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月想記

戯言日記

人・形展 -HITOGATAー

2016-10-04 | 人形
丸善・丸の内本店4階ギャラリーの第11回 人・形展 -HITOGATAーへ。

力作がいっぱいで見惚れる中、自分の一番は中嶋清八さんのお人形。和服の少女。
ガラスケースの中に横たわる姿は本当に可憐で美しかった。正に匣入り娘。
持って帰って傍に置きたくなる。
今回他に気になった方の作品は、玉青、神宮字光、林美登利、YU奇・・など。
(敬称略)

そして久々に眺めた東京駅の姿もやはり優美だなぁ・・と、改めて思ったり。


Doll's Show ―多様化されたフォルムたち―

2016-09-17 | 人形
先日終わってしまったけれど、六本木ストライプスペースで開催されていた「Doll's Show
―多様化されたフォルムたち―」へ行ってきた。

とにかく参加作家陣が豪華!私の特に好きな方では木村龍、甲秀樹、清水真理、神宮字光、
林美登利、三浦悦子、宮崎郁子、森馨、山吉由利子、吉田良(敬称略)等々。
沢山の素晴らしい人形たちが溢れる展示で眩暈がする程。
一番観たかった中嶋清八さんの赤いコルセットのお人形、実物は写真よりも更に美しかった!
これを見るために出かけたと言っても良いほど。

人形はこの世のものではないけれども、ヒトガタを模した際に何かが宿るように思う。
その瞳はこちらに想いを訴えかけ、唇は声にならぬ声を発す。
この日も沢山の子と対話をしてきた。

好きなものと向かい合う時間というのは、自分自身との対話でもあるように思う。
また浄化されたよ。ありがとう。

滅びの美学

2016-05-28 | 人形
中野ブロードウェイ、リトルハイにて清水真理ロサンゼルス個展凱旋記念展「滅びの美学」
を観てきた。

アリス・イン・ドリームランドの作品など観た事ある子がほとんどだったけど、ずらりと
並んだ人形たちは美しくて愛おしかった。
山口友里さんの会場演出も、すごく素敵。

天草四郎とショーウインドウの人形は撮影OKだったけど、ガラスが反射してうまく撮れ
なかった~(泣)





少女椿のみどりちゃんは、すごく良く出来てる。この表情がたまらない。
映画版は観ようかどうしようか迷っていたのだけれど、黒色すみれも出ているとの事なので
やっぱり観ておくべきかなぁ。

聖キアーラの予兆

2016-04-12 | 人形
銀座で開催中の、マリアの心臓「聖キアーラの予兆」へ。

久々に沢山のカタンドールと出逢い、渋谷の地下の仄暗い空間で初めて対面した時の
魂の震えを思い出していた。この空間では時の流れが止まってしまう。

仕事帰りに寄ったので夕方だったけれど、まだ外は薄明るい感じだった。
ビルの6Fのカーテンも何もない窓がぐるりと囲んでいる部屋で、昼間はちょっと
まぶしすぎるのではないかと思った。
きっと昼と夜では全く見た感じが違うはず。私は夕暮れに染まっていく中で見る
事が出来たので、二つの狭間の顔が見られたような。

今回天野可淡さんの描く絵画を初めて観た気がする。人形もかなり大きいものから小さい
ものまで様々。会場中に可淡さんの息遣いを感じた。
他に出展されてる方の中では、やはり三浦悦子さんと恋月姫さんの人形がとても印象的で
目を引いた。あと染谷みち子さんの布のタペストリーと人形のコラボが圧巻!
染谷さんのタペストリーは赤や黒を基調とした和のテイストで、立体的で躍動感に溢れていた。
人形たちの魅力も倍増していて、所々に乗っている鴉がまた最高だった!
私はこういったキルトとか布の質感が好きなんだと、改めて実感。
染谷さんの作品はこれからちょっとチェックしたい。

マリアの心臓、大原にもぜひ行かねば・・との思いを強くした夜。


Wachtraum~白昼夢~

2016-01-30 | 人形
スパンアートギャラリーでの清水真理さんの個展「Wachtraum~白昼夢~」へ。

いつものスパンが全く違うアリスの夢の国に変身。
作品が素敵なのはもちろん、今回展示の空間や演出が本当に素晴らしい。
照明、音楽、ディプレイ・・・全てが映画を観た時と同じぐらいワクワクした。
マジョリカマジョルカの美術デザイン&スタイリングをされてる山口友里さんが
今回の担当との事で、その出来栄えに納得。

アリス・イン・ドリームランドの映画に出てきた人形や小道具の展示で、あの子達の
実物がこれなのね!とテンションが上がる。
奥のスペースのモニターで映像作品も流れているのだけれど、無機質なモニターにもア
ンティーク風な花が飾られていてすっかり馴染んでいた。
こういう拘りはすごく嬉しい。
黒色すみれの「大人になったアリス」のPVが観られて良かった~。

これまで観た清水さんの展示の中で、三本の指に入るぐらい今回の展示は好きだ。