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月想記

戯言日記

虹泥棒

2016-12-30 | 映画
今年ラストに観た映画はホドロフスキーの虹泥棒@アップリンク。

ルドルフとメレアーグラの狂いっぷり、実は良い人なコソ泥ディオの溢れる人情味。なんで汽車を
降りちゃうんだ。泣けるじゃないか。レインボーガールズやお祭りシーンの賑わいにホドロフスキー
らしさを感じた。なんで今まで公開されなかったんだろう。

出番が少ないのにクリストファー・リーの存在感はすごいし、ピーター・オトゥールはやはりとても
カッコ良いのでありました。
メレアーグラの衣装やユニコーンのついてるボートが素敵だった。

ラストにまさかの救いがあって良かった。クロノス〜〜!ハッピィエンドが好きな自分。
物語の中ぐらい幸せなのが良い。(そうじゃないのもわかってて観ちゃうけど。)どこにも救いが
ないのを観てしまうと、シンクロしてしまってひきずる。。。

タイトルの「虹泥棒」ってどこから来てるのかなぁ?
ラストシーンで虹がかかってるけど、よくわからなかった。
もっとハチャメチャなお話かと思っていたら、しっとりと良い作品でした。
ホドロフスキーには意外と私は泣かされちゃてるのだけれどね(笑)
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『すきになったら』絵本原画展

2016-12-23 | 絵画・写真等
原宿ブロンズ新社で開催のヒグチユウコ 『すきになったら』絵本原画展へ。

大好きなこの絵本。原画はもうそれは繊細で美しくて、色付けのタッチが見えたりして興奮。
祭日だったけど私の行った時間は空いていて、ウルウルしながらゆっくり観られて良かった。
誰かを好きになった事のある全ての人に捧げたい、切なくて愛おしくて暖かい作品。
人を好きになるってこういう事だよね・・・って素直に思える。

「好き」って気持ちはなんなんだろう・・って、改めて考えながらの帰り道。
普段きゃあきゃあ浮かれているけれど、妙に冷静になってしまったり。
みんな好きだけど本当の好きじゃない。誰かを想う気持ちは思い込みや勘違いから始まるのかも
しれない。本物じゃなくてもそれが励みになったり支えになったり。
良い方向へ行くならそれも良いよね。

会場でメッセージを書くとヒグチさんに渡していただけて、その中から3名にヒグチさんの絵を
プレゼント・・というのをやっていたので、思わず私もこの本への熱い想いを綴ってきた(笑)
もう残ってないと思ってた、来場者用の限定カードも貰えた〜♪

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無垢の祈り

2016-12-21 | 映画
アップリンクで亀井亨監督の無垢の祈りを観た。

原作が平山夢明という事で覚悟はしていたものの、観終わった後衝撃でしばし言葉にならなかった。
絶望と痛み。救いとは一体なんだろう?
待ち続けた殺人鬼と出逢えて祈りは通じたのか。ラストの少女の叫びが耳から離れない。

少女へのひどい虐待描写は、本当の少女が演じる事で余りにもリアル。
フミ役の福田美姫ちゃんの演技がすごすぎる。暴力亭主のBBゴローへの嫌悪感、虫ケラ感も
相当だ。人間のクズ。
そして現実に目をそむけ宗教に逃げる愚かな母・・・。人物描写が凄まじい。

劇中突如現れる人形は、不気味であり怯えているようにも見えた。
あれは虐待されてる少女の意識が肉体を抜け出し、俯瞰で自分の苦しみを傍観者のように眺めて
いたのだろう。

観終わって涙は出なかったのだけれど、眉間に皺が寄るというか眉毛が八の字になるというか、
そんな泣きそうな変な顔をしながら歩いていたと思う。音楽を聴く気にもなれなかった。

想像以上にすごい作品。監督が自主制作するしかなかったのと、DVD化不可というのもわかる。
でもただ少女が虐待される残酷なシーンを強調してるだけの映画ではない。
悲痛な叫びが、少女の絶望が、痛烈にこちらの胸を刺した。
工場の無機質な街並みとラストのバイオリンの調べが、なんとも言えない余韻を残す。

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倫巴里VS狂犬タッグ

2016-12-19 | 音楽
12月18日(日)浅草 銀幕ロックの蜂鳥あみ太プレクリスマス忘年感謝祭お客様リクエスト
ライブ「倫巴里VS狂犬タッグ」へ。

あみ太さんが皆からのリクエストに応じて歌ってくれるという、何とも嬉しい企画。
そして何気に麻矢さんと真也さんと3人での組み合わせはお初だったり。







バラエティに富んだ皆様の選曲。初めて聴く曲も数曲あり、おなじみの曲も久しぶりのも
すごく楽しめた。
一番すごかったのはCharles TrenetのBOUMのカヴァー。ブンって殴り殺すんだよ。
の歌だよ。(本当は多分全然違うw)

今回リクエストが一番多かったのは、影のワルツとエル・トリステだそうで、それでも
3票ずつ。その他は全くかぶり無しというすごい展開。さすがレパートリー111曲だけはある!
その他歌われたのは、切符切り、二度と、ジェラシー、我が死へのバラード、恋のロシアン
キャフェ、サロメ、劇場へようこそ、TANGO IN EDEN等々。
23曲を熱唱してくれたあみ太さん。その振り幅の広さに見事な歌唱とパフォーマンス。
ほんと好きです。ご本人曰く「蜂鳥あみ太が好きなんて言うと後ろ指さされるよ。」との事
だったけど、そんなもの幾らでも望んでさされます!









久しぶりの銀幕ロックだった事もあり、改めてこれまでの事も振り返ってみたり。
ずっと変わらずいつでも全力で魅せてくれて、どんな時でもこちらを楽しませてくれるあみ太さん。
こんな人は他にいないとしみじみ思う。





今回真也さんが絶好調すぎて、本来は麻矢さんが二部だったところ真也さんが一部に。
そして真也さんがウクレレと帽子に変身するという苦境も、見事に乗り切るあみ太さん(笑)
エル・トリステを聴くとバラを投げたくなるよ〜。





麻矢さんと一緒のあみ太さんは、観ていて落ち着くというか安心感がある。名コンビ。







今回タンゴ・イタリアーノが聴けて嬉しかった。(リクエストしたのはわたくしですw)
あみ太さんのレパートリーの中では珍しく明るい曲だけれど、これとても好きなのだ。
麻矢さんの軽快なアコーディオンの音色で、聴いていて勝手に笑顔になっちゃう。





リクエストライブは第2弾もあるとの事なので、また次回を心から楽しみに待つ♪





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聖人君子じゃあるまいし

2016-12-13 | 音楽
12月11日(日)、巣鴨を後にして夜は川崎 Teen SpiritsのNolenNiu-de-Ossi×
二代目スケチヨ ツーマン『聖人君子じゃあるまいし』~場末の至芸とからくり音楽~へ。





川崎初めてでめっちゃ緊張しつつも行って参りました。
一ヶ月ぶりのデ・オッシ。お二人の演奏を間近に聴けるというだけでどうしようもなく胸が
高まってしまう。初めてデ・オッシのライブを観てからちょうど一年。
しみじみと聴き入ってしまった。





正面の良い席をキープしたと思ったのにまさかの喜多さん横向きでほとんど横顔しか見れなくて、
とる子さんの写真は皆目をつぶっちゃってるし、写真撮るのほんとヘタでもう・・・。
デ・オッシは写真を撮るより記憶に刻め・・って事かな。うん。でもつい後で浸りたくて
撮りたくなっちゃうんだよ(泣)

記憶にある限り、この夜のNolenNiu-de-Ossiセトリ。

萌ゆる青さ 心に毒を
いそがし
永遠の妄想
陽が落ちたら
蓮華草の少女
ムクロジ
狐狸の葬列
ゆきずり
輪廻の郷
微塵もない

新曲の「陽が落ちたら」は切なくて胸に染みる。シリーズでまだまだ続くそうだけれど、蓮華草の
少女は幸せになれるのか?多分無理なんだろうけれど、ハッピィエンドになって欲しいと願わずには
いられない・・・。



喜多さんの新しい髪型が前髪アシメトリーですごいカッコイイのだけれど、長い方の右側が
撮れなくてこの写真じゃよくわからないなぁ。無念。

そして動画で観てすごく気になってた二代目スケチヨさん。ものすごく良い声。めちゃめちゃ歌上手い!
きっととてもいろんな経験をされてる方なんだろうけれど、その声から歌から想いがこちらに響いてきて
引き込まれる。舞台や映画を観ているようであり、もっともっとリアル。
ライブで観るの楽しみだったのだけれど、想像以上に素敵だった。欲しいと思ってた音源も無事入手。
また一つ新しい素晴らしい出逢いに感謝。スケチヨさんは次もぜひ観たい。

大好きな人ほど緊張してうまく話せなくて、失礼な態度をとってしまったり自己嫌悪で凹んでしまう
けれど、失敗を悔やんでいてもどうにもならないから、もっとマシな人間になりたい・・・と、そんな
想いの今。まだまだ精進致します。。。


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