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主夫の徒然なるままに

<東洋の哲人たち「史上最強の哲学入門」> 飲茶著

 東洋人でありながら、東洋哲学に疎いことはよくあることで、例えば、西洋音楽は、詳しいが、日本の伝統音楽にはほとんど無知という人も多い。東洋の知的な偉人を知らないということは無いが、ほとんど名前だけしか知らないという人も多いはずで、私もその一人である。系統的に東洋の知の歴史を勉強できたのは、この本が初めだ。
自分なりに復習。

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◆インド哲学 悟りの真理
(1)ヤージュニャヴァルキヤ
東洋哲学の源流 自己の探求 
凡我一如(ぼんがいちによ) 宇宙と我の同一を知る=解脱(永遠の至福)を求めて(苦行へ)

(2)釈迦
中道 
自己の本質、真理→悟り 
四諦(したい)<苦から>→八正道(はっしょうどう)<正しい生き方>→無我
 
(3)龍樹
般若心経<色即是空、空即是色>=「物質には実体がなく、実態がないことが物質である」
空の哲学=あらゆる物事現象は相互の関係性で成り立ち、確固たる実態がそこに存在しているわけではない
般若=智慧→呪文へ

◆中国哲学 タオの真理
春秋戦国時代の群雄割拠のなかの必要性から「政治哲学」
(4)孔子
儒教「論語」 「仁」=他者を慈しみむ思いやりの心 「礼」=仁を態度で示す

(5)墨子
兼愛=ひろく あいする
(6)孟子
性善説 仁による王道政治 のちのルソーの政治に等しい
(7)荀子
性悪説→国家としての礼 国家の成すべきこと

(8)韓非子
法家(ほうか)の完成
書「韓非子」強い国家をつくるための政策をまとめた書
「形名参同」=言葉と事実を一致させる
→始皇帝へ
(9)老子
道家(どうか)
「道(タオ)」
「無為自然」 インド哲学と同等の境地
「上善は水の如し」 

(10)荘子
東洋哲学の最大の表現者=老子の後継者 老荘思想

◆日本の哲学 禅の真理
聖徳太子=日本の東洋哲学の歴史が始まる
最澄、空海=密教 呪術のもちこみ
法然の他力本願 念仏=南無阿弥陀仏(助けてください、阿弥陀さま)
(11)親鸞
他力本学+悪人往生 悪人にならざるを得ない現実の地獄だから他力が可能。
日本の誇る究極の 仏教哲学の境地=念仏
(12)栄西
考案=なぞなぞ→思考の停止
(13)道元
正法願蔵(しょうほうげんぞう)
只管打座(しかんだざ)=ひたすら座戦にうちこむ

西洋哲学とは大きく異なり、また、インド、中国、日本へと続く東洋哲学の流れについての最終章。

最後に、彼の著者名の由来が語られる。

・・・・・・

理想的な東洋哲学入門書に出会えた。嬉しい。


<主夫の作る夕食>
鶏の肩肉を使って照り焼きチキンを作ってみた。
スーパーで初めて鶏肩肉を見つけたので早速、購入調理してみた。美味しかったよ。



<思い出の一枚>
ラオスのお寺


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