初めてデジカメを買ったのはこれが最初ではない。
それまではフジフイルムのF810というのを持っていた。
確かたな卸し品で25000円くらいだったはずだ。
よく写るよいカメラなのだけれど暗所にものすごく弱く少し日陰に
入ると盛大に手振れ写真が出来上がる、記憶媒体がSDではなくX
Dカードでパソコンに読ませるのに難儀する・・・と何かと制約の
あるカメラだった。
そんなこんなしているうちにとある冬の朝名古屋駅裏のビックカメ
ラへ行ったときに陳列されているR10を触っていてこれはよいと
思い45000円出して買ってきたのが今でも動いている。
何しろパソコンはあれどインターネットにはつながっていなかった
家庭なのでパソコンはプリンターとセットでデジカメ写真の現像専
用だったのだから今思えば懐かしい。
1cmマクロから200mmくらいまでの望遠まで撮影でき、IS
O感度1600相当まで使える(絵は汚いのは仕方がないにせよ)
F810から比べたら夢のようなカメラだった。
今は家から出るときは同じくリコーの後釜CX6を首から提げてい
るけれどたまに取り出して使うとCCDの独特の色乗りも相まって
なかなか面白い写真が取れる。
15年近く前のコンデジが未だに仕事をこなしてくれるというのは
なかなかない。
姿はスレてみっともなくなったがまだまだ現役だ。
これがダメになってももう一台新品が、中古ももう一台あるので
R10に関しては生涯現役で居られることだろう。
F810もよいカメラだったけれど昼間しか使えないしXDカード
の呪縛があったから本格的にデジカメに取り組むようになったのは
このR10からなのである。
ある意味ルーツであるこのカメラはなかなか手放せないのだ。