Road to NORTH HARBOUR STADIUM

NORTH HARBOUR STADIUMとは州代表の本拠地であり、クラブ選手権決勝の地である

ライオンズ最終戦

2005-07-10 | Weblog
12年ぶりのNZ遠征最終戦。
先日のブログでも書いたが、今NZにいるのはラガーマンにとって奇跡以外何ものでもない。
しかも生観戦が出来たのだ。

僕の視点はライオンズがどこまで過去2戦の問題点を修正してくるか。
また、オールブラックスはどのようなゲームプランで臨むのか。

ライオンズはオドリスコルやウィルキンソンなどの主力を怪我や不調で欠く布陣。
一方のオールブラックスも同様にカーター、マッコウのBK・FWの核を欠いた。

ロンドンのテロの影響で厳戒態勢が惹かれ、僕の家からイーデンパークまでは普段なら3分だがこの日は20分くらいかかった。
日ごろは閑静な住宅街だが、街はライオンズサポーターで真っ赤。
異様な盛り上がりを見せた。

試合は両国歌の前にテロの犠牲者に黙祷からはじまった。
そして両国歌。ライオンズの方は国歌ではなく『The power of four』
これはライオンズが4カ国からなる構成なので。
僕のお気に入りはNZ国歌。
毎回鳥肌がたつ。

オールブラックスのハカはライオンズサポーターたちの歓声に掻き消され、ライオンズの選手のみならず観客からもこの一戦にかける気持ちの大きさが感じられた。

試合はライオンズの硬い試合運びとオールブラックスの自陣からでも展開するスリリングなプランのコントラストで非常に面白かった。
しかし、過去2戦同様にやはりオールブラックスが勝利を収めた。
ライオンズは真剣勝負、オールブラックスはゲームを楽しんでいるかのような印象を受けた。

それはそのままプレミアシップとスーパー12の縮図だ。
レベルの差がはっきりと出た2005年のライオンズツアーになった。

今回のゲームはオールブラックスのウマガ・スミス・リコが目立つ活躍をしたが、それを引き出すFWの働きは見逃せない。
さらにキャラハーの球捌きはまさに猛獣使い。
オールブラックスは2人のシンビンを出したが、全く危なげないどころかシンビン中にもトライをあげた。
ここで注目したのがシンビンを告げられた時の態度。
侍。
この言葉があてはまる。
日本でよく見る「なんで?」とか「このあほレフリーが・・・」といった態度とは無縁。

余裕というか懐が深いというか、とにかく王者の風格さえ感じた。

今回のツアーは南半球のレベルの高さが浮きたったが、必ず北半球も追随してくる。
また4年後。
今度はどんな戦いを見せてくれるのか。
今から楽しみだ。


僕の試合はリーグ最終戦を敗戦で終わった。
来週はミドル4での順位決定戦が始まる。
それに勝てばプレートの決勝。
なんとしても勝ちたい。