自燈明・法燈明の考察

心のかたちについて―自信を持つという事

 今日も一日、部屋に籠って仕事をしていました。私が仕事部屋にしているのは、西向きに部屋で夕方になると西日のせいか、室温が上がってきてしまいます。エアコンも通常は「除湿」で室温から「-1度」という設定をすれば、それなりに過ごす事もできるのですが、今日は夕方から室温があがってしまい、冷房に切り替えました。

 正直、今月の電気代がとても怖いです。

 さて、ここから本題です。
 私はここまで書いてきた事について知るために、それなりに書籍を読んできたりしましたが、この「心のかたち」を理解しようと思い、思索を重ねていくと、大事なことはやはり「自信を持つ=自分自身を信じる気持ちを持つ」という事ではないかと思ったのです。


 創価学会の中で私が最初に先輩から教えられた事は「自分自身をあきらかに見る事」「自己否定、自分は常にまだまだだと思い、努力をする事」という事でした。
 そして活動の中で私に求められてきた多くの事は「戦いの期間」の間に「数字としての結果を出す事」でした。部員の時には自分自身の活動として、また幹部になれば、自分自身の数もそうですが、担当組織として。

 そして「池田先生は常に結果を求めているんだ!」と言われ「結果を持ってこい!」という指導を常にされ、何か意見するにしても、しっかりと結果(数字)を出している事が前提であり、結果を出さない人間は何も言う事は出来ないという風潮でした。

 小説・人間革命の中の山本伸一は常に結果を出し、その上で組織の第一線で戦う姿をして、組織についても変えているではないか。という感じでしょうか。

 こういった活動をしていくと、自分を信じれるかどうか以前に、自分を卑下してしまう癖がついてしまうというものです。実は創価学会の中で自由に意見を言えないというのも、こういった組織文化によるのかもしれません。

 これは何も創価学会という一宗教団体だけではありません。社会の中では、例えば営業という仕事をした場合、一般的には営業成績を上げていないと、社内に意見すら言えないという会社も多くありますし、どの様な仕事においても仕事で同様な事はある話です。

 まあ宗教団体はそもそも会社ではないのだから、そこでブラック企業の様に「数字=結果」を求めるというのも変な話ではありますが。

 よく「自信を持て!」という言葉がありますが、それでは自信を持つ事とはどういった事なのか。そこもしっかり理解しなければなりません。よく「自信を持つこと」と「傲慢不遜になる事」を、まるで同一視してしまうような見方もありますが、それは間違いなのです。

 何事も取り組む上で「信じる事」というのは大事な事です。信じなければそこに自分が物事を掛ける事なんて出来ません。ましてや人生を掛けていけるわけもありません。

 その一方で私たちは、気持ち的に良いとか悪いとか、乗る乗らないにかかわらず、この世界に生まれ出てきたのであれば、人生を生きていかねばならないのです。そうなると重要な事は「果たして自分自身とは、信じていける存在なのか」という事になってきます。自分を信じ切る事が出来れば、様々なチャレンジも出来ますし、慌てず騒がずじっくりと取り組める事もできるでしょう。また自分が行った事がどの陽な結果をもたらしても受け入れられると思います。
 しかし自分を信じれなくなった場合には、生きていく事自体がとても辛いものになったりしませんか?

 「自信を持つ、これは自分の事を信じれる自分である事」

 こういう事だと最近になり、私は考えるようになりました。

 「心のかたち」として、ここで幾つかの事例を紹介してきましたが、それらが示しているのは、この人生、自分が生きている環境とは、自分が作り上げている環境であると言う事です。ただこの世界とは自分以外にもさまざまな人達がいますので、自分の意識が自分の環境を作り上げていくにもタイムラグというのは存在します。
 またそもそも心と言うのは重曹的な構造であり、日常、私達が自分の思いとして認識できるのは、その表明に現れたさざ波の様な動きでしかないので、自分が求めていると考えているのも、心が求めている事と異なる事があるかもしれないのです。

 九識論によれば、意識とは六識であり、その六識の働きは七識(末那識)や八識(阿頼耶識)という、自分自身の奥底にある心の働きの影響を受けています。そして意識の実質的な本体とは、八識の奥底にある九識(阿摩羅識)です。ではそこで私達はどの様な事を思い描いているのか、実は計りかねる事がある様です。

 ただ人生に起きる様々な事というのは、必ず何かしら自分にとっての意味がある。そう信じることも、自分を信じることに繋がります。

 心のかたち。この事を理解することは、その様な事も含まれているのです。

(続く)


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