Road to NORTH HARBOUR STADIUM

NORTH HARBOUR STADIUMとは州代表の本拠地であり、クラブ選手権決勝の地である

Mahurangi

2005-07-03 | Weblog
この試合も負ければ全てが終わってしまう緊張の中、正規フッカーが前日に故障するというアクシデントを抱えてキックオフ。
フッカーを欠いたHLVは予想通りラインアウトで苦戦。
スクラムでもコントロールが利かずFWは機能していない印象。
そういう時こそBKでゲームを作っていければいいのだが、やはりラグビーはFWで勝負が決まる。
いくら良いBKがいても、ダメFWではチームとして成り立たないのだ。
とはいえ、セットプレーで劣勢に立たされてしまったが、ルースプレーではHLVに分があった。
8-5で前半を折り返し、後半も硬直状態が続いた。

僕の仕事はウィングなので当然トライをとることなのだが、ここ数年はトライを取るよりも如何にボールをリサイクルできるか、如何に抜かれないかを考えるようになっていた。
神鋼時代に自分が生き残る手段を考えた結果、それが一番効果的だと考えたからだ。
しかし最近つくづく「ウィングはトライを取ってなんぼ」と思うようになった。
今までは「ONE FOR ALL,ALL FOR ONE」の精神を盾に、トライはみんなのもの!と自分に言い訳していたが、やはりトライは取った奴がえらい。
そこにいるのが偶然ではないと思うようになったからだ。

元チームメイトの大介(大畑)が通算テストマッチトライ数の世界記録を塗り替えようとしている。
チームメイトでありライバルであったから『尊敬はするが評価はしない』というスタンスであったが、そのトライを取る技術やサポートのコースやある種の意地は、やはり評価に値する。
トライを取るということを、ここ最近の試合で目標にしだしてから改めてトライを取る事の難しさと大介の凄さを感じるようになった。
是非、世界記録を塗り替えて欲しい。

自分の話に戻るが、今回もトライを取る事が目標。
DFは出来て当たり前という位置付けにした。

先述した大介の動きを試合前にずっとイメージしていた。
僕は以前、何よりもトライを狙うためにどうしてもCTBに寄って行ってしまう癖があった。それは増保さんによってきれいに矯正されてしまったが、今回はそれも良しとボールタッチ数を増やす事を考えた。
なかなかその動きは一朝一夕に出来るものではないが、とにかく続ける事が大事。

インディアンの雨乞いは凄い。本当に雨が降る。
それは雨が降るまで雨乞いを止めないから。

さて後半20分過ぎ、念願のNZ3トライめが生まれた。
キックチェイスから相手のミスにプレッシャーをかけて奪ったトライ。
とにかく無駄走りを続ける事が大事だと痛感した。
いつもならそこまで追いかけないところまでしつこく追った結果のトライに、今回のトライが自分の中では今後に繋がるベストトライだと思う。
これから先のプレースタイルに大きく影響するトライだった。

試合のほうは最後に追いつかれそうになったところをみんなの猛烈なDFで凌ぎ、15-12で勝利を収めた。
この結果で5連勝。
しかし残念な事に4トライ以上で貰えるボーナスポイントを奪う事が出来ず、5位以下が確定。
今季のファイナル進出は夢と終わった。

来週は最終戦。
アウェイで現在2位のMaristと対戦。
順位が決定してしまいモチベーションは上げ難いが、そこでどんなパフォーマンスが出来るかが個人のセンスというか人間力だと思う。

写真は翌日のアクティブレストを兼ねたゴルフ。
ちなみに18ホールで12ドル(960円)。
激安である。



オレを怒らすとはたいしたもんだよ(by長州力)

2005-07-02 | Weblog
車の話の進捗状況。

前回までのおさらい。
こちらで買ったポンコツを「地球の歩き方」に載っていたプロリンクスなる整備工場に修理依頼。
380ドルもかけて修理したが、車検も近いことから転売。
後にその修理は200ドルもあれば十分と判明。
しかし修理した箇所が治っていなかった為、売った相手からのクレームを受けて返金。車検切れのおまけつきで。。。
そしてプロリンクスに「治ってませんでした」と返金要求。
『どこが治っていないのか、また本当に治っていないのか確認したいから車を引き上げたい』とのことで約1ヶ月修理工場へ。
修理の不手際は認めたが返金には応じないと。
すったもんだの挙句、僕から「このままではお互いに不利益。お互いの主張の中間に落としどころを考えて建設的な話し合いをしましょう」と提案。
そこから更に数週間、むこうの『連絡します』の言葉を信じ待てど暮らせど返事は来ず・・・

さて、ここから新しい話。
痺れを切らせて電話。
「あの~まだ御社からの回答は出ませんか?」
するともう少し待ってください、とのこと。
ここからまた電話かけると言ったきりかかってこなかったりしたが、そんないい加減な対応さえ可愛く思える返答が・・・
『井口さん、ここに車を置いていた期間に毎日のガレージ使用料20ドルをかけたら、すごい金額になりますよ。支払ってくれますか?』

NZが銃社会でなくて良かった。
引き金を引くに値する返答。

これ以上の会話は無意味と判断し、車を引き上げに行く事に決めた。
今は信頼できるタマオートさんに車を預けている。
たぶん廃車だろうが、ご好意で診断してくれる事になった。
安くあがるようなら車検を通して売るつもり。

その引き上げの際、友人の旅行会社の車を借りて行ったが、どうやらその旅行会社の全車は問題のプロリンクスが修理等を引き受けているようで、引きつった顔で『ナビNZさんですか?』と友人に質問していた。
僕がこのことを社長に告げるように進言すればプロリンクスの売上に大きく響く事間違いない。

しかし安心して頂きたい。
僕はこちらに来てから海のように深い慈悲の心と空のように広い気持ちを得た。
ただしよく友人には「お前は味方にしてもたいした役には立たないが、絶対に敵には回したくない」と言われる。それが何故だか分からないが、僕は今半笑いでこのブログを書いている。フッフッフ