津軽ジョンがる電源日記

『KOJO TECHNOLOGY』 電源メーカースタッフ日記

Crystalシリーズ_その6

2020-10-12 09:14:34 | Crystal(電源タップ)
こんにちは、ジョンがる隊長です。(>_<)
こんな拙いブログでも期待して待ってくださるお客様がいらっしゃることに感謝!m(_ _)m
ここのところSNSばかりに注力していることに反省m(_ _)mし、しばらく更新できていなかったブログを掲載してみる💦

人気!皆様のご支援、ご購入のお陰で、弊社仮想アース:Crystal Eの人気が止まない。
4月末(GW期間中)の発売開始から、未だメーカに在庫が残ったことがなく、全てバックオーダにて完売が続いている。(既に1,500本安打達成の大ヒットだ!)
市場には、オーディオ販売店、大手ECサイト、量販店様含めだいぶ行き渡ってきたが、未だ販売店様からのバックオーダが毎日入っている状態。
ひたすら感謝申し上げる次第だ。

価格.comの「その他オーディオ機器 人気売れ筋ランキング」では、数週間連続で1位🥇🏆になるなど、その人気ぶりが伺え仮想アースに対するユーザの興味が尽きないことが垣間見える。
ここ最近では同サイト内の「その他オーディオ機器 満足度ランキング」において、2位🥈🏆を維持するなど、ユーザの複数台利用や新規購入がこのような順位に押し上げているものと感じている。
本当にありがたく。重ねて感謝申し上げる次第だ。

更には音元出版主催の「オーディオアクセサリ銘機賞2021」において、Crystal Eは見事「特別開発賞」🏆🏅に輝いた。✨🎉🎊🍾
こちらも皆様のご支援あってのこと、三度重ねて感謝申し上げます。
https://www.phileweb.com/aaea/2021/result.html


さて、そんなこんなではあるが、Crystal Eの発売開始以降多方面からその使い方について情報を得ることができたので紹介する。本来ならメーカがなすべきところ、いろんな方々がこうやって支援してくださっていることに感謝の念が尽きない!

1.アースケーブル
Crystal Eには標準でアースケーブル2種が添付されているが、この他弊社からはCloneシリーズというアースケーブルが製品化販売されている。
シリーズは大別して「Clone1シリーズ」と「Clone2シリーズ」。
いずれのシリーズもいろんな端子形状が準備されているので、詳細は下記を参照いただきたい。
今後はUSBタイプの製品投入が検討されている。
「Clone1シリーズ」
http://kojo-seiko.co.jp/products/ks-s3000yy.html


「Clone2シリーズ」
http://kojo-seiko.co.jp/products/ks-z2200yy.html


Crystal EはS/Nの改善が主たる効能として上げられる。その内容から音色などに大きく影響するものではないと考えているが、S/Nの改善に伴い音の輪郭がハッキリしたり、これまで聴き取れなかった音が聞き取れるようになったりする。バックグランドノイズが減ることになるから、音場の奥行き感や広がりも感じられるようになるだろう。

その一方で音色に大きく影響するのが、各種オーディオ機器との接続に使用されるアースケーブルだ。
Crystal Eとアースケーブルとの組み合わせで音色に関わる割合は、Crystal Eが1割に対し、アースケーブルは9割も影響していると考えている。(ちょっと大風呂敷広げ過ぎだろうか・・・)
要はアースケーブル如何によって、音色や質感が決まってくるのだ。これは逆の言い方をすれば、選択するアースケーブルを自分好みとなるものをチョイスすれば、うまいチューニングが可能となるわけだ。
前述の「Clone1シリーズ」、「Clone2シリーズ」は共に音質的特徴を持っていることから、自分の好みに合いそうなら是非お試しいただいきたい。
(試いしてもらいたいと言っておいて、結局は買ってくださいと遠回しに言ってみる・・・💦)

大きな特徴を言うなら、
・Clone1シリーズ
超ワイドレンジ、Hifi指向、フルオーケストラなどスケール感あるものが大得意!
・Clone2シリーズ
肉、密度が高く、骨格があって骨太、おいしい帯域(中・中低域)が前に前に!JAZZ、POP、ロックが大得意!

なお、アースケーブルに関しては他メーカからも種々販売されているので、そちらの選択肢も大いにあるし、十分に検討いただきたい。
AETさんのアースケーブルも人気が高いようだ。

因みにCrystal Eに標準で添付されるアースケーブルも決して侮ってはならない。音質的にはClone1とClone2の中庸を行くような設定となっている。
オールマイティな存在なのでジャンル問わず聴かれる方にはおススメだ!

「付属の標準アースケーブル」
※この他Y-Yタイプのアースケーブルが付属


2.足回り
Crystal Eはその筐体サイズ、見た目からは想像されにくいであろう重量感がある。
それもそのはず、僅かタバコ2箱分くらいの手のひらサイズなのだから、それが800g近くもあるとは流石に思わないだろう・・・(笑)
※最近はタバコを利用したサイズ表現もあまり目にしなくなたなぁ~。愛煙家の隊長としては心なし寂しい気もするが致し方ない・・・

で、このサイズにしてこの重量がゆえ、あまり置き方について(振動対策)議論がなされないが、実はこのCrystal E、足回りでも大きく変化する。
オリジナルはゴム足4点で設置されるようになっているが、半球状のゴム足に付け替えるだけでも大きな変化が期待される。しかも3点支持が良いようだ。
これは以前、オーディオ評論家の「柴崎 功」先生が、stereo誌2020年6月号で、弊社Crystal Eについて執筆したいとのことがきっかけだった。

同誌の記事で掲載はされなかったが、後の先生からのコメント(裏話)として、足回り(ゴム足)を前述のように半球型ゴム足で3点支持にしたところ、掲載記事以上の効果が確認できたよ!というものだった。
掲載されている記事自体、もろ手を挙げこの小さい物体がおよぼす影響、効果を称賛してくださっているのだが、それ以上の効果と言われると流石に試してみないわけにはいかない・・・

試しに使ったゴム足は100均でも売っている👇
結果、ニヤニヤ( ´∀` )ニヤニヤ( ´∀` )ニヤニヤ( ´∀` )ニヤニヤ( ´∀` )
特に高い買い物ではないので是非にお勧めしたい。

3.アース端子(ネジ)
以前のブログでも掲載済みだが、オリジナルのCrystal Eのアース端子部のネジにはM4バインドネジ:ステンレス(SUS)素材を採用している。
音質的な調整からステンを採用しているのだが、「音質調整する」=「素材を変えると音質が変わる」ということになる。

調整の段階では鉄、真鍮、メッキありメッキなし金メッキなど上げればきりがないが量産の段階ではステンとなった。
後の実験で分かったのだが、ここに純チタンネジを利用するという選択肢もある。これもなかなか面白い効果が得られ、中高域の透明感、抜けが増し、力感、艶感共に光城(向上)するという結果が得られた。(笑)
なお、純チタンネジには標準的にバインドタイプのものが存在しなかったので、普通の鍋ネジタイプのもので行った。鍋ネジタイプはバインドネジより頭が小さいので、ネジ頭より大きいナイロン製平ワッシャを併用して行っている。
ワッシャーに同じ素材(純チタン)を使用しなかったのは、ナイロンワッシャの方が音質的に良い傾向が認められたことを付け加えておこう。
これもゴム足同様、さして高いものではないので試されることをお勧めしたい。
チタンネジやワッシャの購入先を以下に記載しておく。
株式会社ウィルコ
<チタンネジ>
https://wilco.jp/products/TI/TI.html#page4
<ナイロンセットワッシャ>
https://wilco.jp/products/PA/NNS.html#page4

4.Force barEPや他社仮想アースとの併用
弊社ではCrystal Eの発売以前、Force barEPという同じく仮想アースを販売している。Crystal E自体、この旧モデルの基本理念や構造を踏襲していることから、Force barEPもまた同様の効果が得られるものと認識しているが、内部異金属の積層方法による違いがあり、それが音質効果において大きく影響しているものと分析している。
だからと言ってForce barEPの所有者が落胆するには及ばない。
弊社で言うところの仮想アースは、とにかく機器の持つ金属(筐体)表面積を増大させることに目的があり、機器と仮想アースを1:1で使用されることを強く進めている。(これは多重アース(アースループ)を回避する上で重要である)

最近のCrystal Eユーザは複数台利用がにわかに増えて来ており、ありがたいことに完全なリピータである。誠に嬉し限りだ。ここでも感謝m(__)m
当然、旧モデルを含めたForce barシリーズを併用されている方も多く、機器1:1の対応のみならず、新製品のCrystal Eを増設仮想アースとしての利用(1:2するとか)も盛んにおこなわれているようだ。
Force barEP所有者も何ら落胆することなく、継続してご利用いただきたい。
勿論、上述の音質向上策(アースケーブル、足回り、アース端子ネジなど)を試してみるのも良いと考える。

また、オヤイデさんで取り扱っていらっしゃるエントレック(スウェーデン製)や、アコースティックリバイブさんのグランデイングコンディショナとの併用もまた、SNSやコミュニティサイトでよく見かけるようになり、いずれもその効果が公開されているようなので、色々調査してみるのも良いと考える。

5.リアルアースとの併用
リアルアース(大地アース)との併用もまた一般ユーザさんの間で広く行われているようだ。
下記はオーディオ評論家の「小原由夫」先生に、Audio Accessory誌179号(2020winter)の執筆を依頼した際のことだ。
記事にも掲載されているが、小原先生宅はリアルアースの工事がなされており、接地抵抗3Ω(自宅建築当時)というインピーダンスの低さをたたき出している。
これにCrystal Eを併用されてみたらしいのだが、隊長が良く言う「遠くのアースより近くのアース」を正に体感いただいたようだった。\(^o^)/小原先生に感謝(>_<)
記事詳細はこちら👇
Audio Accessory誌179号
http://kojo-seiko.co.jp/img/news/20201126_aa.pdf


6.アースケーブルはY-Y?それともRCA-Y?
Crystal Eに関する問い合わせで最も多いのが、「オーディオ機器とCrystal Eの接続はどのタイプのケーブルが一番良いの?」です。
メーカとしては、「これです」と断言差し上げたいのだが、どうにも回答しがたい問いとなっている。💦

理由はこうだ!

アンプやCDPなどのオーディオ機材において、RCA端子の外周はマイナス極となっており、装置筐体(フレームGND:FG)と最終的には導通している。
問題はこのFGとRCAのマイナス極がどこでどのように接続されているかだ。
ものによっては基板のパターンを介在しFGに落としているものもあれば、基板等を介さず直接落しているものもあるだろう。
はたまた、RCAマイナス極を端子ごとに落としているものもあれば、どこかにまとめてそれをFGに落としているものもあるだろう。
このように、回路(図面)上は1本線で繋がっていても、実際にどこをどう通じて接続されているかは装置の設計思想やノイズ対策の仕方、考え方によって千差万別なのである。メーカが同じでも設計者が違えばまた違った方法でFGと接続しているやもしれない。
故にどのタイプのケーブルが良いとは言いきれず、「トライしてみて聴感上最もしっくりする場所がお客様にとっての正解です。」と答えている。
ズバッと言えなくてユーザに対してはいつも申し訳なく思っている。m(__)m

入力空き端子?出力空き端子?

また、「RCAやXLRプラグの場合、(入力/出力)いずれの空き端子に接続するのが良いか?」という問い合わせも多い。
前述の内容からすれば、「いずれのコネクタのマイナス極もFGに接続されているからどれでも良いです。」となってしまう。

前出のアースケーブル(Crystal E付属アースケーブル/Clone1/2)は、いずれもコネクタのマイナス極のみに接続されるよう作られている。
プラス極には一切触れておらず、プラス極とマイナス極をショートさせているわけではないので、入力コネクタに挿そうが出力コネクタに挿そうが関係ないのである。

話しは一旦それるが、RCAのショートピンがいろんなメーカから販売されている。これは入力コネクタ専用で出力コネクタに利用するのは禁物だ。
何故このようなことをするかというと、アンプの入力段は非常に微弱な信号が入力される。つまりアンプの入力段は高インピーダンスで外来からのノイズの影響を受けやすいのである。
回路設計上、大方のエンジニアはGNDは(インピーダンスが低く)安定しているもの、安定させるべきものとして認識している。そのため、アンプ入力のプラス極とマイナス極をショートさせることは、無信号状態にあってもプラス極を丸裸にしておくより安定したところに結んで、外来からの影響を受けにくくするのである。
これはデジタル回路でも普通に行われており、ロジック回路などで使っていない入力端子はそのままにせず、ゲート(入力)端子をGNDに落としておくのである。

一方アンプ出力は信号を増幅し後段へ電力供給する部分なので、インピーダンスは低いのである。つまりここをショートすることは、極端に言えばバッテリのプラスマイナスをショートしたり、交流電源をショートしたりするのと同じような行為なのである。危険極まりない。
勿論、エンジニアは回路上の危険回避も考え設計している。通常は保護回路や制限抵抗などを活用し、大電流が流れたり破損しないよう配慮されている。でも、やはりやる(ショートする)べきではないのである。
エンジニアと言えども音質重視のためにと余計な回路をつけたがらない方もいるかも知れないからだ。

ここで話しを戻す。
上述の脱線話しから、隊長としては入力端子に空きがあるなら入力端子を進めている。
なお、これもまたユーザさんにトライいただいて、「(入出力に関係なく)聴感上最もしっくりする場所がお客様にとっての正解です。」と回答している。
※機器メーカによっては各入出力端子に如何なるアクセサリも接続しないでくださいとうたっているところもありますので、メーカ様にご確認ください。

<注意>
ここで話は再度それるが、CDPやDAC、DAC内蔵アンプの入出力端子として見かける同軸デジタル端子(コアキシャル端子)について触れておこう。
これら端子もまたRCAプラグを接続して利用するわけだが、このコアキシャル端子については、その端子外周がFGとは接続されていない場合が多い。
これはデジタルとアナログ混在によるノイズ対策の一環になるのだが、メーカや機種によってはコンデンサを通じてFGに落としているものもあるようだ。

ただし、いずれもFGには直接接続されていないまでもデジタル回路上のGNDとは接続されている。よってこれら端子にCrystal Eを接続した場合、基板GNDパターンの表面積を拡大することになり、アナログ系端子に接続した効果とはまた違った結果となることが期待されるが・・・、
本方法は(FGとは絶縁された)GNDを外に引っ張り出すことになるので、金属剥き出しのCrystal Eの利用は絶対に勧めない。(機器誤動作、破損につながる可能性がありますので絶対にしないでください)

7.オーディオ機器1:仮想アース2
オーディオ機器1台に対しCrystal E1台の接続を勧めているが、1:2~3(増設)もまた勧めている。何度も言うがCrystal E接続の目的は「とにかく機器の持つ金属(筐体)表面積を増大させ筐体のインピーダンス低減」するところにある。
Crystal Eを2個、3個と増設することは理にかなったことになる。

ではCrystal Eを増設することは如何ほどの効果をもたらしてくれるのだろうか?

隊長はCrystal Eの発売当初、仮にCrystal Eをオーディオ機器1台に対し2台接続した時、「まぁ~、倍の効果はあるとは言いませんせんが、1.5倍とかはあるでしょう。」と少し遠慮した回答をしていた。
しかし雑誌掲載をお願いする度に、執筆いただく先生方からは「確実に倍の効果はあるね」とか「これは倍以上だね」などのコメントをいただくようになった。
以下はAudio Accessory誌178号(2020autumn)の執筆を「炭山アキラ」先生に依頼したときのことだ。
結論を先に述べると

「効果は”2倍以上” 人気の仮想アース、増設の提唱」
とタイトルにある!

後日、炭山先生に執筆のお礼がてら電話差し上げた時、隊長は不躾ながらも、「今回の話し盛りすぎじゃないですかぁ!(笑)」と話したところ、「いやいや、盛りすぎって(笑)、私は思ったこと感じたことをそのまんま書いたまでですよ~」感謝が尽きないと同時に隊長は自信を持ってしまったのである。
記事詳細はこちら👇
Audio Accessory誌178号
http://kojo-seiko.co.jp/img/news/20200524_1.pdf
※記事TOPにCrysta Eに増設接続写真が掲載されていますが、写真では増設端子となる「ADD E」同士が接続されていますが、正しくは「ADD E」から「FROM EQUIPMENT」への正解となります。
訂正しお詫びいたします。(2021.1.7追記)


メーカ推奨とは別な形での(Crystal E)増設
これは、いちユーザさんから得た情報である。
メーカとしてCrystal Eを増設する際、Crystal Eの「ADD E」端子に接続することを推奨しているが、敢えてそうはせず「RCA空き端子のL/Rに対しそれぞれCrystal Eを1台ずつ接続してみた。」というのだ!
実に興味深い話だ。
隊長はこの発想は全く持ってなかった。ちょっと衝撃!ショックを受けた。確かにありだなぁ~。色々考えてくださる人っているんだな~。ホント嬉しいのである。

で、「結果としてメーカ推奨接続より良い効果を得ることができました。」と、隊長はこの内容(結果)を受けやはり確信した。
メーカやオーディオ機器が変われば、やはり設計思想が変わる。この辺はやはり機器内のFG処理の仕方如何で変わってくるものと確信したわけだ。
もし本ブログを見た方でCrystal Eを複数台使用されている方がいらっしゃようなら、この手法も是非試してみて欲しい。
よりご自分の好みに傾倒するのであればめっけもんだ!
ユーザさん情報ありがとうございます。

なお、ここでも注意喚起しておこう。
L/RのRCA端子は先にも述べたように外周(マイナス極)がFGと接続されている。故にいずれの端子に接続してOKと言えるのだが、L/RそれぞれにCrystal Eを接続された場合は、Crystal E同士の筐体を触れさせないことだ。(これはアースループにつながるので回避したい)

8.(仮想アース)の話など(2021.6.8追記)
サプライズに次ぐサプライズ!
今更ながらCrystal Eは発売開始からサプライズの連続だった。
それはユーザに仕掛ける我々からのサプライズもあれば、ユーザや市場の反応だ。
発売日は2020年4月29日、コロナ禍とは言え世の中はゴールデンなウィークである。逆に何でそんな日に設定したの?という疑問さえ出てくる。(特に意図はなかった・・・)

しかしである、4/6~5/7の期間は緊急事態宣言が全国に拡大され、発売にあたって3月30日から予約が開始されていたのだが、おうち時間が増えることになったためだろうか、予約は殺到し初ロット出荷開始前に完売という事態に陥った。思えばこれが最初のサプライズだったろう。

今度はユーザを驚かそうと、こちらから仕掛けていった。
発売記念キャンペーンの実施だ。
これまで何度かキャンペーンを実施させていただいているが、専用のアースケーブルなどをプレゼントする企画だった。
プライス的にも結構な品がプレゼントされるということで、ユーザにとってのサプライズになったと自負している。

以降、Crystal Eは幾度となく訪れる出荷予定日を前にして、いつも完売となっている。これは正に驚きの連続なのである。このご時世にあってヒットしてくれることに感謝をしつつ、何だかもし訳ない気持ちも複雑に絡み合っている。
発売から半年待たずに出荷台数1,000台も達成した。1年後には2,500安打という野球界だったら名球会入りを果たしていた。

途中、更なるサプライズももたらしてくれた。
理由はわからないが、昨年末突如として海外からの(代理店)オファーが入った。しかも1ヶ月の間にいちどきに5、6社からだった。
これまで積極的な展開は行っておらず、神様の思し召しと安易に乗っかってみた。結果年明けの1月には4社との取引が開始された。

弊社は電源関連のアクセサリがメインのため、海外の電源事情(電圧)には則さない部分があった。それは今もまだ変わらない状況にはあるのだが、Crystal Eは幸運にも電圧事情には何ら関係ないことから、海外取引を開始するにあたってまたとないチャンスを与えてくれた。
お陰で海外の受けも上々!取引数量がどんどん上がってきている。

こうなってくるとプラスのスパイラルである。🌪
日本で売れる⇒海外で売れる⇒日本で売れる
驚きも倍々になる。

さて本項目のタイトルからかけ離れてしまったが、極々最近のサプライズ「(仮想)アースなどの話し」である。
先日6/3「Stereo Sound No.219」が発売になっている。なんと同紙に弊社仮想アース:Crystal Eが掲載されていたのである。
繰り返すが「されていたのである」これは意図していなかったことになる。

Stereo Sound編集部からCrystal Eの試聴機貸し出し依頼を受けていたことから、同誌に掲載されることは承知していた。
Stereo Sound誌ではアクセサリ系の掲載はほぼ無いものとばかりと(勝手なイメージを)持っていので、製品の紹介程度とたかをくくっていた。
またそんな印象を持っての貸し出し依頼だっただけに「何事か?」と思っていた。
ところがだ!
「(仮想)アースの話など」というタイトル付きで、レビューを含めまさか4ページの超大作。
執筆がしかもStereo Sound元編集長の小野寺弘滋先生と来たもんだ!

この事件、弊社にとって前代未聞、未曽有のサプライズとなった。

雑誌購入はこちら👇
<Stereo Sound online>

メーカに悟られるぬよう執筆いただいたかどうかはさておき、このようなサプライズを準備くださったステレオサウンドのスタッフ様と小野寺先生に改めて感謝申し上げます。

9.アモルメットコアの利用
中村製作所さんからアモルメットコアというものが販売されているのはご存じだろう。
ノイズを抑制し音質の高品位化を狙うメーカとしては同業社と言える。
アモルメットの活用においても、アースケーブルに通して高音質化を図っている方も多数いらっしゃるようだ。
アモルメットの作用、効果については同社サイトを参照いただければと思うが、アースケーブルを1Turn通して使うのか、2、3Turn巻いて使うかなど色々試してみる価値はありそうだ。
実は弊社もこの件については研究、検討を進めており、うまく行くようなら製品化もと考えている。
その際は是非検討いただきたいアイテムになると思われる。

10.スピーカへの接続(2020.12.22追記)
1点記載漏れがあったので追記する。
旧モデルForce barEPを販売していたころから推奨させていただいているのだが、Crystal EをスピーカL/RそれぞれのGND(マイナス)端子に接続する手法だ。社内で確認した手法で最も効果を感じたものだった。
これは一挙に2台必要になるのでやりたい方は覚悟して臨んでいただきたい。( ´∀` )

一見?(一聞?)すると
スピーカのマイナス端子に接続?となるやも知れないが、スピーカのマイナス端子はプリメインアンプやパワーアンプの出力端子につながっているのはお判りだろう。
実はアンプのスピーカマイナス端子もまた、RCA端子同様FGとつながっているのだ。
それではアンプ側のスピーカマイナス端子に接続することと何ら変わりがないではないか!ともなるのだが、ここがオーディオ的要素!?(笑)
何故スピーカのマイナス端子に接続する方が良い結果を生むのかは隊長も解らない・・・。💦
ただ、アンプ側からスピーカを見た場合、スピーカのマイナス極の表面積はいたって大きなものに見えているはずだ!

<注意>
スピーカのマイナス端子に接続する際も注意が必要だ。
通常、ステレオアンプからはGND(FG)が共通な形でそれぞれL/Rのスピーカに配線されているので問題にはならないだが、ブリッジ(BTL)接続としている場合この手法(スピーカへの接続)は取るべきではない。いや危険なのでやらないで!
BTL接続はステレオアンプをモノパワーにする際利用される手法だが、その配線はL/Rのマイナス極同士を接続し、L/Rのプラス極両端からスピーカに配線するものだ。
故にスピーカ側のマイナス極にはアンプのプラス極が接続されるわけだ。こうなってくるとアンプのFGとは違う電位となり、万一スピーカL/Rのマイナス極にCrystal Eを接続した場合、Crystal Eはアンプのプラス極信号と同電位となることからやってはならんのである。(誤ってCrystal E同士が触れると△※■p〜!o*eg@p✕)
※勿論BTL接続においてアンプ側にCrystal Eを接続しても同様のことが起きるのでやってはダメ!

バイワイヤリング!?(2020.12.23追記)
バイワイヤリング時の接続についても触れておこう!
最近のスピーカはバイワイヤリングが可能なようにHigh/Lowで配線が区分けされたものも多い。
そんなスピーカのお持ちのユーザさんからも、「一体Crystal Eはどっちに接続するのが良い?」という問い合わせがある。

何だか逃げ口実に使っているみたいで、本当は「こっち!」と言いてあげたいのだが、ここでも「トライしてみて聴感上最もしっくりする方がお客様にとっての正解です。」となってしまう。本当に申し訳ない・・・m(__)m

ただ言えるのはCrystal Eの基本的効能がS/N改善とした場合、High伸びが欲しい場合や爽快感を求めたいならHigh側、ボワつく低域を締まった方向に改善したいならLow側ではないだろうか。
勿論両方に接続したくなるケースもありそうだが・・・。
ただこれは基本的な考え方であって、どのケースにもあてはまるとは言えないもの、やはり実践してみるしかない。(。-人-。) ゴメンネ

11.最も効果が期待できる装置は?(2021.1.4追記)
申し訳ないです。これについても実はどれが一番効果が高いと言い切れない・・・(ジレンマ・・・💦)
なお、これは社内評価における参考として欲しいのだが、製品化当初プリアンプが最も効果が高いであろうと推測していた。それは信号の出入りが一番多い機材で、信号と同様にノイズの出入りも多いだろうと踏んだからだ!
ところがだ、効果としては一番少なく感じてしまった(T_T)

一方効果を強く感じたのはソース系(上流:CDプレーヤ、DAC、アナログプレーヤ、フォノイコなど)だった。
想像でしかないが、これはノイズを発生しやすいデジタル系機材や音楽信号レベルが小さく、ノイズの影響を受けやすいところ・・・?と考えている。

だがしかしだ、逆に前述のスピーカに接続した場合(下流)が最も効果を感じたのだから隊長の推測も当てにならんのだ(>_<)
結局のところご自分の耳で確認し、一番気に入ったところを正解とするしかなさそうだ。


以上、Crystal Eの活用術について重箱の隅を突っつくような話をダラダラと記載してきたが、裏を返せばCrystal Eはそれひとつでいろんなことを試せるアクセサリとも言える。
まだ手にされていない方、検討中だという方は、損はない話だと思うので是非チャレンジいただきたい逸品だ!

なお、仮想アース:Crystal Eについてまだ半信半疑な方もいらっしゃるのは否めない。なんたって言葉自体が「眉唾」っぽく聞こえるのだから・・・💦

仮想アースについては、別途ブログやSNS、Youtubeで解説しているので、是非そちらも参考にしていただきたい。
■ブログ
<Crystalシリーズ_その3>
・「仮想アース」ってオカルト?
・仮想アース!? 実はずぅ~と昔からやっていた!
https://blog.goo.ne.jp/jongaru21/e/28174ef57eb943fbfe10223462bcf943
<Crystalシリーズ_その5>
・Force barEPとCrystal Eの違いはなんだ
https://blog.goo.ne.jp/jongaru21/e/d64ff33ceab8e519962312f5fa1169ad
<アースケーブル_その1>
・アースケーブルにはどんなものが良い?
https://blog.goo.ne.jp/jongaru21/e/08229e971027c2351b90dd3b7e7445fb

■記事
Audio Accessory誌177号
「仮想アースの新境地」執筆:炭山アキラ
http://kojo-seiko.co.jp/img/news/20200524_2.pdf

■Youtube
・仮想アースって何?
https://www.youtube.com/watch?v=F7UxAZFKawo
・Crystal E をバラしてみた 
・ケーブルと増設の話 
・Clone1/2のバリエーションが増えました! 
・[09]アースケーブルCloneシリーズまだまだ増える! 
・[10]仮想アースCrystalEを増設、Cloneでつなぐ