仕事で『段取り八分』が、よくわかっている人が多いですね。書店で『すぐやる人が仕事のできる人』といった本を見かけますが『まぁ、そういう面はあるが、やはり「すぐやる」にしても「段取り八分」ができる人が「仕事のできる人」だわ』と感じます。無線道楽にしても『段取り八分』が『できる人』は『長続きする』ものです。やみくもに、あてずっぽう、人が勧めたから・・・といった『主体性もなく、とにかくやってみる、衝動的に・・・』で、どうして続くのか、私は『お目にかかりたい』と思います。
【写真:FT8も、CWも、Phoneも『自分なりの「段取り八分」』ですよ】
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◆仕事のノーハウを、趣味に『応用』したら?。
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仕事というものは『楽しくないもの』です。
たいていが『面倒くさいもの』で、
他人の都合に振り回されることが多々です。
その『面倒くさくて楽しくないもの』を『楽しくする』には、
やはり『段取り八分』でやっているからだと、私は思います。
また『自分ができない面倒なこと』を引き受けるからこそ、
その対価として『おカネを頂戴できる』ということですよね。
大企業の人(含むOB、OG)に、わかるかなぁ・・・。
よく見かける『重要度』と『緊急度』のマトリクスの応用です。
私は、近年の無線運用は『Digitalモード』がほとんどです。
一定のレクチャーは受けましたが、
一見すると『無味乾燥なDigitalをいかに楽しく遊ぶか』に注力しました。
細かいところは『人によって異なる』ので、段取りのステップを表します。
・ステップ1:達成可能な目標(ゴール)の確認
・ステップ2:タスク(やること)の洗い出し
・ステップ3:手順の検討
・ステップ4:所要時間の見積り
・ステップ5:スケジュールに落とし込む
・ステップ6:タスクの実行
CWであれ、FT8であれ、Phoneであれ『タスク管理』をします。
多くの方は『ステップ:1~5』を飛ばして、
いきなり『ステップ:6』から始めようとすることが多く、
必要なタスクの洗い出しができていないため、
余計な時間をかけて、タスクが次々に発生し、
そのうち『テキトーな言い訳』をつけて『興味ない』だの、
いろいろ『やらない理由』を並べています。
それで『長続きする方が、不思議だ』と感じますね。
ステップ:1で『けっこう大事』なのは『5W3H』じゃないでしょうか。
<5W>(あの、QRPの5Wじゃないので・・・)
・Why:なぜ、目的
・When:時期、期間、期限(自分なりの期限でいいです)
・Where:どこで使う?、どこで行う?、どこで運用する?
・Who:誰が、相手は、仲間は(誰が使う?、誰が行う?)
・What:何を作る?、何を行う?
<3H>
・How:どうやって作る?、どうやって使う?
・How many:どれくらい?、規模は?
・How much:予算はいくらくらい?
例えば、DXCC入り(100エンティティ)を目指すとします。
これを『手が届きそうな目標』にするには、
夏場に、なるべくハイバンドを使って、
できれば、許可された範囲のハイパワーも出せるように準備しておく。
RIGはどうするのか、ANTはどうするのか、
それを扱うために、資格要件を満たしておく、とか、
諸費用は、どう工面するのか・・・やること、けっこう多いと思いますよ。
必要なら『ポチる』のもいいでしょうが、『思わずポチる』のは・・・
下手すれば『借金地獄』の『入口』にもなります。
何気にクレジット決済していても『ツケ(借金)』なのですから、
しょっちゅうクレカ決済していると、
常にどこかに『ツケ(借金)』を残しているのと同じことです。
あまり報じられませんが『無線破産』を、たくさん見てきました。
さて、こうやって考えると『タスクはある程度、見えて』きます。
同じ『DXCC入り』でも、使うバンドやモードの選択次第で、
容易く完成することもあれば、難易度が上がることもあります。
DXCCがハードル高いな・・・と感じるのであれば、
WAC(六大陸州との交信)もいいと思います。
・7MHzでやるのか
・10MHzでやるのか
・14MHzでやるのか
・18~28MHzでやるのか、その中のシングルバンドでやるのかMIXなのか
・50MHzでやるのか 等々、
いろんなバンドがアマチュアには解放されています。
自分の許可(免許)されたバンド、モード、出力を、
どのように『組み合わせて』チャレンジするのかによって、
難易度も異なってきますね。
ここに気づいて、タスク実行すると『楽しくなる』と思います。
50MHz・DPでWACを狙うとなれば『相当、時間がかかる』でしょう。
21MHz・GPでWACを狙わなくても『1日で完成』ということもあります。
アマチュア無線の遊びには、いろんなプログラムが用意されています。
ARRLのDXCCを狙うならば『LoTW』は『必須』ですね。
JARLが申請代行してくれるWACだと、
紙カードでOKですから、JARLのAWARD申請同様に、
QSLカードのリストを作って、日本語で申請書を作ってJARLに送れば、
手数料の2,200円を払えば、2~3か月で送ってきます。
AWARDは『自分の生きた証』でもあり『無線家としての活動実績の認定証』です。
・LoTW
・BURO
・eQSL
・clublog
・QRZ.com
これらは『必須』です。JAは特に遅れていると感じます。
・ハムログ→JT Getsも必須
・ハムログ→ADIFも必須
ま、ハムログが嫌いなら、他のツール(道具)を使えばいいわけで。
あたりまえですが、PCスキルも必須です。
従来モードで堪能できるならば『紙ログ』に『手書きで紙カード』もOKですが、
トレンドに乗るなら『PCスキル』は必須です。
中古PCも安くなっていますし、
最低限のスキルなら、近所にある『パソコン教室』にでも通ってください。
たまに『PC持っていない人はどうするのだ』とか耳にしますが、
スマホが使えるなら、PCくらいセコ(中古)でもいいから買えよ、と感じます。
PCをやらないなら、このページを閉じてもらって結構です(笑)。
短期勝負の『コンテスト』も、やはり『段取り八分』です。
コンテストログも『データ提出』が標準です。
今や、アマチュア無線は『PCと「セット」で用意すべき』でしょう。
PCとムセンは、親和性も高く『運用の幅』が広がります。
さて、コンテストも・・・。
ヨーイドンで始まったら、CQを出す(ランという)、
呼び回り局を、てきぱきと捌いていく・・・、
一旦、落ち着いたら、ランを止めて『呼び回り』に転じる。
やり方次第で『入賞』も夢ではありません。
別に入賞しなくてもいい・・・確かにそう意見もあります。
私は、コンテストには軸足を置いていないので、
せいぜい『CWの腕が落ちないように、呼び回りでいいや』で遊んでいます。
何か、常に達成しやすい目標を、次から次に自分で見つけると長続きします。
オナーロールを目指すとか、私の設備では『たぶん無理』ですから、
達成できそうにもない目標を立てても仕方がありませんし、
無駄な時間を費やし、だんだんと嫌気がさして投げ出してしまいます。
生涯、楽しむなら『ドでかい目標など、持たない』に限ります。
人生は、太陽活動同様『山あり谷あり』です。
何が起きるかわかりません。
先日も、6m&downコンテストの運用中、
急逝されたOMもいらっしゃるくらいですから、人生はわかりません。
趣味は『仕事ほど拘束されることはない』のですから、気楽に考えればいいです。
とはいえ、せっかく『仕事では「段取り八分」ができる』にも関わらず、
趣味では、テキトーに、てんでばらばらで物事を進めるから、
他人に振り回されたり、人の持ち物を欲しがったり、
本来の目的とは『あさっての方向』に向いてしまうのです。
ジブン軸もなく、他人の持ち物を欲しがる、
そんなやり方だと『高利貸し』に手を出すのも仕方がありません。
最近、叩き倒している『カーボンロッド釣り竿アンテナ』も、そう。
そもそも『こんな回路構成』のアンテナが、
仰天するくらい飛ぶわけないですし(-3dBd~-10dBd以上)、
接合部が『C』の働きをするからこそ、
そこで発熱、スパーク・・・等々で劣化したり破損するのです。
発熱、冷却を繰り返せば、接合部が劣化や破損、破断するのも『当然』の結果です。
こういうのを『遠回り』で『安モン買いのゼニ失い』といいます。
だいたい、3,000円から10,000円程度で、
いくら70,000円くらいのATUをつないだからといっても、
安定的にDXを楽しめるとか、
国内の、JCC、JCG、KUなどが伸びるとか、
そんな『ゆとりのある運用』とは『ほど遠い』といえましょう。
私が提唱する『3アマ的運用』こそ『段取り八分』です。
・DXCCは、100~250程度でいい
・WACは、そこそこやりたいな
・JARLのADXA、AJA、WASA、WAJA、JCC、JCGは、伸ばしていく
これだけでも『そこそこ、きちんと段取りしないと難しいものもある』のです。
無線の基本は『ワッチ』に尽きますが、
かといって『誰も出ていない砂の嵐』を聴き続けるのは苦痛です。
ならば、430の呼出周波数を聴くような感覚で、
FT8の運用を導入すれば『時間を持て余すこと』も減少するでしょう。
そこで『楽しくやるには、ブルーオーシャン戦略』なのですよ。
FT8をやらない方からは『達成感がない』とか、
いろいろ言われますが『DXCC入りやWAC』などを完成したら、
やはり『それなりの達成感がある』ものです。
あとは『どこまでカネをかけるか、かけないか』の見極めでしょう。
自分をしっかり持つ、ジブン軸をブレさせないのも大事です。
逆に『段取り八分』ができていれば、
ジブン軸がブレるというのは、ちょっと考えにくいのです。
他人がどうしたこうした、そんなものは『ほっとけばいい』ですし、
かといって、参考になるアドバイスは『ありがたく頂く』のも大事です。
局長という表現は、あまり好きではないのですが。
とはいえ『ひとり局長』、つまり『一人親方』なのがアマチュア無線です。
ならば、仕事で普通にやっている『段取り八分』を、
どうして応用していない局が、こんなにたくさんいるのか不思議です。
・カネをあまりかけず
・上記のAWARDを『目下の目標』に置き
・3アマ的運用で、気楽に、気長に楽しむ
まずは、このあたりから『段取り八分』を実践されては、いかがでしょうか。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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