月想記

戯言日記

奴婢訓

2013-08-25 | 芝居
ザムザ阿佐ヶ谷にて廻天百眼の奴婢訓の初日を観てきた。

百眼の舞台は初めてだったのだけれど、これまで観てきた寺山演劇とは全く違うかなり
独自の世界観。
奴婢訓ってこんな話だったっけ?という感じw
そのハチャメチャとも言える展開に少々戸惑いながらも、これはこれで面白いと思った。
私とは今一つ波長が合わなかったけれど、好きな人にはたまらない世界に違いない。
現に前の方のお客さん達はノリノリだったし、途中バンドのライブに来ているかのように
なるのだけれど、皆拳を突き上げてノッていたww
( FOXPILL CULTというバンドの西邑卓哲さんという方が音楽を担当していて、舞台袖に
ドラムセットが仕込まれていて突如演奏と歌が始まるのだ!)

今回相当血糊が飛ぶと事前に聞いていたので割と後ろの方の席に座ったのに、ものすごい
勢いで噴射され思いっきり被弾したw
念の為もしもの時に目立たぬよう紺色のワンピにしてたので服は何とか誤摩化せたけど、
両足の膝下にはベッタリ血糊が・・・。
ご飯食べて帰ろうと思ってたけど血まみれのまま店にも入れず、阿佐ヶ谷駅のトイレで
血糊を落として仕方なくそのままうちに帰宅。トイレには同じような人が何人もいて
ちょっと笑ってしまったww

元東京グランギニョルのゼラ様常川博行さんも今回出演との事で、これが一番の楽しみでも
あった。
久々に舞台でお芝居をしている常川さんを観られて感激。
最後に一人で観客席に向かって止めの血糊攻撃をする姿は、非常にお茶目で楽しそうだったw

物販のパンフレットやCD・チェキ等が飛ぶように売れていたり、前方に座るお客さん達は
血糊を浴びて嬉々としてノっていたり、女優さん達は躊躇無く胸もお尻も出すわで、初めての
百眼の舞台はかなり衝撃であった。


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ノック

2013-08-18 | 絵画・写真等
ワタリウム美術館で開催の寺山修司展「ノック」に行ってきた。

3フロアーに渡っての充実した内容の展示。
青森三沢での天才歌人誕生と成長から東京へ来てのシナリオ・小説などの成功、
幻想写真館と実験映画、そして演劇実験室「天井棧敷」。
一番見応えがあったのはやはり2Fの天井桟敷のコーナー。
全公演の説明と当時の写真から成る映像の数々。まだ観た事のない舞台も幾つかあり、
とても興味深かった。
時の経つのを忘れて見入ってしまうので、時間のある時にゆっくり観てまわる事を
オススメする。私はあっという間に2時間ぐらい経過したw

阿片戦争とノックの舞台は、ぜひ観て(参加して?)みたかった。
今だと再現するのが難しそうだから体験出来る機会はなさそうだけど、あの空間に自分の
身を置いてみたかった!

奴婢訓で使用されたお仕置き機械の実物が展示されていて、思わず興奮。
身体を入れてみたくなったww



会期は2013年7月6日(土)~10月27日(日)まで。
期間中はフリーパスで何度も入場出来るので、終わるまでにまたぜひ行きたい。
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1+1=2にあらず

2013-08-14 | お料理&飲食
BOSSのブラックスパークリング。
ドンキで\49だったので買ってみたのだが、が、が・・・・。
なんて微妙なお味なんだ~!ww

コーヒーも炭酸も大好きなので2つが合わさればさぞかし美味しいかと思いきや、
良いものと良いものを足しても必ずしも最良にはならないという・・www

無糖だからかな?甘かったらまた違うかな?ミルク入れたら??
いやいや、これは多分何をしてもダメだろう~。
飲み物で不味いと思ったの久々だわww
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トンドの夢想家達

2013-08-11 | 絵画・写真等
京橋のギャラリーオル・テールにて「トンドの夢想家達」展を観てきた。

「方形絵画は、歴史的に見て建築物の属性で現世的・地上的であり(たとえ天上的神話がテーマで
あっても)、重力に縛られている。逆に円(トンド)は、球・天体・宇宙空間に通じ、大いなる
自由な夢想を喚起させるだろう」

という事で、円の中に描かれた作品達の展示会。
トンドというのは不思議なパワーのある空間だ。煌めく小宇宙。
50数点の作品達はどれも人を魅了する磁力に溢れ、繊細で美しかった。

私が特に楽しみだったのは、中嶋清八さんの新作「墜ちゆくイカロス」。
制作途中の銅板をHPで拝見してから作品が観られる日を待っていたのだけれど、ため息が出る
ような世界観だった。
今回大好きな「聖多面体」シリーズも展示されていて、こちらもまた出逢えて嬉しい限り。

イカロスの画像はなかったので、聖多面体の1枚を。


外は猛暑で37℃ぐらいありもう死にそうだったのだけれど、オーナーの井関さんが冷たいお茶を
2杯も出して下さり生き返った!w
色々お話も出来てマドレーヌなどもお土産に貰ってしまい、気持ちが和んで素敵な作品達と共に
すっかり癒され、とても良い気分でギャラリーを後にした。



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シャニダールの花

2013-08-04 | 映画
石井岳龍監督のシャニダールの花を観た。

女性の体に寄生し開花する謎の花と、その特殊な成分を新薬の開発に使おうと花の提供者を
施設に集める製薬会社。
提供者と研究者との触れ合いと葛藤。明らかになる花の秘密。
花は人々を魅了し引き込み、そして語りかけてくる。内側のずっと深いところに。

全編を通しとても神秘的な美しさと緊張感があり、いつまでも余韻が残る。
主演の綾野剛と黒木華がすごくいい。
これまで綾野剛の魅力が今一つわからなかったのだけれど、この映画を観てちょっと好きに
なった。冷静な研究者が花に翻弄され、愛する人の為に乱れて行く様が良い。
刈谷友衣子、伊藤歩、山下リオといった脇を固める女優陣も、瑞々しくて可愛くて思わず
見入ってしまった。
タリウム少女でエロ教師役だった古舘寛治が今回研究所の所長役で、これがまたすごく
胡散臭くていい味を出している!w

石井聰亙から岳龍に改名したと知ったのは割と最近で驚いたのだけれど、きっと何か変化を
必要とする強いものがあったのだろうな。
「岳龍」という名前にはとても力を感じる。

花は儚く美しく、それ故どこか悲しい。
誰の胸の内にも花は咲く。そしてあなた自身が花に成るのだ。



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