今の季節、郷愁の秋とか言うけれど、郷愁ったって、私はふるさと
はない、と言うか生まれてこの方ずっと名古屋暮らしだ。
郷愁と言うのには二つの意味があるらしい。
1 他郷にあって故郷を懐かしく思う気持ち。
2 過去のものや遠い昔などにひかれる気持ち。
1は、先の通り私にはふるさとらしい物がないというか、そのもの
にいるので関係がない。
2は、どういうことだろう、出来事とかに関わる事なのか物質的な
ものの事なのか曖昧だ。
出来事のことなら夏の方がよっぽど「郷愁」である。
モノに対してであるならこれは特に無い。
何となくもの悲しい感じに思える季節であるけれど、私は夏のほう
が辛い。
このところ気温が下がって過ごしやすくなってきたけれど、気分的
には低迷中である。
夏は本当に思い出とかがあってきつい。
秋はそれほどではないけれどやはり調子は良くない。
これから冬になるといくらか、本当に少しだけれど良くなるのだ。
だけれど辛い思いを忘れるわけではない。
郷愁と言うのは、ふるさとのことは別として、やはり思い出とかの
ことも言うのかな?
古い機械なんかを見てその時代に思いをはせると言うことは無いか
ら・・・いや、私だけかもしれないが。
知らない時代のものに思いをはせると言うほど古いものに出会うこ
とはそれほど無い。
大抵は見知りしているもので、ああ、これね、と言うくらいである
からだ。
思い出に関して、その物について引き出される思い出というものの
事なのか。
うーん、郷愁と言われてもなかなか難しいな。