私は『ロールコール』という運用形態が好きではありません。なぜなら『マンネリ』『ワンパターン』『馴れ合い』の『巣窟』だからです。運用局自体が少ないライセンスフリー無線の場合は、ロールコール形式の運用くらいしか交信の機会がありませんから、この分野は『仕方がないなぁ』とは思いますが、運用局が多いアマチュア無線の場合、通常運用で『スキル』を磨く方が『長続きの秘訣』だと確信しています。運用スキルの向上のキモは『アドリブが効くか』です。ロールコール形式では『アドリブ』など不要ですから、いつまで経っても、ワンパターンで最低限の交信しかできません。これで、どうしてアマチュア無線をやりたい人が増えるでしょうか。無線界が衰退するのは『あたりまえ』です。
【写真:これは、ちょっとパロディね】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ロールコールに躍起なうちは、成長しません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本来のロールコールは『クラブ単位』で行うものでした。
持ち回りで『今日のキー局』が、
クラブ員のコールサインを読み上げ『出席』を取ります。
まぁ『点呼会』みたいなものです。
出欠を取ったら、伝達事項や議案を提示し議論します。
ロールですから『巻く』とかの意味もあり、
また『円卓』で議論するように、
無線を通じた『オンエアでの集会』です。
今の時代だと『リモート会議』をイメージすると、
わかりやすいと思います。
ところが、アマチュア無線のロールコールは『おかしな運用』になりました。
・クラブ員、クラブ員問わず『チェックイン』してください
・レポート、運用地、お名前を送ってください
これだけです。
だったら、普通の交信をすればいいではありませんか?。
中には『災害時を想定した電波伝搬の把握を兼ねて・・・』とか言っています。
こうなると『公的要素を含んだアマチュア業務での訓練運用』です。
これが、本当にきちんと把握し、災害時に活用されれば文句は言いません。
ところが『そんなものは「体裁だけの大義名分」』に過ぎず、
自治体庁舎の屋上に無線中継器(レピーター)を設置し、
役所に『いい格好をつけるための言い訳』で、
公務員も、アマチュア無線が災害時の二次回線になると思い込み、
テキトーな書類が提出されれば『助成金』を出したりしています。
まぁ『いいことをやっているつもりのパフォーマンス』ですね。
ロールコールを追いかけているうちは、
アマチュア無線のスキルも上がりませんし、
馴れ合いの『仲間内のなぁなぁ』が定着してしまい、
何か、些細なトラブルが起きたら『イヤになって無線から去ってしまう』のです。
ロールコールの実態ってこんな感じでしょう。
・こちらはJA3QRS、●●のロールコール実施中です。
どなたでも結構ですから、チェックインのコールください。どうぞ!
・JF3TBM、どうぞ
・JF3TBM局、チェックインありがとうございます。
レポートは59です。今夜もよろしくお願いします、どうぞ。
・JA3QRS こちらは JF3TBM。こちらからも59送ります。
運用地は、大阪府大東市です。名前はおおたです。どうぞ。
・JF3TBM こちらは JA3QRS。ありがとうございました。
来週もチェックインをお待ちしています。さようなら。
こちらでマイク、お預かりします。
こちらは JA3QRS 本日のキー局です・・・
これを、延々と繰り返し、チェックインが途切れるまで続けます。
このような運用で『どうやって運用スキルが上がる』のか、
見てみたいですね。
・QSLカードの交換は、原則不要。希望すれば交換可
・そのほかの運用スキル向上の話しなど、なし
・クラブ主催のロールコールは、クラブの伝達事項読み上げ
※クラブ員外の参加局には無関係で、待機が退屈な時間
HF運用に挫折したニューカマー局は『ロールコール=無線運用』になっています。
・ロールコールに出ること自体が
・その局(キー局もチェックイン局も)の
・無線運用の全て・・・
ロールコールに出ることが、無線をすることになっている、あなた。
そろそろ、ロールコールから卒業しないと、
ホンマに、初回の免許状更新の前に、
飽きて、やめてしまいますよ。
無線の楽しみは、他にもたくさんあるのですから・・・。
毎度おおきに。ほんじゃーね!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※下記の広告は本記事とは無関係です。