専門家が理に適っていると言ったところで市場は動いてしまっています。
市場の関心は日銀が「イールドカーブ・コントロール」を撤廃するかどうか、そしてマイナス金利政策を解除する時期を日銀が示唆するかどうかに集まっていました。
ところが実際には
市場では大きな修正ではなかったとの受け止めが広がりました。
深刻な問題はむしろ此処に有ります。
市場の見立てとそれをしなかった時の反応で例えば岸田内閣の支持率が例えば副大臣の辞任などの要素でこれまでの最低を叩き出すような反応に近い失望感なのかと思います。
支持率ならまだ回答者が意地悪ばあさん的な行動で笑い声でほくそ笑む場面が浮かびます。
しかしコンピューター取引の為替に人間的な怨恨はなくただ動きに便乗した結果です。
AI的な反応に専門家の意見の歯止めは効かないのかと推測されます。
それまでのアルゴリズムと表現されていた部分がAIのような他の情報まで込みの予測になったとしても過渡的なオーバーシュートは対策しきれないのかとも取れます。
有るべき姿は需要と供給の関係で決まらなければならないのに投機的な動きでそうなっていないのです。
そこまで考察して行動しないと理論的に正しくとも残念ながら円安は止まらないような状況です。
為替市場は理論よりゲーム的な多数決投票に成り下がっています。
思いつくのはこんな感じのイメージで実際には日本側が強く買い漁っているのにその通貨の評価は下がっている矛盾なのです。