伊勢物語
九段 東下り
八橋
古今和歌集
あづまの方へ友とする人ひとりふたりいざなひていき
けり。みかはのくに八橋といふ所にいたれりけるにそ
の河のほとりにかきつばたいとおもしろく咲けりを見
て木の陰におりゐてかきつばたといふ五文字をくのか
しらにすへて旅のこゝろをよまんとてよめる
在原業平朝臣
からころも
きつゝなれにし
つましあれば
はる/"\きぬる
たびにぞ思ふ
かきつ
ばたと
いふ
五文字を
句のかみに
すへて旅の
こゝろをよめと
いひければよめる
からころも
きつゝ
なれ
にし
つまし
あれば
はる/"\
きぬる
たびを
しぞ
思ふ
天知 書
落款 てるかた 池田輝方?
書 天知 星野天知?
令和2年7月26日 參點參壱/弐枚
令和2年7月26日 參點參壱/弐枚