goo blog サービス終了のお知らせ 

月想記

戯言日記

Sleep Talking

2019-11-26 | 絵画・写真等
恵比寿LIBRAIRIE6で合田ノブヨ「Sleep Talking」展を観た。
以前から気になっていた方で実物を観たのは初めてだったのだけど、私のどストライク!
通常のコラージュは勿論の事、小さな立体の作品ももうたまらなく好き。なぜもっと早くに実物を観なかったのか激しく後悔。

コラージュだけれど上からパステルや色鉛筆で書き込みもされていて、写真と絵の境界が間近で見ても全然わからない。
緻密で繊細で余りにも美しく幻想的なその世界。忘れたくない夢の中の景色を形にしてくれたよう。
蝶々がモチーフになってる作品も多く、それらは更に私の心を釘付けに(笑)
いつかは作品を購入して手元に置きたい方のリストに、また一人お名前が増えた。
好きなものに囲まれた部屋で余生を過ごすのが、死ぬまでに叶えたい私の夢である。
愛する絵画と人形と音楽。その中で朽ち果てていけたなら・・・。

欲しいと思った作品集はもう売り切れで見本のみのもので、こちらの可愛い子が入荷したてで沢山あったので思わず購入。
ケット・シーというアイルランドの猫の妖精。二足歩行で人語を話す。微妙にお顔が違うのでめっちゃ悩んで選んだ。
お守りにする(笑) この写真は自分用で、後はデ・オッシのお二人へのプレゼントに購入。
もっと実用的なものを買えば良かったかと悩みつつ、猫好きだから喜んでくれるかなぁ。
喜多さんには可愛らしすぎ?クリスマスまで別のもの買い直そうか悩みそう。
いっそ全部うちの子にしてもいいし(笑)

エドワード・ゴーリーの優雅な秘密

2019-10-16 | 絵画・写真等
練馬区立美術館で開催の「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展へ。

びっしりと書き込まれた緻密で繊細な原画たちは、不穏で美しくこちらの不安を掻き立てるけれども、どこかユーモラスで暖かみもある。
大人の絵本と呼ばれるけれど、暗闇世界に生きていた自分は子供の頃に出逢っていてもきっと魅了された。
いや、むしろあの頃に出逢いたかった。

バレエと猫を好んだゴーリー。愛すべきうろんな奴ら。どこまでも救いのない悲惨な結末と、淡々とした可愛らしい絵柄がたまらない。
ゴーリーの魅力にたっぷり浸れる世界。買うのを控えたけど、トートやポーチにマステなどグッズもいろいろ!


ゴーリーが背景や衣装を手掛けたオペラ「ミカド」の髭の男性が、体現帝国の渡部さんに見えて仕方なかった!この衣装とかすごく似合いそう。


練馬区立美術館は地味に良い展示をやってくれる穴場。昔中村橋に住んでいた自分には、とても懐かしい場所でもある。
街並みは随分変わってしまったけれど、そこかしこに思い出の欠片が。当時から美術館があれば通ったのにな~。
お昼は10数年ぶりにシャノワールでミックスサンドを食べた。
昔駅前にサカイヤ(確かカタカナ表記)というお店があって、そこのグラタンが好きだった。
子供だけでこっそりパフェを食べに行って親に電話された事もあった(笑)
今はもう無いその店を久しぶりに思い出しながらの中村橋探索。


喫茶 雨

2019-06-28 | 絵画・写真等
東中野silent musicさんで開催のフランスガムさん個展「喫茶 雨」へ。

繊細で美しい作品で溢れる麗しの空間と、マダムKの奏でるピアノの音色がマッチして何とも優雅で素敵な世界。
ずっとそこに潜んでいたくなる、そんな場所。






喫茶雨の物語は時間をかけてじっくり読んだ。silent musicでの全てがこの物語そのもので、思い出しては不思議な気分に
浸っている。
マダムKクボタさんの美しいピアノ、お揃いのエプロンがお似合いのマドモアゼル天使ガム子さん。雨、暗がり、猫の気配。。。
そこには確かに「喫茶 雨」は存在していた。
今回カフェグレコのマッチが入手出来たのが嬉しくて。
マッチって最近手にする機会が少ないけれど、この質感とデザインの世界観がとても好き。小宇宙。


読んでいてうっとりと癒される喫茶雨の物語。魅力的な登場人物ばかりだけれど、このムッシュー物語からはあの方を連想した。
雨粒のようなギターの音と共にうたい始め、そのうたを聴くと目の前に知らないはずの美しい風景が広がり、その中を好きなだけ
漂うことができる…。私にはあの方はそういう存在。



クリムト展 ウイーンと日本1900

2019-05-23 | 絵画・写真等
東京都美術館で開催のクリムト展 ウイーンと日本1900へ。

平日を選んで行ったのにすごい人!失敗した!(笑)
でもこんなに一度のクリムト作品は初めてで、ユディト Ⅰや女の三世代が観られて嬉しい。やはりこの金色がたまらない。
接吻が無かったのは残念だけれど、ベートーヴェン・フリーズの壁画は圧巻だった!
このコーナーだけベートーヴェンの曲が静かに流れていて、始め音声ガイド聞いてる方の音が漏れているのかと思ったアホな私(笑)

作品の解説で印象に残ったのが、リア・ムンクⅠ。青白い顔の美少女が花に包まれて横たわっているのだけど、それは実在した
恋に悩んでピストル自殺した女性の亡骸。血の気のない顔と花の鮮やかな色の対比が切ない。
恋で命を落とすなんて、若いうちならそんな生き方がしたかった・・・と思ったり(笑)
亡くなった息子の死顔を描いたものは、リアル過ぎて悲しくてとてもポストカードを買う気にはなれなかった・・・。
でも生涯未婚だったのに11人の子供がいるってすごいよね。(お相手はモデルさんが多い。)

金箔や市松模様など日本画から影響を受けている事が伝わる今回の展示だったけれど、無知な自分には構図や技法の事は
よくわからない。ただその煌めきにうっとりと魅了されるだけ。


花詩集展

2019-04-30 | 絵画・写真等
ちょっと前になってしまうけれど、根津りんごやさんで開催のフランスガムさんの花詩集展へ。

展示会限定の葉桜喫茶の紅茶をいただいた。ほんのり桜風味。ウサギさんりんごが付いてくるのも嬉しい。
自分の好きなカップが選べて(ウエッジウッドなど色々)、紅茶のポットにかけてくれるカバーもなんて可愛い事!
りんごやさんでは全国の紅茶を扱っていて、奈良の月ヶ瀬紅茶もあった♪






美しい詩と絵画、それにぴったりのお花たち。一週間の疲れも飛ぶほどうっとりと癒された。
こちらの心を震わせてくれるものの存在は、なんて魅惑的なのか。作家さんとお店の方皆さんの人柄そのもののような、優しくて居心地の良い空間だった。
フランスガムさんともお話出来て、とっても楽しい時間を過ごせた。
彼女はなんともほんわかした雰囲気の方で、その作品にはほんと彼女自身が滲み出ているんだよなぁ。暖かくて可愛くて切なくて。








花ぽえ夢は、チューリップの詩と存在しない花とエリカの詩。中身は見ないで購入したけれど、これ全種類欲しくなるなぁ。
新しいポストカードもゲットして嬉しい限り。ほんと穏やかな暖かい気持ちになれる素敵な時間だった。行けて良かった〜。