新古今和歌集の部屋

小倉山百人一首 源氏物語哥 三


        聲はせで
    螢     身をのみ
二           こがす
十       いふより  螢
五         まさる こ
  ほたる   おもひ   そ
          なるらめ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        なでしこの
   常夏    とこなつかしき
二          いろを見ば
十       もとのかきねを

  とこなつ    人やたづね
               ん
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        かゞり火に
          たちそふ
   篝火         恋の
二          けぶり
十       よ    して
七        には
  かゞりび  たえ  ほのほ
         せぬ  なるら
               ん
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        風さわぎ
   野分     むらくもまよふ
二           ゆふべにも
十       わす
八        るゝ
  のわき      まなく
               き
         わすられぬ  み
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        をしほ山
   御幸     みゆき
二           つもれる
十       けふ
九        ばかり  松ばら
  みゆき     なる    に
         あとやたづねん
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        おなじ野の
    蘭     露にやぬるゝ
三          ふぢばかま
        あ
十        はれは    も
  ふじばかま  かけよ  ばかり
            かごと
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

        いまはとて
   槇柱    やどかれぬとも
三         なれきつる
十       まきの
一          はしらよ
  まきはしら われを
           わするな
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        花の香は
   梅枝    散にし枝に
三         とまらねど
十       うつらんそでに
二        あさく
  うめがえ     しまめや
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        春日さす
   藤裏葉   ふぢのうらばの
三         うらとけて
十       君しおもはゞ
三            たの
 ふぢのうらば  われも まん
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        こまつばら
   若菜    すゑのよはひに
三          ひかれてや
十       野邊の若菜も
四        としを
  わかな 上   つむべき
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        ゆふやみは
   若菜     みちたど
三            /\し
十       かへれ
五         わがせこ
  わかな 下  そのまにもみむ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        いまはとて
   柏木     もへんけぶりも
三           むすぼゝれ
十       たへぬ
六        おもひ   らん
  かしはぎ     の  のこ
            猶や
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