池島炭鉱ツアー参加者のうち、オプショナルツアーに引き続き参加する人は、トイレ休憩をはさんで車で移動します。最大参加人員9名ですが、ツアー用バン1台の車の定員に制限されるようです。島には猫が沢山います。元々家猫だったものが、炭鉱の閉山に伴い島を離れる際に連れて行けずに野に放されたものが増えたようです。桜耳の猫もいますが、そうでないものもいるようです。人や車を怖がらず車道にもいて、車が来ても逃げないので不運にも轢かれる猫もいるということです。
島の生き物ベスト4です。多い順に、①猫、②猪、③人、④やぎです。そのうち②の猪のみ見ませんでしたが、遭遇すると危険です。あと、マムシもいるので「さるく」(歩く)時は要注意です。
軍艦島(端島)もそうですが、狭い島内には炭鉱関係者が多く住んでいたので、なにからなにまである一つの町が存在しました。多くの住民は団地に住んでいましたが、炭鉱の閉鎖とともに、島を離れていき団地はゴーストタウン化しました。
島内ツアーに参加すると、そのうちの1部屋に入ることができます。(通常は立ち入り禁止)
あ、就寝中の部屋があります。炭鉱は3交代制だったので、昼間寝ている炭鉱員の方もいらっしゃったのでしょう。
団地5F(最上階)の部屋に入ります。(通常は施錠されている)
子供さんがいらっしゃったようです。
昭和の雰囲気満載の部屋です。なんとなく、このまま住めそうな気もします。
とはいっても、閉山後20年経っているので、鉄筋コンクリート造りの建物は老朽化が進み森に飲み込まれそうになっています。屋上に出て、写真が撮れます。屋上部分は手すりとネットが整備されており、安全に見学することができます。
人が住まなくなった住宅は、急速に劣化が進んでいきます。
平地になっていますが、かつて炭鉱関係の施設があったそうです。Youtuberが勝手に禁止区域に立ち入って撮影する事例が相次いだため危険防止のため、撤去されたとのことです。また、その他の施設についても侵入防止策を強化せざるえないとか。万一事故でも起きたら、管理者責任を問われる可能性があるので、事前に対策を行っています。立ち入り禁止部分に勝手に入ることは、現に慎むべきことと思います。今まで自由に歩けていた地域まで、規制される可能性があります。
階段を下りていくと、「就寝中」という札がかかった部屋がありました。坑内労働は3交代制だったので夜勤の方は、昼間お休みになっているので静かに下りましょう。(もちろん現在は空室なのですが)
次に向かうのは、三井松島リソーシス(株)の土地で通常は規制されているエリアに入ります。
立坑が残されています。ワイヤーは張っているように見えますが、実際は切断されているためテンションはかかっていません。
ここは炭鉱夫が坑道から帰ってきたときに使う大浴場です。建物の中には入れませんが、ガラス越しに見ることができます。当時は、海水から真水を作る装置が稼働していたので、水は豊富に使えました。今は、本土から海底の水道管を使って持ってきています。
だいぶ日も傾いてきました。この島の周辺海域の深い部分に坑道が広がっていました。空気を循環させるために、こういう島を利用して煙突を作り坑内の生命維持を行っていました。池島の周囲には、幸いこういう自然の島があったため、換気のための人工島を作る必要がなかったそうです。池島は、良質な石炭を産出するだけではなく、採掘の環境も揃っていたと考えられます。そのため、比較的近年まで採掘を続けられていたのかもしれません。
もう少し、廃墟を廻ります。8F建てのアパートですが、エレベータがありません。この建物の裏の部分は斜面になっているので、5Fにも入り口があります。なので5F以上に住む人は裏から入れば楽に移動できるようになっています。土地の形状をうまく生かした作りです。1Fから4Fと5Fから8Fの外壁の傷み具合が違います。大きな台風に直撃されることも多い場所なので、上部の階の傷みはより進んでいます。それと途中の階には建物をつなぐ渡り廊下があるので、横移動も楽にできまた。
ちょうど見学していた場所に、島内を巡回しているバスの停留所があります。
平日と土曜日運行で、日曜日は運休です。非常に本数は少ないのですが、人口を考えるとある方かなとも思えます。
バス停付近で地域猫発見しました。群れでいる場合が多いような気がしましたが、単独行動の猫もいるようです。
ということで、廃墟ツアーは終了です。最後は港へ送っていただきました。池島⇒瀬戸は500円ですが、現金しか使えません。また、窓口には1万円札は使用できないと書いてあるので、要注意です。島では両替ができないので、1万円札で支払う客が多いと、釣銭に困るためかなと思います。
港には2にゃんいました。キジトラさんは、目つきは鋭いですが攻撃的ではありません。
茶トラは、よりフレンドリーで寄ってきました。長生きしろよー
瀬戸に戻って帰りましょう。
袋は船室に入ってみました。12月で寒いので、船内には電気ストーブがあり快適です。波もそれほどなかったので、快適クルーズでした。
市営駐車料金は、600円なので現金で支払って出庫します。(半日停めたので、最大料金になってました)半日ツアーでしたが、お手頃金額だし通常入れない規制エリアも見学できる良い体験でした。参加人数に制限があるので、行く場合はお早めに予約をしたほうがいいと思います。
終了