暗いブログ
 



13000円という、そこそこ高いカナル型イヤホンを使い始めて数ヶ月。

正直、はじめは
「うーん、大したことないなぁ。。なんか違うなぁ。」
といった感じでした。

エイジングとかいう、長年使い込んだ感じを短期間で出すやり方の存在は知っていたが、特に何もしなかった。
で、使っているうちに確かに音はよくなってきた気がする。
ホントによくなったのか、耳がなれたのかわからんが。

でもね、やっぱり「なんか違う」んですよ。
私は「すげぇ!!なんじゃこりゃあぁ!!」っていうくらいの
衝撃と感動があると、期待していたんですよ。
でもね、「うーん、確かに音はいいが、何だろうこの感じ」
っていうイマイチインパクトにかける感覚に襲われるのです。
そのイヤホンのクチコミ評価見ても、結構いいんですけどねぇ。

そこできづいたのは、「音が良すぎる」のが原因ではないと。
私の今までの音楽人生、せいぜいBOSEのスピーカーや1万円弱のSONYのヘッドフォンが最高音質だったわけで、それらに比べて今回のは格段に音がいい。

音の全てが伝わってしまう。
つまり、これ以上ないくらい、全ての音を聞かされてしまう。
これが作曲者が意図した音そのものだよ、と示されてしまう。
今までは大して音がよくないから、「もしかしたらもっと違う何かがあるかもしれない」という想像の余地があった。
しかし、今回は創造の余地が無い。

さらに、ヘッドフォンやスピーカーは、音発生装置と耳まで空間的隔たりがある。
空間を振動させて耳に伝えなければならない。
その間に、音はいろんな困難を乗り越えて、味のある音となって耳に到達する。(ような気がする)
このカナル型イヤホンには、それがない。
鼓膜を直で揺らしてくる。生まれたばかりの無垢な音だ。


これはまさに「チラリズム」と同じではないか。
すごく明るい中で、真っ裸で何から何まですべて見えてしまうよりも、
薄暗くて、なんか身に付けてて見えそうで見えない、その服の下はどうなって
いるのだろうと、想像の余地があるほうが燃え上がるように。(変態的発想)

ここに、「音のチラリズム」の存在を確認したのでありました。
まあ人によっては真っ裸のほうがいいという人もいるでしょうが、
私は「着衣」が好きです(何

というわけで、高音質カナル型イヤホンは、音がクリアすぎ、耳に直に訴えかけてくるので、チラリズムが好きな人にはお勧めできません。
音は実際かなりいいんで満足はしておりますが、そこだけが惜しい。








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人って、「人間」であろうとするとハードルがあがる。

人間なんて、大したもんじゃない。

当たり前だけど、知能の高い動物に過ぎない。

人は、「人間」じゃなくて、「ヒト」でいい。

その方が、幸せを見つけやすい。

気がする。


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