津軽ジョンがる電源日記

『KOJO TECHNOLOGY』 電源メーカースタッフ日記

Crystal EとCrystal Epどっちが偉い?

2023-07-28 12:48:51 | テクノロジー
こんにちは、ジョンがる隊長です。
本日のお題は、「Crystal EとCrystal Epどっちが偉い?」だ!
BOX型仮想アース:Crystal E👆
プラグ型仮想アース:Crystal Ep👆(写真はCrystal EpR)

同じ仮想アースなのに形状が違っても接続できる場所はほぼ同じ!?わざわざ2種類も出す(製品化)する必要があるの?という疑問を感じる人も多いかも知れない・・・。

ご存じと思うが、KOJO TECHNOLOGYでは自社の仮想アースを展開するにあたり、「遠くのアースより近くのアース」と謳ってプロモーションしている。
※詳細はリンク先へ
これはアースケーブルを何十メートルも延ばして(大地)アースに接地するよりだったら、近くの安定したもの(金属などの導電性の高いもの)に接続した方が良いですよ!と言っているのだ。

そういった意味では、アースケーブルを介することなく接続可能なCrystal Epシリーズは、目的とする端子に直接接続できるため、大変理想的なものと言える。そもそもプラグ型の仮想アースを製品化したのも、そこに狙いがあったからだ。

一方、これもご存知の方は多いだろう!BOX型の仮想アース:Crystal Eは、アースケーブルを介して接続されるが、音色や帯域バランスなどに大きく影響していることだ!これは弊社の仮想アースのみならず、他社製品においても同様のことが言えるようだ。

もしご自分のシステムに対し、帯域バランス、音色に不満がないのであれば素直にプラグタイプのCrystal Epシリーズをお勧めする。価格も安いですしね!

他方、システムのそれにいくばしかの不満があって、少し補正したい、あるいはもっと自分好みの方に持って行きたい、というのであれば積極的にCrystal E+アースケーブルを利用することをお勧めする!
弊社からは別売で「Clone1シリーズ」と「Clone2シリーズ」が展開されている。それぞれの特長や詳細については、下記ブログを参照いただきたい。
アースケーブル:Clone1👆(写真はClone1R)
アースケーブル:Clone2👆(写真はClone2R)

これらのことから、どっちが効果的?というのではなく、ご自分のシステムに対し今必要なことは何か?ということを考え選択いただければと思う。

今回は文章短めだが、とても重要なことなので、あえて本日のお題として取り上げてみた。
皆様のシステムグレードアップの一助になること願っています。\(^o^)/

~世界中の電源をきれいに~
KOJO TECHNOLOGY
ジョンがる隊長




アースケーブル その2(Clone1とClone2の違い)

2023-07-28 12:44:23 | アースケーブル
こんにちは、ジョンがる隊長です。
今回のお題は「アースケーブル:Clone1とClone2の違い」である。

弊社BOX型仮想アース:Crystal EやE-G(7/18発売開始)にアースケーブルが付属(アースケーブル その1)されているが、それとは別にClone1シリーズClone2シリーズが別売で展開されている。現在は多くの端子形状に対応したケーブルがラインアップされており、実に15種にもおよぶ。

一般的に(他社製品含め)仮想アースは、アースケーブルを通じてオーディオ機器に接続されているが、(弊社のプラグ型仮想アース:Crystal Epシリーズはダイレクト接続)仮想アース特有のs/n向上に大きく貢献すると共に、アースケーブルの音色が如実に表れる特徴がある。実に興味深いのであるが、それはさておき、故に誤ったアースケーブルを選択すると、自分の思っている方向とは真逆のものになりかねないのである。
だから、アースケーブルの選択は慎重に行って欲しい。

Clone1とClone2の(音の傾向)違いについては、いろんなところで公言しているので今更かも知れないが、この機会なので改めて紹介しておく。

<Clone1シリーズ>
PC-Triple C導体を採用した高品質オーディオ専用アースケーブル。
導体の製造手法として新たに編み出された連続鍛造伸延技術により、結晶を長手方向に連続化させることに成功。信号の伝送を妨げる結晶粒界を極力減らし、優れた導通性能を実現した新導体ケーブルだ。 

スケール感があって、朗々と広大な音場表現が大得意!
見通しが良く、高域の伸び、余韻が綺麗でステレオ感たっぷりに聴かせる。
精緻でありながらダイナミックな表現力。
主にクラシックやオーケストラに向いている。

<Clone2シリーズ>
超高純度6NCu(純度99.9999%)を中心に革新線材の高機能純銅線HiFC、高純度無酸素銅線PCUHD、高純度無酸素銅OFCの4種類の素材を独自構成でハイブリッド化した、新導体採用の高品質オーディオ専用アースケーブル。 

高解像度に加え、前に前に出てくる様が見てとれ、奥行き感、立体感が増す。密度が高く中高域の艶、余韻に優れている。
音像重視志向。
主にJAZZ、POP、ROCKに向いている。

今回はここまで!
弊社アースケーブルのみならず、他社製のアースケーブルも含め吟味いただき、皆様の志向にマッチしたものを是非ゲットしていただければ幸いだ。\(^o^)/
マタニティ~

~世界中の電源をきれいに~
KOJO TECHNOLOGY
ジョンがる隊長

Crystalシリーズ その11(Crystal Epシリーズ)

2023-07-27 10:59:36 | Crystal(電源タップ)
こんにちは、ジョンがる隊長です。

本日はプラグ型仮想アース:Crystal Epシリーズについてだ!(>_<)
本来なら製品投入されるタイミングに合わせてご案内差し上げるべきところ、機会を逃し今になってしまったこと深くお詫びいたします。m(__)m

反省も束の間💦、気を取り直してCrystal Epシリーズのご紹介と行こう!
少々自慢話的になってしまうが、同シリーズの発売時期は2022年8月のHONG KONG HIGH-END AUDIO VISUAL SHOW 2022に合わせたものだった。
知っている方も多いと思うけど、実は国内より先に香港市場へ投入したのだった。

既に販売されていたBOX型仮想アース:Crystal Eも香港市場では大人気!それも手伝ってかCrystal Epシリーズの注目度は高く、のっけから突出したオーダー数であったと記憶している。
一方国内市場への投入は同年10月から開始された。勿論国内でも大反響!発売から1年を待たずして既に8,000本を達成(9,000本達成間近!)しています。皆さんのご支援に感謝します。本当にありがとうございます。

現在発売されているEpシリーズは以下の5ラインアップ!
①Crystal EpR(RCAプラグタイプ)
②Crystal EpT3(φ3.5ステレオミニプラグタイプ)
③Crystal EpB(バナナタイプ)
④Crystal EpY(Yラグタイプ)
⑤Crystal EpUA(USB typeAタイプ):7/27発売開始
2023/7/29追加
※今後HDMI、XLR(♂♀)、LANが追加予定

1.モバイル可能な仮想アース
おそらく市場も驚かれたことと思う。
「仮想アースってこんなに小さくても大丈夫なの?」
※小さくできる理由(製品詳細)はKOJO TECHNOLOGYのwebsiteから!
http://kojo-seiko.co.jp/products/crystalep.html

超・ウルトラ・スーパー・グランド・エクストラに小型化されたプラグ形状の仮想アース。サイズ感としては立派なRCAケーブルに利用されるような大きさだ。まさにモバイル出来る仮想アースなのである。
ご友人やマニア仲間の間で簡単に貸し借りして試聴できるし、取付取り外しも超簡単。
実はこのサイズ感もKOJO TECHNOLOGYならではの研究、調査結果がしっかり取り入れられているのである。

前出のように立派なRCAケーブルに使われているようなプラグと同サイズなのは訳がある。
接続されるオーディオ機器のRCAコネクタは、通常L/Rchがあり概ね上下または左右隣り合わせで配置されている。(間隔が非常に狭い)
Crystal Epのサイズを大きくすれば、それだけ大きな表面積を稼げるのだが、径(φ)を大きくしすぎると、L/Rch同士が干渉しあう弊害が出てしまうのである。

つまり、Crystal Epシリーズの径(φ)は一般的に使われているRCAケーブルのそれに合わせてあげるのが無難なのである。そこでCrystal Epシリーズの径(φ)は決定され、寸法は12mmに決定された。
やってしまえばなんてことないことかも知れないけど、この辺が使い勝手に大きく影響すると考えている。だから、どんなに小さいものでも、真剣に、まじめに取り組むのである。

2.連結そしてサスティナブル
拘りがあるのはサイズだけではない。
KOJO TECHNOLOGYは、電源タップ群を含めたCrystalシリーズにおいて拡張性を持たせるため連結・合体できる機能を備えている。
Crystal Epシリーズも当然その機能を有しているのだが、これがまたホントいい感じにできたのだ。

Crystal Epは連結させる手法としてネジ式を取り入れているが、仮想アース機能を持っているのは本体部分だけであり、容量(表面積)を増やす目的としてはプラグやキャップは不要だ。
なわけで、プラグ部分とキャップ部分は取り外せるようにする必要があったのだが、これが妙にうまくいったのである。
上の図のように実際に連結すると、プラグとキャップが余ってしまうわけだが、その余ったもの同士を合体させるのである。
試作段階では雄ネジと雌ネジの長さ違いで少々合わなかったのだが、ここで長さを合わせてあげればGNDキャップとして活用できることに気付く!当然紛失防止にもなる。
よくあるのが、「取り外したネジがどっか行っちゃったよ~」だ!でもこんな感じでキャップとして使っておけば、元に戻すときも探す必要もなくなるである。\(^o^)/

まさにこれも試作開発から生まれた副産物!
更にこの副産物がホント便利!ネジ式になってるからアースケーブルまで接続できちゃう。だから弊社の仮想アースは勿論、他社さんの製品だって繋げちゃえる超優れもの!
本体側の連結だってそうさ!
Ep同士を連結したうえに、既に持っている仮想アース(アースケーブル含む)まで連結して併用できちゃうんだ!
これってさ、今はやりの「サスティナブル」って言うんだっけ!?
無駄にしないって言うの、捨てるところないって言うの、もう既に所持してる物すら有効活用できるって言うの!

でさ、プラグも取り外しできるってことは、交換までできるってことだよね!
遅ればせながらプラグ部分の単品販売も開始。プラグのラインアップは以下になっている。
①Ep-typeR(RCAプラグタイプ)
②Ep-typeT3(φ3.5ステレオミニプラグタイプ)
③Ep-typeB(バナナタイプ)
④Ep-typeY(Yラグタイプ)
⑤Ep-typeUA(USB typeAタイプ):7/27発売開始
2023/7/29追加
※今後HDMI、XLR(♂♀)、LANが追加予定

既にCrystal Epシリーズのいずれかを購入され、後にプラグ交換したいときにめちゃ便利!
当初RCAプラグタイプのCyrstal EpRを購入済みだったけど、状況変わってYラグにする必要が出てきたとなったら、④Ep-typeY(Yラグタイプ)を購入してプラグだけ交換!改めて本体付きで購入する必要がないわけだ\(^o^)/
※ここでも不要になったRCAプラグは、その辺に置いとくんじゃなくて、空き端子にGNDキャップとして取り付けておけば紛失も避けれる。

3.音質評価
<5人の審査委員が体験する超コンパクト仮想アース>
AA誌187号(林正義氏/井上千岳氏/生形三郎氏/炭山アキラ氏/福田雅光氏)

本日のお話はここまで!
引き続きよろしくお願いいたします。
~世界中の電源をきれいに~
KOJO TECHNOLOGY


Crystalシリーズ その10(Crystal E Jtune)

2023-07-25 11:59:00 | Crystal(電源タップ)
こんにちは、ジョンがる隊長です。

今回は世界限定800台のCrystal E Jtune。すでに完売していて今更と言われそうですが、以降の新製品説明のためにも敢えて解説!

現在も継続販売している「Crystal E」!発売を開始したのは2020年4月29日(水)。
普通に考えるとなんでGW期間中に新製品を投入?💦

もう記憶も薄く、たぶんそうだったのだろうになるだが、前年(2019年)の暮れくらいから新型コロナ(covit19)の話題が出始めたかに思う。
年が明けて2月頃には急激に感染者数も増え、併せて出張や外出がはばかれ、イベント等も次々に中止となっていった。

ひとつ覚えているのは、covit19が流行したことをきっかけに、(自分が)元々持っていたsnsのアカウントを活用しようというものだ。
どちらかというと古い人間の部類に属すると思うので、snsを始めるにもだいぶビビっていた。
でも一念発起!やるしかない!のであった。

covit19は世の中のあらゆる行動、日常生活に影響を与えた。人と直接会って会話(新製品説明)しようにもできないのである。TV会議を多用するようになったのも後々である。

となってくるとだ!後に言われるようになった「巣ごもり」わけだ!
かくかくしかじか言ってきたが、要するに「巣ごもり」+「sns」展開で、もはや「GW期間中だろうが何だろうが関係ないや!」ってなったんでしょうね!💦

その行動がうまくいったのかどうかは別として、お陰様でCrystal Eの総販売数は13,000台を達成!今回解説する世界限定台数800台のCrystal E Jtuneも、当初限定300台としながら800台に増産するまでに至った。その800台も僅か数日で完売!
これには自分含め全社驚きを隠せませんでした。
本当にありがとうございます。何かの度に言わせてもらっていることではありますが、心より感謝申し上げます。

さて、いつもながら前置きの長い自分だがそろそろ本題へ!
限定販売したCrystal E Jtune(以降ジョン)のベースは、やはりCrystal Eにある。
Crystal Eはご存知のように異金属プレートを積層させた構造となっている。
積層数:8層
積層構成:ステンレス(SUS)/黄銅/銅/黄銅/銅/黄銅/銅/黄銅
この積層構造こそは、弊社仮想アースの目的であるGND(基準)強化にあたり、(GNDの)表面積を拡大することで達成しようとするものである。

Crystal Eの表面積を更に超えるジョンの表面積の拡大方法は、副産物的に生まれている。副産物的にというのは、このジョンの製品化前に「Crystal Epシリーズ」なるプラグ型の超小型仮想アースが製品化されている。
同品にはエッチング技術が取り入れられており、そのエッチング処理を考案した際に同時に閃いたことにある。

Crystal Eのプレート積層はヒートシンクやラジエターからヒントを得たもので、それらは空気に触れる面積を増やすことで放熱特性を高めているのである。つまり表面積がデカいのである。\(^o^)/

次に同じ構造体で更に表面積を拡大するにはどうするかだ・・・!💦
ふとアンプに使われているヒートシンクと睨めっこ!フィンにはローレット(波波〰〰)加工・・・。
同じ形でも波波〰〰つければ表面積増えるんだなぁ~!
Σ(゚∀゚ノ)ノキャー それって良いかも!いいかもいいかも\(^o^)/

波波〰〰加工はプレスとか機械加工的な要素が必要だけど、サンドブラストってどよ!
サンドブラストはオーディオでもなじみ深く、フロント化粧パネルで梨地(水梨の表皮みたい)処理などと言われ利用されており、表面に硬質素材の金属粉体等をぶつけることで凹凸にするものである。

かくしてジョンの異金属プレートにサンドブラスト加工が採用されることになるのであった。
ただの金属ではないかと思われる方も多いと思うが、実際その通りである。💦
しかしただの金属!たかが仮想アースと侮ってはいけない。この金属(導体)でGND強化することこそが、回路の安定動作に繋がりノイズも少なく抑えられるのである。その効果は実際にお使いいただいた方にしかわからないものだが、本ブログでご興味いただけるようなら、是非チャレンジしていただきたい。
以前に別ブログでも紹介しているが、「仮想アース」そのものについてAA誌184号に掲載させていただいている。是非そちらも参考にしていただきたい。
既に一読いただいた方でも、再読することで新たな発見があるやも知れません。

<いま話題沸騰の仮想アースについてQ&A>
http://kojo-seiko.co.jp/img/news/220225.pdf
AA誌184号(聞き手:鈴木裕氏/回答:ジョンがる隊長)
なお、この文面中(247ページ Q5 A・仮想アースを使う上で注意すべき5つのポイント)で誤記がありました。
バイアンプ(誤)
BTL(ブリッジ)(正)
訂正しお詫び申し上げます。

<ファウンダーの名を冠した限定モデルが登場>
http://kojo-seiko.co.jp/img/news/20230227.pdf
AA誌188号(炭山アキラ氏)

スピーカに仮想アースを接続してみよう!

2023-07-24 11:24:50 | テクノロジー
こんにちは、ジョンがる隊長です。(>_<)
今回のお題は「スピーカに仮想アースを接続していみよう!」だ。

もしかしたら前にも掲載してたかもだけど、お客さんに聞かれるのが「システムの何処に接続するのが一番良いの?」である。
これもまたシステムの構成や使用している機器、電源環境(アース周り含む)が千差万別!一概にここですと言って差し上げれないのがとても歯がゆいところではある。
なお、セオリー的なところで申し上げると、やはりシステムの上流(プレーヤ系統)が良いと思っている。
それは、音源となる機器が、ノイズに埋もれて本来の情報と違った信号を排出するのを避けたいからだ。

CDプレーヤ(CDP)周辺で言うと、例えば機器がトランスポートとDACに分かれている場合、トランスポートからはデジタル信号("0"/”1")が出力されるわけだが、ノイズの影響を受けて誤ったデータ信号を出力するようになると、実際の音楽信号とは別なものが出力されてしまうわけだ。
当然下流に接続されたプリアンプやパワーアンプは、その誤った信号を増幅するわけだから、本来のものとはズレていくことになるのだ。

故に、CDPやDAC(上流系)に仮想アースを接続することはお勧めできる。

さて、今日紹介したいのはスピーカ(マイナス端子)への接続だ。
「何?隊長全く逆じゃん!SPはシステムの中でも最下流だよね!」と言われそうだが・・・💦
確かにそうである。セオリーとして上流側を勧めておきながら最下流である!(笑)

実は隊長、上流機材への仮想アースの接続を勧める一方で、スピーカのマイナス端子に接続することも強く勧めている。
先に聴感上の話をすると、他のオーディオ機材に接続するより、その効果を極めて強く感じれたからだ!「確変」が起きるのである。
※確変(確率変動の略):パチンコ用語で大当り確率が高くなっている状態を指します。(隊長はパチンコしないけど・・・)

なお、聴感上のお話なので、人によっては「別に・・・、特に変わらないけど・・・」と思われる方もいらっしゃると思うことご了承ください。

では、何故スピーカに仮想アースを接続するとそんなに激変するのだろう!
う~ん!

1.オーディオシステム構成とスピーカの前提仕様
解説に当たってオーディオのシステム構成がステレオアンプ1台と2wayのスピーカであると仮定しよう。
まずはスピーカの内部(回路)についてだ。(隊長はスピーカを作ったこともないので、あくまでも回路設計屋、基板設計屋の言うこととして捉えて欲しい)

2.(2way)スピーカの内部
2wayスピーカの場合、スピーカはツイータとウーハで構成されると思うが、それぞれ高域用、低域用となるわけだ。
アンプから供給されるスピーカケーブルは、左右のスピーカに接続され、プラス/マイナスの極性を合わせてスピーカ端子につないでいる。
理想的に音源(CDPやアナログ盤)が持つオーディオ信号はそのままスピーカに伝達される。
つまり、オーディオ帯域的にローからハイまで伝達される。

先のようにツイータは高域用、ウーハは低域用であり、それぞれが対応する帯域のオーディオ信号が入力されると無理がかかる。(場合によっては破損)
だから、スピーカキャビネットの中にはネットワーク回路と言われる、高域と低域に分けてあげるフィルタ回路が内蔵されている。

3.コイルとコンデンサ
もう少し突っ込もう!
ネットワークでフィルタを構成する際、使われる部品がコイルやコンデンサだ。
コイルは周波数が高くなるとインピーダンス(交流に対する抵抗)が大きくなる。一方コンデンサは周波数が高くなるとインピーダンスは低くなる特性、性質を持っている。
※実際の特性はコンデンサのリードやコイル間の浮遊容量で違うけど、話がややこしくなるのでここでは理想論進める。

つまり、オーディオ信号の周波数成分が高い場合、コイルは信号が伝達されにくくなって、コンデンサは伝達されやすいということを意味します。

4.ネットワーク回路とHPF/LPF
詳細のネットワーク回路は、メーカや設計者のノウハウがあるので違うだろうが、一般的に下図(超簡易図)のようになっているようだ。

ツイータにはHPF:ハイパスフィルタ、ウーハにはLPF:ローパスフィルタが配置され、それぞれのスピーカにオーディオ信号が供給されている。
HPFは低い周波数成分をブロックして、高い周波数成分のみツイータに供給。LPFは低い周波数成分を通して、高い周波数成分はブロックされてウーハに供給。

5.ネットワーク回路のマイナス(GND)ライン
ここで今一度、Rchスピーカ内のネットワーク回路に着目しよう!
青のラインはアンプのスピーカ出力マイナス端子にスピーカケーブルを介して繋がっている。アンプ側は基本フレームGNDと回路GNDが接続されているため相応の表面積が確保(安定)されているが、スピーカ側はネットワーク回路のGND配線もしくはGNDパターンのみになることがお解りいただけるであろう。
このネットワーク回路上のGNDがどれだけ強化されているのだろうか・・・。
これはスピーカ設計者の考えに頼るところだ!

6.ネットワーク回路側でのGND強化
如何でしょうか!このネットワーク回路のGNDがもしあまり強化されていないものだとしたら・・・。
ここに(スピーカ側に)仮想アースを接続することの有効性が生まれてき、スピーカの安定稼働?(笑)に繋がるものと考えるわけです。
※安定したGND(土台)で、スピーカに対するオーディオ信号が激しく往来する!


7.アンプのBTL接続
雑誌等でも何度か紹介させてもらっているのですが、通常アンプをBTL接続した場合、アンプ(L/R)スピーカ出力端子のマイナス同士は接続され、プラス端子からのみスピーカに接続されます。
すなわち、スピーカのマイナス端子にはアンプの回路GNDは接続されないということになるのです。
ここで、スピーカのマイナス端子に弊社仮想アースを接続してもGND強化にはならないのです。
また、弊社仮想アースは金属製なので、他の電位のものが仮想アースに触れると危険なので、BTL接続のときは利用しないでくださいと言っています。

どうしてもGND強化したいときは、アンプのスピーカマイナス端子に接続して、アンプ側のGNDを強化してください。

8.バイワイヤリング対応のスピーカ
バイワイヤリングに対応したスピーカはその入力端子がハイとローに分離され4端子構造となっています。
また、ネットワーク回路もハイとローで分離され、GND同士は接続されていません。
バイワイヤリングに対応したスピーカをシングルワイヤで接続し利用するためには、4端子中、プラス端子同士をショート、マイナス端子同士をショートして使用しなければなりません。

ここでも「仮想アースをハイ側に接続すべき?」それとも「ロー側に接続すべき?」という問いがあったりするのですが、これは実際に試していただくしかないです。
ただアドバイスできるとすれば、もうひとつハイ伸びや透明感、抜けが欲しいといった場合はハイ側へ、ローの伸び、締まり、ダンピング、アタック感が欲しい場合はロー側へ接続することをお勧めできる。
でも、ホントありがたく感謝なわけですが、結果ハイにもローにもつけちゃうみたいです・・・💦

今日はここまでにしておきます。いつになるか?ですが、また時間が取れたら掲載します。
引き続きよろしくお願いします。
Youtubeも更新しなきゃならんのだけど・・・(´;ω;`)