ソウルの空の下

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連休の終わり

2018-09-26 18:38:31 | 日記

明日からまた会社に行くのが現実感がないような連休最終日。朝ゆっくり起きて朝イチの映画を見に行きました。初回は5000ウォンで見られるので人気の映画も手軽に見られます。今、興行成績トップの「安市城(アンシソン)」という映画です。高句麗と唐の間で起きた戦争を描いた作品ですが、あの大国唐が20万の軍隊を動員して、様々な最新兵器を使って攻撃しても陥落しなかったという伝説の戦いです。時代は645年。日本では大化の改新ですね。主演は城主チョ・インソン。スケールの大きな戦闘アクションや、当時としてはどこの国でも見たことがないという投石機や移動式やぐらなどを使っての戦闘シーンは確かに迫力があります。ただ、その他大勢の人たちがたくさん命を落としても主人公たちが大して傷つかずに危機を乗り切るという、ドラマならではの展開はちょっとありふれていますね。実はもう一つの話題作、「協商(交渉)」を見ようと思っていました。人質をとってたてこもる犯人と交渉専門家との行き詰る駆け引きを描いた映画だそうです。主演はソン・イェジンとヒョン・ビンという豪華キャスト。これは見ないわけにはいかないと思いつつ歴史ドラマに期待して変更してしまいました。次の機会にまた見ることにします。他には墓地の風水地理をテーマにした「ミョンダン」、マ・ドンソクがゴーストバスターになる「ワンダフルゴースト」、そして懐かしのホイットニー・ヒューストン、ケビン・コスナーの「ボディガード」などが現在のラインナップです。話は変わってKBSチャンネルでは「在外同胞のど自慢世界大会」をしていました。司会は今年91歳のソン・へさん。世界9か国から予選を通過した人たちが集まって、歌の実力を競いました。最後の写真はロシアに住む4世のキム・オクサーナさん。韓国に10年住みながらミュージカル俳優の勉強をしているそうで、美しい声で「雨とあなた」を熱唱しました。

十五夜の月はソウルにも

2018-09-25 07:45:28 | 日記

あまりきれいに映っていませんが、きのうの夜はようやく帰って来た家のテラスからも満月が見えました。空気がきれいでないソウルでは見られないかと思いましたが、そんなことはなかったようです。秋夕の3日前からのソウル駅での前売率。前々日の土曜日が最高でしたが、それでも100%を超していないのは、KTXよりも高速バスや車の方が多く利用されるということですね。故郷に持っていくお土産がたくさんあったり、子どもたちもいっしょに行くとなると、車の方が便利なのは確かです。テレビでは秋夕特別番組が多く、映画も良い作品が放映されたりしていますが、昔からある特別番組としてはシルム(朝鮮相撲)の中継放送があります。秋夕杯みたいなことが書いてありますが、韓国のシルムは土俵の上で膝をついた状態で互いのまわしをつかみ、立ち上がってから投げ技を競う競技です。勝負は3回で2勝すれば決勝に進めます。最後の決勝戦では名だたる老練な選手を破って勝ち上がった若手2人の対決となりましたが、決勝戦では5回戦って3勝すれば勝ちというルールになります。結果は新人で22歳の若い選手が優勝。シルムでは体重別に金剛、漢拏、白頭という三クラスがあり、一番軽量級の金剛壮士(壮士はチャンピオンの称号)は90kg以下です。この日は金剛壮士大会で優勝者には3千万ウォンの賞金が与えられます。さて、秋夕の膳が並べられました。こうして見るとたくさんありますね。この中で生栗の皮むきと、ホバク、白身魚のプチムは苦労の成果。先祖に礼を捧げる儀式のあとはこの中から3分の1くらいを分けて食べました。残りはいつ食べるのかわかりませんが…。ようやく行事も終わって、午後からは車で1時間半ほどの西海岸にある「オイド」という観光地に行って名物の焼き貝を楽しみました。赤い灯台が目印。-ドというのは島の名前(チェジュドのように)ですが、もともと島だったのが日本が植民地にしていたときに塩田を作るために埋め立てて陸地にしてしまったそうですが、今も名前だけは島のままだとか。灯台近くにはずらりと焼き貝や刺身の店が並んでいます。水槽に入っている新鮮な貝。カキ、ツブ貝、ホタテ貝、ハマグリなど。これで二人前ですが、量は十分ですね。練炭三個を入れたコンロで焼きながら食べるとソジュもどんどん進んでしかもなぜか全然酔いません。この三日間ずいぶん飲んでしまいましたが、このときがいちばん調子が良かったみたいです。このセットが一人25000ウォンで、食べ放題にすると3万ウォン。でも、そんなにたくさんは食べられないような気がしました。ようやくイベントが終わったので残り2日の休みはゆっくり体を回復する時間にしたいです…。

秋夕の買い物

2018-09-24 20:15:33 | 日記

秋夕の本番は今日、24日ですが、前々日の土曜日にもうご馳走(お供え用)の材料を買いに仁川の在来市場に出かけました。初めて行く市場でしたが、やはり活気はいつもと違うような雰囲気です。野菜が並んでいます。おひたしや炒め物、スープに使う材料を買います。前にも書きましたが今年は天候のせいでどの野菜も高め。かわいいホバク(かぼちゃ、ズッキーニ)があったので写真に撮ったら「え、こんな写真を撮るの」と店の人に言われました。祭祀膳に欠かせない「いしもち」も結構な値段ですね。肉屋さんの店先にはたくさんの人が集まっています。豚肉、牛肉、とり肉…。鶏1羽で11000ウォンですが、お頭付だと1000ウォン高くなります。これを蒸して膳にのせるそうです。膳に備える食べものの中でも一番手間がかかるのがプチム(チヂミ)です。特に面倒なのが色合いの鮮やかなサンジョクですが、今回はそれを市場で作って売っているものを買うことにしました。それでも、あとでホバクや白身の魚、豆腐などはフライパンで焼いてつくることになったので、あまり楽になったという実感はありませんでした。昔は松餅(ソンピョン)という餅菓子を家で作るのが普通でしたが、これも最近は作ってもあまり食べないということで、少しだけ飾る程度のものとしてパック詰めのものを買うようになっています。いろいろな餅菓子が並んでいて、確かに家庭で作るより専門店で作ったもののほうが色鮮やかで美味しそうだという気もします。これらの料理やお菓子に加えて、ご飯とスープ(大根と牛肉の白いスープ)、清酒を供えて祖先をもてなすことになります。お膳の模様はまた明日に…。

秋夕(チュソク)連休の始まり

2018-09-22 09:38:06 | 日記

今日から連休の始まりです。街で見かけたもの。地下鉄ホームの自販機ですが、お菓子を買うとき、交通カードが使えるという便利な点に注目しました。実際韓国社会では現金はあまり流通しないでカードの利用や、モバイルバンキングが普通になっています。ある記事を見ると日本では全体の個人取引のうち、カード決済の割合が20%にもならないそうですが、韓国は90%を超えているそうです。それでも店の立場からするとカードで代金を受け取ると税務署にすべて報告されてしまうので時には現金で支払ってもらったほうが、税務対策としては助かるという面があるようですが…。ある大学近くの賃貸物件のビラ。毎月家賃を払うシステム(日本はそれが普通ですが、ここでは保証金をたくさん預けて毎月の家賃なしというシステムもありますから)の場合、保証金100万ウォンに月25万ウォンの家賃(3階部屋)は安い方ですが、ワンルーム(学校から30秒!)だと保証金300万ウォンに毎月45万ウォンと高くなりますね。部屋もきれいなんでしょう。さて去年、おととしもチュソクは見てきましたが、今年はもう少し社会に溶けこんだ位置からこの国民的行事を感じられるような気がします。会社でもチュソクのプレゼントをくれたり、理事がランチをみなにごちそうしてくれたり、会社の共有メールでチュソクボーナスが支給されるという通知が出されたり(まだ入社間もないので私には出なさそうですが)、きのうも連休前日だから早く帰りなさいと、定時は18時ですが、5時から帰る人が次々と…。これなら目立たないと5時半にはタイムカードを押して帰ってきました。やはり地方に帰郷する人もいるので、早めに帰らせようという配慮があるようです。また、女性の多い職場なので既婚者はごちそうの準備が大変だとか、未婚者は実家に帰ると周りから「早く結婚しなさい」という声を聞かされるから憂うつで、特に父親がうるさいので母親が「泊まらないで家に帰りなさい」と言ってくれるというような生活感のある話なども聞こえてきます。今年の夏は冷害や大雨、猛暑が続いたので農家では不作を嘆いています。当然野菜、果物のねだんも上がってたくさん料理や儀礼用の食卓を整えなくてはならない庶民の生活には大きな打撃ですね。ともかく連休がスタート。けさの交通情報はまだ道路が空いて見えますが、昼近くになれば大渋滞が始まる見込みです。

白頭山・天池

2018-09-20 22:37:35 | 日記

今日は平壌会談の最終日でやはり放送はずっとこの映像でした。板門店会談もずいぶん感動的な場面を見せてくれましたが、今回も様々な話題がありました。15万人の観客を集めた巨大なマスゲームでは、今までの「偉大な首領様万歳」ではなくて、統一の喜びを歌うというテーマで一貫していたそうです。「平壌-プサン」をつなぐ列車をイメージした背景。実際に南北を結ぶ鉄道の復旧には今回も工事開始が明文化されていました。金委員長がムン大統領を集まった人たちに紹介する場面.「ピョンヤン市民の皆さん、ムン・ジェイン大統領にもう一度熱く、熱烈な拍手を送ってください」と言って演壇に立った大統領は統一に向かって固い約束をしたと報告しました。ムン大統領の希望で実現したといわれる市内の海産物食堂での晩さん会。ピョンヤンにも刺身をメインにした食堂はこれまでなかったとか。ニュースの解説によれば冷蔵技術などがまだ十分でないためだそうです。また、訪問中歓迎に表れた市民に向かって90度腰を曲げて頭を深々と下げる挨拶は、北ではこれまで最高権力者に対してしか行われていなかったので、大統領が市民に向かってすることに衝撃を受けたのではないかとも。そしてクライマックスは北の最高峰「白頭山」頂上の訪問。なかなか晴れる日がないといわれる所ですが、この日は快晴。ロープウェイの乗って天池と呼ばれるカルデラ湖に降りて行きます。この狭い車内に夫婦二組が特に金さんの体格を考えるとかなり苦しかったのではないかと想像できますね。池の近くまで行って水を汲むムン大統領の夫人キム・ジョンスクさん。傍らで金委員長の夫人リ・ソルジュさんが濡れないように裾を何気なく持ってあげるという動作も話題になりました。同行した財閥のリーダーたちも喜色満面。夫婦の記念写真に続いて、多分今年最高の一枚に選ばれると思われる両首脳の記念写真。次はアメリカの出方ですね。