答に応募。抽選「Crystal3.1」が当たる!!かも・・・( ´∀` )
 読者プレゼント
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

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Crystalシリーズ_その3

こんにちは、ジョンがる隊長です。(>_<)
今日は次期投入予定のCrystalEP(仮想アース)のお話!
 
昨今何かと話題の多い「仮想アース」だが、KOJOの現行製品であるForce barEPは、同シリーズの中でも最も人気の高いモデルのひとつだ。
今度製品投入するCrystalEPは、Force barEPの後継機種に該当する。
 CrystalEP(プロトタイプ1)

もしかすると別な機会にブログで触れていたかも知れないが、製品説明の前に「仮想アース」なるものについて今一度解説する。
ここまで詳しく書いたことはないので、「仮想アース」なるものに懐疑的な方、効果があるから使ってはいるが、いったい何故?という方々に是非一読いただきたい。
 
「仮想アース」という言葉はここ数年前から耳にするようになったと記憶するが、実際にこの言葉を発したり耳にしたりすると、何だか眉唾っぽく聞こえるのは隊長だけだろうか・・・。
多かれ少なかれそのように思っている人はいると思える。
 
「仮想アース」ってオカルト?
 
うろ覚えだが、確かオヤイデ電気で取扱始めたエントレック社製のSilver Tellus(シルバーテルス)が、国内で販売される仮想アースとして、最初ではなかっただろうか。
現在は生産が終了しているようだが、木製の箱で出来ており、これで音質改善できるというのだから魔法の木箱に見えた。
しかもケーブル1本で!
正直「ホントかよ~」と思ったほどだ。
でも、電源周りのアクセサリを手掛けるKOJOとしては、以前から「アースに関するアクセサリを出せたらなぁ!」という意識はあったので渡りに船的なところもあった。
なので、KOJOも「仮想アース」というジャンルでは先駆者的存在なのだ!(笑)
※エントレック社から近々後継機種が発売されるらしい!(プチ情報)
 
エントレック製「仮想アース」の詳細については、オヤイデ電気のサイトで確認してもらいたいが、確か金や銀、銅、マグネシウムなどの粉体?砂状のも?が入っているという説明を見た気がする。
恐らくだが、種々の金属の配合率で音質的な調整を行っているのだと思えるが、最終的には後述するKOJOの「仮想アース」の原理と共通するものになると個人的には考えている。(エントレックさん間違っていたらごめんなさい)
 
他メーカについては大概にして、KOJOの「仮想アース」はどうなの?
まぁ~もう少しお待ちください。
 
仮想アース!? 実はずぅ~と昔からやっていた!
 
先ほど「仮想アース」という言葉に対し、少し抵抗があるようなことを記載したが、実はこのオーディオ業界では、「仮想アース」という呼び方をしなかっただけで、古くから実際にやっているところ(部位)があるのだ。
 
お気づきだろうか・・・
 
答えを言ってしまうと、それはアナログプレーヤになる。
アナログプレーヤからの信号配線(フォノケーブル)を考えたとき、大方のそれは、RCA/キャノンコネクタの他にアースケーブルが出ている。
※掲載をご了承いただいた「SAEC」、「Zonotone」さんに感謝!

果たしてこのアースケーブル!接続先はどこにされているだろうか。
そう、プリアンプやフォノイコライザのGND端子に接続しているのではないだろうか。
 プリアンプやフォノイコライザのGND

実はこれ、プリアンプやフォノイコライザの筐体を(仮想)アースとして利用していたのである。
プリアンプやフォノイコライザに付いているGND端子は、筐体と接続されており、GND端子にアースケーブルを接続するということは、イコール筐体に接続していることなのである。
 
このアースケーブル、前述のGND端子に接続せずに放っておくと何が起こるだろう!アナログをやっている方であればご存知と思うが、盛大なハム音がスピーカから聞こえてくるのである。
 
ハム音がスピーカから出てしまう~!(;^_^A
 
ハム音が出てしまう原理を少し説明しよう。アナログプレーヤから出力される信号レベルは、オーディオシステムの中で最も微弱な信号(数mV程度)である。
つまりアナログプレーヤの出力インピーダンスは、CDプレーヤなどと違い非常に高く、外来ノイズの影響を受けやすいのである。(インピーダンス=抵抗値が高いということは、微弱な電流が流れただけで電圧に変換されてしますのだ)
この外来ノイズの中には、空中を飛んでいる50/60Hzの周波数(電波)がある。これすなわち商用電源の周波数である。
この電波が、もしピックアップ部分に入り込んできていたらどうなるだろうか?
もうお解りになった人もいると思うが、これがハム音としてスピーカから聞こえてくる要因である。
 
では、なぜ前述のアースケーブルをプリアンプやフォノイコライザのGND端子(筐体)に接続することで解消されるのだろうか?
 
金属筐体がハム音を抑える!
 
アナログプレーヤの出力信号は微弱な上にアース(今の場合安定した電位)から浮いているのだが、「浮いている」という言い回しは非常に的確で、世の中のもの、浮いているとなると、言葉のイメージ通りフラフラしているのである。
プリアンプやフォノイコライザの筐体は一般的に金属でできている。これはインピーダンス的に言えばおおよそゼロΩで、電気的に安定なのである。
ここにアースケーブルを接続することは、電位的に安定した状態(フラフラしていない状態)の上で、オーディオ信号を送り込むことができるため、ハムノイズが解消されるのである。
 
金属なら何でも良いの? 小さいものでも良いの?
 
ここでふと思う方もいるだろう。
前述のことが本当ならば、「プリアンプやフォノイコライザの筐体に限らず、金属だったらなんでも効果あるの?」と・・・。また、「サイズはどうなの?」、「小さくても良いの?」
実に良いところにお気づきだ!
実際、金属(導電性の高いもの)なら何でも良いのである。もしアナログプレーヤを設置しているラックが金属製なら、それに接続してみるのも良いだろう。
あるいは、使用していないオーディオ機材は無いだろうか?ただ遊ばせているならその筐体に接続してみても良い。
ただし、接続箇所が塗装処理やアルマイト処理など非絶縁物を介在しては何の効果もないので、塗装を剥ぐなりのことはしてあげなくてはならない。
 
サイズに関してだが、これはより大きな金属の塊に接続した方が安定するのである。
例えで言うと、地震が起きたとき皆さんはどういった衝動に駆られるだろうか。机の下など隠れる場所があれば潜り込むかも知れないが、隊長は取り敢えず近くのガッチリ固定された動かないものにしがみつくような気がする。
何も地震と一緒にぐらぐら揺れ動いているものにしがみついたりはしないだろう。それはやっぱり大きいもの(動かないもの)の方が安心できるからだ。
ちょっと乱暴だが、フォノケーブルのアース線も揺れ(フラフラ)が少ないもの(大きい金属)に接続した方が安心(安定)なのである。つまりは、インピーダンスがより小さいからである。
 
外来ノイズの影響としてもっと顕著な話もしておこう。
アナログプレーヤはレコードの溝をトレースして音楽信号をピックアップしているわけだが、アンプがこのピックアップ部分(カートリッジ)に近い場所に設置されたりしていると、アンプ内部のトランスから漏れ出るリーケージインダクタンス(漏れ磁束)の影響を受け、これまた50/60Hzのハム音が飛び込んでくることがある。
アンプは本来オーディオ信号だけを増幅してくれれば良いのだが、ピックアップ部分に飛び込んで来たハムノイズも一緒に増幅してくれるのである。
結果、スピーカから盛大な音として認識されることになる。
 
よって、アンプをレコードプレーヤの近傍に設置するのはNGなのである。もしそのようなシステム配置をされているようなら、直ちにレイアウト変更されることを勧める。
この場合、単に電波として飛び交う商用電源の周波数成分と違い、エネルギー的にも強力なため、前述のGND端子にアース線を接続していたとしても解消されないことが多いだろう。
余談になるが、そういった意味ではフォノケーブルに電源ケーブルが沿う形で引き回されているのも避けたいところだ。
電源ケーブルを流れる商用の周波数成分が、フォノケーブルに乗り移らないとも限らないのだ。フォノケーブルにシールドされた製品があるも乗り移りを抑制するためだからだ。
せめてケーブル同士が直交する引き回しとしたい。
 
いよいよKOJO TECHNOLOGYの仮想アースについてだ!
 
KOJOの仮想アースは前述の内容を踏まえて検討設計されているが、単に金属の塊を準備して、「はい、これが仮想アースです。」「皆さんこれにオーディオ機材を接続してください。」と言ってもあまりにも芸が無さすぎるというものである。
 
これは前述のエントレック製の「仮想アース」においても垣間見ることができる。
そう、異金属のブレンド、ハイブリッドである。
エントレックでは、粉体?砂状?のものを利用していると思われるが、KOJOは薄い異金属プレートの積層でハイブリッド化を行っている。
これは音質調整のために行っているのだが、KOJOの「仮想アース」は、銅、真鍮、ステン、アルミ、スチールのブレンドだ。
 CrystalEP(プロトタイプ1)異金属積層

ここに金やシルバーのプレートを使い始めると、途端に高価なものになってしまうため、ここは我慢のしどころ。一般的な部材を使用しつつも、高いパファーマンスを引き出すというコンセプトを掲げたCrystalシリーズ!屈するわけにはいかないのだ。
 
表面積を稼げ!目指せ地球!
 
オーディオ機材を取り巻くノイズは、いまやハムノイズだけではない。
オーディオ機材もデジタル化が進み、機器内に使用される電源もスイッチング化が進んでいる。一昔前は「スイッチング!?ダメダメ」、「そんなものノイズが多くて使えんよ」だったが、今やヨーロッパ系の機材はどんどんスイッチング電源を内蔵するものが出てきている。これらは勿論、各メーカが苦労されて相応のノイズ対策は施されているものだが、一生付き合っていかなければならない課題でもある。
 
こうした機材(デジタル機材やスイッチング電源内蔵装置)は、高い周波数成分のノイズを含んでおり聴感上聞こえるものではないにしても、「何だかノイジーだ」、「なんかざわついて、ノイズフロアが高いような気がする」など、ユーザにとっては邪魔なものでしかないのである。
 
皆さん、「表皮効果」という言葉をご存じだろうか。そう、電源ケーブルや信号ケーブル、スピーカケーブルをかじっている方ならおわかりだろう。
導体に流れる電流は、高周波になればなるほど導体の表面を流れたがるという性質だ!
KOJOの「仮想アース」はこの性質を積極的に利用するもので、先ほど金属は大きい方が良いと言ったばかりだが、使用する金属は大きい(塊である)必要はないのである。むしろ塊より表面積を大きくすることの方が重要なのである。
 
このことは高周波成分を多く含んだノイズに対し、インピーダンスを低減することが可能で、非常に効率的で高い効果が得られるのである。
もしこの表面積が地球規模サイズだったら、地球に接地するよりそれに接地した方がより安定するんだろうなぁ~。目指せ!地球規模仮想アース・・・。
 
ラジエターみたい!
 
車やバイクのラジエターを想像してみよう。あれはクーリングをするために使用されているものだが、その原理はいたって単純。とにかく空気に触れる面積を大きくし、効率的に熱を逃がしてやるというものだ。
ラジエターのクシャクシャの蛇腹状になった構造は、まさに表面積を確保するためものなのである。
 
今度製品化するCrystalEPは、この原理に着目し、積層する一枚一枚に0.5mm程度の隙間を設けた構造とすることで、表面積を増大させている。しかも異金属をブレンドすることで音質的な調整を行っているのである。
まだプロトタイプ(PP1)における確認だが、なかなか良い感じで素性の良さが伺える。
 
自作仮想アースはどうよ!
 
この類、自作されてみたりされたい方も結構いるのではないかだろうか。
隊長なりのアドバイスになるが、以下のことをお考えになって実施されてみてはいかがだろうか。
 
メーカの人間がこんなことを教えてしまって良いのだろうか・・・。
ものが売れなくなるのでは!(メーカなりのノウハウが十分にあるので大丈夫です)

1.とにかく表面積を稼ぐ構造とする
2.実際の大地アースを模写(ミニチュア化)することでは、金属体よりインピーダンスは下がらない

「1.」に関しては前出でご説明差し上げた通りだ。是非参考にされて欲しい。
「2.」に関しては、ネット上でたまにお見掛けするのだが、個人的(前述の技術的見解)には、どうやっても金属の塊の方が良いように思えるのだ。

以下は、たまに見かける果実酒を作る際に使用する瓶などに細工する場合だ。
恐らく効果としては木炭等の中に入れ込んだ一枚の金属プレートや網状になったシートの効果分しか見込めないものと考えている。
音質的な効果として炭などの役目はあると考えるが、S/Nの向上、ノイズ感の低減といった意味では、期待するほどの効果が得られないように思えるのである。それは金属体に比べてインピーダンスが高いからである。
 
大地アースの工事で行う炭を敷き詰めるといった行為は、地中に埋める銅板や棒状のものとの接触抵抗を低減させるためのものであって、金属以上のインピーダンス低減は難しいのである。実際、第三種とされる接地工事においても100Ωである。
実施されるならば、金属プレートを何枚も入れるとか、網状のものをたくさん使って丸め込んだりするのが良いと考える。
お知り合いや近所に、板金加工屋さんとかがある場合は、廃材を頂戴するというのも良さそうだ。
あるいは機械加工屋さんがいらっしゃる場合は、切削の際に出る金属くずなどを頂戴するのもありだ。
いずれも、冷却のため油分を使っての加工が行われているはずなので、脱脂処理は行ってもらう必要がある。
 
他の手法として、これはよくイベント等で「仮想アース」の種明かしをした際に話すのだが、DIY等で売っているであろう銅やアルミ箔の薄いシートを、オーディオルームの床一面に敷き詰め、ワニ口クリップ等で構わないので、接続したい機材とそのシートを繋いであげるのだ。
見た目や実用性に欠けるため、絨毯を敷かれているオーディオルーム等だったら、その下に敷いてあげると良いと思う。

<番外編> 仮想アースではないが・・・
水道管にアース接続で接地だ!
 
稀に耳にするのが、「水道管にアース線つないで接地だ!」だ。
でも騙されてはいかん!
相当昔の水道管(金属製)ならまだしも、最近の住宅事情では、蛇口の後ろは直ぐ塩ビだぞ!
接地したことにはならないことご承知ください。

 
<最後に>
一戸建てのご自宅ならまだしも、アパート、マンションなどの集合住宅にお住いの方は、概ね大地アースなどの工事は無理!そんなときに活躍できるのが「仮想アース」だ。
専用のアース工事がなされている場合においても、効果が出ているとのお話も聞こえてきている。(全てにおいて効果が出るとは言えませんのでご理解ください)
是非これを機に「仮想アース」をご検討いただきたい。
 
本ブログを読んでいただいたことで、少しでも、一人でも「仮想アース」に対する疑い(笑)が晴れたなら幸いだ!
 
ジョンがる隊長
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Crystalシリーズ_その2

こんにちは、ジョンがる隊長です。

昨年末発売が開始されたCrystal3.1および6.1は、先のブログ(Crystalシリーズ その1)等でも述べているように、そのコストパフォーマンスで大人気となったForce barシリーズの後継機種となる。
CrystalシリーズはForce bar同様、音質的な追い込みはもちろんのこと、そのコストに重点が置かれている。

オーディオアクセサリの一種である電源タップは、そのパイニアとしてオヤイデ電気やフルテックの存在があるが、今や台頭するメーカは山とあり、それぞれのメーカの特徴と音色をもって広く販売されている。

しかし、最近は云十万もする電源タップまで見受けられ、高騰化(決してそれがダメと否定しているのではない)が進む中、ことForce barシリーズやこれから移行が進むCrystalシリーズは、ユーザー層の視野を広げ、より多くの人に楽しんでいただこうという目的から派生した製品である。
ましてやKOJOは二番煎じ(後発メーカ)、ちょっとやそっとでは目を向けてくれないことを覚悟して取り組んだ。

上記よりコンセプトとして以下が挙げられた!
1.コストへの拘り!
2.他メーカにはない、ちょっと変わったことをしたい!

1.コスト(低減)への拘り!
概ね以下が考えられた。
1-1.工数単価の安い協力会社への外注化
1-2.作業性を上げ工数を減らす(作業効率のアップ)
1-3.部品単価の安いものを選定
いずれも言うが易しであるが、決して楽なものではない。

かくして必死に取り組むことになるのである。

「1-1.工数単価の安い協力会社への外注化」だが、近隣にも協力会社は多数あり、依頼すれば請け負ってくれる会社たくさんある。しかし内製できることは可能な限り社内対応というのがKOJOポリシーだ。(社内にも技術の蓄積は必要だという意図がある)

ということで「1-2.作業性を上げ工数を減らす(作業効率のアップ)」になる。
電源タップは言ってしまえば「機構部品(板金)」、「電子部品(線材)」、「梱包材」くらいしかなく構造も単純だ。(ここでは製品原価について言っているので、梱包材も含めた)
しかし侮るなかれ、いくら構造が単純で部品点数が少ないとは言え、「えいやぁ!」で設計しては作業性の配慮に欠け、安く収まるものも収まらなかったりするのである。加え、良くなるはずの音も良くならないのである。
もちろんコストをかければ立派なものもできる。しかし、Force barやCrystalはそこに着眼はないのである。

作業の効率化は主に「板金」構造に大きく影響され、決定づけると言っても過言ではない。
弊社の場合、(内外部含め)専任デザイナーは抱えていない。
デザイン、素材(材質)、機械加工機や板金加工機による加工方法、またそれらに対するコスト的感覚、音質のノウハウについて熟知したスタッフが統括、プロデュースし作業を進めている。
(当然ではあるが)大事な場面ではデザインレビュー(DR)もする徹底ぶりだ。

故に加工が出来ない構造、低コストでの実現が不可能な困難極まりないデザインはしないのである。ただ、その一方で見た目を意識し、「如何にも良い音がしそう」、「しっかりしてそう」、「パフォーマンスが高そう」的なイメージに仕立てるのだ。

見た目はやはり大事である。

作業性だけに捕らわれるとデザインが疎かになる。デザインに拘り過ぎると作業性が悪化したりする。この辺は隊長の大好物であるが、常に現場と設計者の押し問答である!
DRや試作を行うなかで、コスト面で折り合いがつかないシーンが間々ある。大概はここであきらめているのかも知れないが、定価を上げて妥協するのではなく、更にもう一歩前進するために創造するのである。知恵を絞るのである。常に違うジャンルにも目を向けアンテナを張っておくのである。

やれない理由を考えるのではなく、やるために何が必要か考えるのである。

そこに突破口が見いだせたとき、新境地が待っているのである。そこにはコスト低減のために綿密に考慮された、他メーカには簡単に発想できないアイディア、創意工夫が盛り込まれることになるのだ。まさにCreativeな作業である。

苦労して登った山からの景色は絶景なのである!

次は「1-3.部品単価の安いものを選定する」だ。
これは正にノウハウの塊だ!一般論ではあるが、オーディオ的に優れた素材は高額なものが多い。でも安易には使わない。いや、今の場合使ってはいけないのである。ひとたび使うとその高額な部品に頼ってしまう危険性も含んでいる。

安価な部品だからと言って、音質的にはこの程度かな・・・といった妥協は許さない。その素材の優れた部分を十分に引き出さなければパフォーマンスの向上は望めないのである。
使ったことがない部品であれば基礎実験を行い、コストがかからないプラスαの処置や手間をかけパフォーマンス向上に努めるのである。
 仮にその部品が採用されなかったとしても、ノウハウとして蓄積され次に活かされるのである。

安価な部品の中に潜む特異性、独創性を引き出せ!

繰り返しになるが、Force barやCrystalにおいて高額部品は買えない!ならば如何にスタンダードな素材、メッキ、線材を採用して、高いパフォーマンスを生ませるかが重要だ。
6Nだ7Nだの高価な線材は使えないのである。ロジウムメッキ、特殊素材!無理無理なのである。
今回Crystalの内部配線には4NOFC錫メッキ線(単線)を採用している。この線材は裸線材のため被覆を剥ぐ必要がなく、半田の浸透性も良いため作業効率アップにもつながる他、音質的にも「おいしい帯域(中・中低域)」を得意とすることから、音楽性も高まるという一石三鳥の旨味がる。

こうした一般的な素材を使いながらも高音質化を図るノウハウを惜しみなく投入している。いや、逆に投入しなければ良いものにならないのである。

ただ、これだけでは足りないのである。
安価ながらも凄いパフォーマンスだと言わせるには、もう一皮も二皮も剥けなければならない。

そこで考案されたのがメカニカル・アイソレーション・システム(M・I・S)だ。
オーディオでは振動対策が高音質化のひとつとして取り上げられるが、この振動対策を電源タップ内に取り込んだのがForce barでありCrystalである。
使用することが限られた部品や素材、メッキの限界を超えるため、構造的アプローチから高音質化の道を開いたのである。

構造的アプローチでコストダウンを突破!

M・I・S構造はTOPシャーシ、サブシャーシ、BTTOMシャーシの3つで構成されており、サブシャーシにインレット、コンセント(アウトレット)他全ての部品がマウントされている。サブシャーシは、これも振動抑制効果が高い合金ワッシャを介在してTOPシャーシに吊るされた構造を取っている。これにより外部からの振動がアウトレットやインレットに直接伝わりにくい構造となり、効果は絶大なものとなった。

2.他メーカにはない、ちょっと変わったことをしたい!
コスト低減と直接の関係はないが、KOJOが電源タップを製品化しようと決議されたとき、他メーカの製品にはない、ちょっと変わったことをする必要があると考えていた。しかもそれが一部のユーザーにとって重宝されるものではなく、万人受けするものでありたい訳だ。

 話しは少し?飛ぶが、隊長はこれでいておしゃれ好き!ファッションや雑貨、建築物やデザインなども好物である。
家族サービスの一環として、休日みんなで買い物に出かけた際、「無印良品」を覗いた。電源タップなどを置いているコーナーがあり、結構おしゃれなデザインでシンプル!結構好きかも・・・なんて見ていたら、なんとそこに連結できるタップが置いてあったのだ!
「何とまぁー、こんなところにこんなアイディアを持った製品(電源タップ)があるのだ」と衝撃が走った。
 また、ショックでもあった。「何故これを思いつかなんだ」と!

結果そのアイディアをオーディオ向けにリバイスし、Force barシリーズやCrystalシリーズに応用展開することになるのだが、

かくしてアンテナを張っていたことで功を奏したわけである。

お陰様でいろんな意味で(隊長が)大好きな「合体」が、オーディオ業界の中でもかなり認知されるようになり、「KOJOタップ=合体」の代名詞がささやかれるようになったとか・・・。


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