Road to NORTH HARBOUR STADIUM

NORTH HARBOUR STADIUMとは州代表の本拠地であり、クラブ選手権決勝の地である

今、何言うた?

2005-10-24 | Weblog
待望の初ダイブ!
7時に目覚ましを合わせたが6時半には目が覚めた。
遊びとなると朝にめっぽう強くなる。
1時間半の道のりも、一人の運転も、これからはじまる楽しいダイビングを考えればなんのその!僕の愛車はひとりカラオケルーム状態でゴートアイランドへ突っ走った。

今日はオープンウォーターライセンスの受講に混ざってファンダイブを行う予定になっている。
日本人留学生達のグループだったが、本日3日目。
初の海での実習の日だったようだ。
僕はアドヴァンスなので既にOWは取得しており、「あ~、あの時は自分もギコチナク機材を確認していたな~」と懐かしく思う。
懐かしんではいられない。
自分も機材をセットしなくては。
「・・・あれ?・・・先生!これどうやって付けるんですか?」
OWコースの人達よりも先に質問してやった。
先輩ダイバーからのアドバイスだ。
インストラクターに質問する時は大きな声でハッキリと!

気分を取り直して、いざエントリー!
今回はビーチエントリーなので機材を背負ってビーチまで歩く。
これが疲れるのだ。
フィンを付ける時に海水を飲んでしまうのもビーチエントリーの醍醐味か。

OWコースの人達と一緒にポイントまで行って、そこから潜る。
ポイントまで行くのにみんな時間がかかる。
初めてだから仕方がない。
僕もああだった。
「あれ?くそ!なんだかうまく進めないな・・・あ、オレが遅れてるやん」
先輩ダイバーからのアドバイスだ。
遅れても決して焦ってはいけない。
遅れたら笑える言い訳を考えろ!
「先生!なんかうまく進まないと思ったら、フィンと間違えてエッグマックマフィンを付けていました!朝マックいかがですか!!」
案の定すべったが、これはこれでよかった。
自分では納得のギャグだけに、他人の評価は気にしない。
すべろうと思ってすべったから、逆にうけてたら困る。
「エッグマックマフィン美味しそう~!」
という訳の分からぬリアクションも、それ以上に困る。

そんな感じで一本目終了。
ビーチに上がって一休み。
(おいおい!肝心のダイビングの内容は飛ばすんかい!そう。今回書きたいのはダイビングの内容ではなく、その後の事件だから)

二本目は現在ダイブマスターのインターン中である女性ダイバーとバディを組み、受講生達が休憩している間に二人で潜った。
約15分。
これくらいが丁度良い。
「あともうちょっと潜ってたいな~」くらいが丁度良いのだ。
「もうええわ」っていうくらい潜ると、次回への楽しみが半減するから。

そして三本目。
再び受講生と一緒にポイントまで。
そこで受講生の一人がパニックになった。
その彼女は休憩時からなんとなく(いや、あからさまに)嫌そうな態度を取っており、「なんで来たんだろ~帰りたいよ~」と繰り返し、周囲に心配をかけていたのだ。
インストラクターや友人達が勇気付けたり励ましたりしてなんとか落ち着きを取り戻したが、顔は完全に死んでいる。
やる気無しの顔だ。
みんなは寒い中、その子の到着をひたすら待っていたのに・・・
憮然とした表情のまま、その子はダイビングを続けた。

その光景を見届け、僕は一行と離れバディと一緒に潜り、ビーチへあがった。
まだ講習は続いているようだ。
先に着替えてみんなの帰りを待った。
しばらくして講習も終わり、みんながビーチに上がってきた。
疲れているだろう。
みんなビーチにへたり込む。
僕はビスケットを持っていたのでみんなにあげた。
でも、問題の子はそれを受け取りはしなかった。

さて、全員着替えてショップに帰る。
ショップまで、僕の車にも3名の受講生が乗ることになった。
その中に問題の子も含まれていた。

車の中で僕はダイビングの感想を聞いていた。
一人でも多くの人がダイビングに、NZに、いや、人生をポジティブに生きるという事に興味を持ってくれればと思ってだ。
するとポツリ、問題の子が・・・
「はぁ、NZに来てからおもしろい事ひとつも無い・・・」

今、何言うた?
おーコラァ?!
おもろないんはダイビングでもNZでもなく、お前じゃボケが~!!
と、心の中で絶叫した。

目的はなんやねん?
なにしにNZまで来たんや??
そんな事を言いにわざわざNZまで来たんか???

僕にはさっぱり意味不明の発言だ。
英語か何かは知らないが、何か目標があって留学というものはするのではないか?
それを「NZに来てから何もおもしろい事ない」て。
たぶんどこに連れて行っても、何をやらしても「おもしろくない」んだろう。

僕が思うに「楽しさ」とは、どこまで自分が打ち込めるかであると思う。
真剣になるという事。
遊びは遊びで真剣に遊ばないと面白くない。
勉強も真剣にやらないと面白くない。仕事も。
なによりも、どんな状況に置かれてもそれをエンジョイしてやろうという気持ちが大事。
なぜそうなるのか。
おそらく今まで与えられたものしかした事が無いのであろう。
自分から望んで起した行動で「おもしろくない」なんて事はありえない。
自分で下した判断に面白いも面白くないも無く、面白くなかったら面白くしてしまえホトトギスだバカヤロー!なのだ。
ぜひとも彼女には、いつか自分で選んだ道を進んで欲しい。
その時に楽しさの意味がわかるのではないだろうか。

どうしても嫌な時も、そりゃ人間だしあるかと思う。
でも、回りに迷惑かけたり、回りのテンションまで下げるような愚行はやめて欲しい。
まったく・・・最近の若いもんはっ!


※ちなみに人類最古の文字の書き出しは「最近の若いもんは・・・」からである。紀元前何世紀も前から若いもんはダメだったそうだ。


写真はバディを組んでくれたサチコさん。
僕と同じくインストラクターライセンスを目指す。
現在は現地のダイブショップでダイビングマスターのインターンをしており、年明けにはオーストラリアに渡ってインストラクターライセンスを取得する計画だとか。
こういうバイタリティあふれる人と話をするのはとても楽しい!