ソウルの空の下

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WBC終了!

2009-03-24 21:39:32 | インポート

Wbc ようやく長い戦いが終わりましたね。それにしても、全部で5回も対戦するというのは、ちょっと異様な試合日程でした。「うんざり」という声も聞こえたようです。それでも、試合内容はいつも、緊張感あふれる見応えのあるものばかりだったのではないでしょうか。今日の最終戦では、まさかの最終回同点、その上延長戦では、あのイチローが決勝打を打つというドラマチックな展開となりました。しかし、彼に対する韓国の人たちの視線は決して温かいものではありません。第1回の大会での「30年間追いつくのを諦めるような勝ち方をする」という傲慢な発言から始まって、何か韓国を見下したような発言が流れるたび、寡黙で、ストイックなイメージとは違う、違和感を感じたのは韓国の人だけではなかったのではないでしょうか。その彼によって日本に勝利がもたらされた(実際には多くの選手の努力のたまものですが)からなのか、試合後のインターネットでの書き込みを見ると、いつもと違って、憤懣やるかたないといった感想が多いようです。最後の投手、林昌勇選手は、金寅植監督が出した「イチローとの勝負は避ける」というサインがよく見えなかったと言いつつ、真っ向勝負をしたかったとも言っています。その瞬間はやはり、国籍などとは関係のない、アスリート同士の真剣勝負があったのでしょう。スポーツが国の名誉をかけるものではなくて、個人の力を競い合うという原点を垣間見せる場面が、今回のイベントでもしばしば見られたように思います。明日からはそれぞれにただのスポーツマンに戻って、感動的なプレーを見せてくれることでしょう。それにしても、ちょっと力が入りすぎて疲れましたねえ…。


黄砂接近中!

2009-03-18 16:06:34 | インポート

Photo 今朝の天気予報では、今日、花粉とともに中国からの黄砂が大量に飛んでくるとか…。日中の気温が20度くらいになるという朗報も消し飛んでしまうほど、恐ろしい予報です。花粉に比べてはるかに粒の小さな黄砂は、花粉マスクでは防ぎきれないというので、家の中に(教室に)じっと閉じこもっているしかなさそうですね。朝鮮半島は中国大陸と黄海をへだてて向き合っているところから、黄砂天気図を見ると、東西から怪しげな雲に取り囲まれている様子がわかります。16日がピークだったそうですから、2日遅れて日本に到達するのでしょうか。写真のような「黄砂マスク」が必需品として売れていますが、中には何の役にも立たない不良品も売られているとかで、最近検査したところ、70%以上が不適格だったそうです。実は黄砂に含まれる重金属を取り除く効果があるからと、豚の三枚肉の焼肉である、サムギョプサルが大人気だという話もあります。しかし、これは太るだけで何の効果もない俗説だと発表されたそうで、何より水をがぶがぶ飲むのが一番とか。サムギョプサル派に言わせれば、水だけ飲んで生きていけない!ということですが、明るい話題の少ないこの頃、せめて「黄砂除け」という名目で肉を思いきり食べるくらいの楽しみがあってもいいですよね。WBCでは韓国が勝ちました。日本の選手たちも今日は焼肉パーティーでもして、厄払いをしてみたらどうでしょうか?


甘雨

2009-03-12 11:46:52 | インポート

Photo 明日からまた雨になりそうですが、今頃の雨は冬の名残を洗い流すような慈雨だそうで、甘雨とも呼ばれるようですね。小川には山から伝えられる春の便りをうきうきと運ぶように、雨水があふれることでしょう。春の訪れは花粉の来襲でもあるようで、喜んでばかりもいられませんが、ひとまず冬が姿をひそめてくれたことには、感謝したいような気持です。とはいうものの、明日から少し寒くなりそうで、ソウルでは朝の気温がマイナスになるかもしれません。「コッセム(花への嫉妬という意味)」といわれるこの時期の冷え込みも、これが最後かと韓国の天気予報に出ていましたが、旅行中の方はくれぐれも風邪をひかぬよう、ご注意ください。いくつかお知らせを…。

1、イム・ヒョンウィの韓国料理教室

  3月14日(土) 14:00-17:00       ウィングス京都(四条烏丸歩7分) 調理コーナー

  豆腐のチョンゴル/きゅうりの生菜    3000円(材料費込) 

  持ち物:エプロン、タッパウェア(持ち帰り用)、ふきん2枚  075-393-6866(要予約)

2、第16回 ハングル・マラソン(発音集中トレーニング)

  3月22日(日) 13:00-17:00(途中休憩あり) ウィングス京都 第3会議室

  会費:1000円(資料代込)  問合せ・予約 075-213-8215

3、 銀瓶の繁昌亭でぎんぎん!vol.2  (韓国語落語上演)

  3月23日(月)  午後6時30分開演(6時開場)

   笑福亭銀瓶「帯久」「韓国語落語・犬の目」他一席  天満天神繁昌亭(06-6352-4874)

  前売り1階2500円、2階2300円   お問い合わせ:天満天神繁昌亭

  銀瓶ブログ http://www.kdn.ne.jp/~aohyon/ginpei/ 


「おくりびと」の受賞

2009-03-02 20:52:23 | インポート

Photo この頃、周辺でよく訃報を耳にします。だんだん年をとれば、おめでたい事より口惜しく、悲しい知らせが増えていくのはやむを得ないことかもしれませんね。つい先日も東京にいる友人の行きつけの店のご主人が亡くなられましたが、私も何度かお顔を拝見しているので、人ごとのようには思えませんでした。そんな話から、映画「おくりびと」に結びつけるのは、何か不謹慎な気もいたしますが、故人に連なる人々の様々な思いを受けとめながら、死者を送りだすことを職業とする納棺師の物語を描いた作品です。韓国では葬儀師というそうですが、ソウルでは大きな病院の敷地の中に葬儀場がたっていて、驚いたことがあります。その病院が経営しているわけではないようですが、やはりどきりとしますよねえ。映画は実際に見ていないのですが、マンガに連載していたのは何度か読んだことがありました。日本映画の独特な雰囲気というのか、以前、小栗康平監督の「眠る男」というのを見たことがありますが、田舎の柔らかな山や森という自然の中に包み込まれて一体化していくような死のあり方というのは、ある意味で死ぬことをどう考えるかという日本人の考え方が現れたものかもしれません。でも、身内や友人たちに囲まれてゆっくりと送りだすことができるような死に方は、世界の中で見れば恵まれていることなのかと思ったりします。パレスチナ難民地区やアフガニスタン、アフリカの内戦地域などでは肉親の死を弔う余裕もないまま、次々と襲いかかる死から逃れようと誰もが必死になっていることでしょう。今回たとえば、パレスチナ難民キャンプでの虐殺の話をアニメで描いたイスラエルの作品などをさしおいて、日本の作品が受賞したのは、本来、人の死はこうあるべきというメッセージと捉えられたからでしょうか。どうも日本人の目がいつも内向きで、世界に向かって発信する意欲がないのではないかと思っていましたから、作者としてはこの作品を「万人が共感できる」ものと意識して作ったのか、聞いてみたいところです。