次世代総合研究所・政治経済局

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危険なドイツの親中姿勢

2007年02月07日 01時34分42秒 | Weblog
ドイツ政府内部でG8に中国やインド、ブラジル、メキシコなどを正式な加盟国にすることを提案しようという動きがあるようだ。
http://www.ft.com/cms/s/6907f312-ac19-11db-a0ed-0000779e2340.html

この背後には外資の対中国国内投資にかかっている規制を緩和したいという独金融界などの思惑があるようで、単なる「仲良しクラブに入れよう」という単純なものでないことは確かだ。

 中国は現在、北京五輪開催に向けてネット規制を強化している。
http://search.ft.com/search?queryText=hu+seeks+to+purify&aje=true&dse=&dsz=&x=17&y=9

 インターネットの利用者はすでに1億4千万人に達しているとのことなのでどこまで規制できるか疑問ではあるのだが。

 また中国はアフリカ諸国歴訪の中でダフール虐殺問題で世界の非難を浴びているスーダンを擁護し、中国外務省筋はスーダンと軍事協力もしていることを明らかにした。胡国家主席はダフールの問題について西側との共同歩調はとらず、同地域への国連の平和維持活動へも同調しないこととしている。
http://www.ft.com/cms/s/31f9581c-ac18-11db-a0ed-0000779e2340.html

 すでにアフリカ諸国と中国との貿易は5000億ドルに達しており、昨年末にアフリカ48カ国の首脳が一堂に会する会議を主催した。理由は資源を押さえるためと国際社会、特に国連における影響力を強化するためであると思われる。今回のスーダン擁護も、中国へのスーダンの石油輸出量が足踏み状態ということと関係しているのではないか。

 中国の石油輸入の3分の1はアンゴラらアフリカからであり国営石油企業はアフリカを重視している。
2005年、アフリカ諸国に赴任している中国人は800社8万人ともいわれる。

 このような一連の動きに好条件の借款も含め、6日(電子版)のFTは社説で、資源と市場の獲得を目指した一種の植民地政策にほかならないと断じた。
http://www.ft.com/cms/s/c1a221ca-b586-11db-a5a5-0000779e2340.html

 やはり独金融界の思惑だけで動くのは危険だ。メルケルには是非慎重に行動してもらいたいものだ。