また海で女の子に出会う夢を見ていた。
なぜか夏の夕暮れで、夕焼けがきれいで、わたしは人の居なくなっ
た砂浜から少し離れた岸壁と言うか、防波堤のようなところに座っ
て小さなコンパクトカメラでひたすらポツポツとシャッターを切っ
ていた。
広角レンズなので夕日が大きく写る訳でもないし、何気なくと言う
か、何となく意味もなくシャッターを切っていた。
そうしたら後ろから「なにしてんの?」と問う声が。
振り返ると、地元の子であろうか、白い軽いワンピースの、まただ
が背の低いショートカットの女の子だ。
わたしは暫く黙っていたけれど「写真撮ってる・・・かな・・・」
と、いま自分のしている事が良く分からず、まあ確かに何も考えず
にカメラを向けていただけだから、そう答えた。
女の子はそれを聞いて「ふーん・・・」とあまり興味の無いような
返事をしていたけれど、わたしの横に腰掛けると「きれいだね」と
ぽつりと言ったので「こんなの見慣れてるんじゃない?」と聞くと
「まあ、そうだけど」と言って海を見つめていた。
何だ今回は問題児じゃないのかな? と起きてから思ったけれど、
暫くそうやって二人で暮れていく夕日、と言うかもう沈んでしまっ
てオレンジ色の水平線に上から夕闇の紺色がやってくるのを見てい
るところで目が覚めて、またものすごい頭痛に襲われて痛み止め飲
んで暫くポケーとしていた。
なんだったんだろうな今回のは。
そして何でいつも”女の子+海”というシュチュエーションなんだ
ろうか。
そんなゴールデンなシュチュエーションにめぐり合った事もないし
妄想したと言うか考えた事もない。
だけれどよく見る夢なのだ。
そして出てくる女の子はいつもちょっと小柄で肩くらいまでのショ
ートカットであるのだけれど、顔は毎回違う、違う人だ。
でもって必ず何か問題を抱えているとか訳ありだとかそういう人で
ある。
何でそんな夢を見るのか、その夢にどう言う意味があるのかなんて
自分でも心当たりすらないし、意味も分からないし訳も分からない。
よくある夢診断とか、駅前で小屋に居るインチキ占いを信じるつも
りも無いし、そんなもの人の頭の中なんて分かる訳が無いのだから
何なのか知る由もないけれど、一体どうしてこういう夢を見るのだ
ろうか。
尤も、まだ娘の夢を見るよりは負担が少ないと言うか、マシなのだ
けれど、この手の夢のときもなぜか酷く落ち込むので何かあるのだ
ろうけれど、自分でも他人にもそれがなぜかは分からないのである。
本日の種:ペンタックスMX-1