三菱ジープ互助会

全国の三菱ジーパーとの連携の輪を拡大しよう。
≪設立の趣旨≫
①修理情報の共有
②J3等車両研究
③部品調達他

2台のJ56のエンジンルーム。その②

2020-06-29 11:12:13 | 日記
メーカーにもJ56に関する情報はあまりないようです。当然のことながら私たちにも情報量はごく限られています。三菱ジープ互助会では、J56(4G53搭載)は現在のメンバー133台中2台ということで少ないですね。何台位販売されたのかはかいもく掴めませんが、どうも車台番号から推測するに1000台前後であったのかも知れません。この分析は多分に私のカンピュ―ターによるところが大きいです。J56(4G53搭載)は、1974年~1975年10月までのごく初期型の時期に乗用車用4G53エンジンをそのままを搭載され市場に投入、1975年11月から1979年9月頃までは設計変更された排ガス対策後の4G53が搭載され、その後1979年10月~1980年10月までは新たな排ガス対策が実施された4G53が搭載されてJ56の生産が打ち切られたようです。実は、前回掲載したうえの方の車両のエンジンルームは魚沼J56さんのJ56-00143。初年度登録は1975年10月。ピッタリとこの初期型の期間に入っています。ディストリビューターがウオーターポンプに突き刺さるタイプのもので、ウオーターポンプそのものもその後のモデルとは異なる仕様になっています。このあたりの考え方は、その昔インチとミリネジ単位の部品が入り混じった車両が存在したところから生まれたものかも知れません。先ほどご説明したウオーターポンプは1975年11月を境に従来の6穴から5穴に仕様が変わったております。6穴のものの部品番号はMD025450です。6穴の部品はもう日本国内には存在しておりません。また現時点、e-bayルートからも確認を致しましたが、海外からもMD025450を入手できる可能性は殆どないようです。

 《4G53用ウオーターポンプ6穴と5穴タイプの比較の図》使用感満杯の部品がMD025450です。5穴の方の部品は日本のベンダーさんが今も生産を継続しています。
 表側
  

 裏側
  


★三菱ジープ互助会★
 代表発起人J57改@日野市
 当方へのアクセスは、jeep-gojyokai@crux.ocn.ne.jp
塩井まで。

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2 コメント

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Unknown (hi_ymkw)
2020-07-03 13:41:18
整備解説書に水ポンプは2回まで分解できると書いてありまして、現行5穴の軸受・軸セットとメカニカルシールの部品番号だけはまだあるようです。
 これが旧6穴タイプに移植できれば補修は可能かもしれませんが・・・。
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Unknown (J57改@日野市)
2020-07-03 17:09:58
hi_ymkwさん
 さすが技術的にお詳しいですね。魚沼J56さんは、おそらく教えて頂いた部品を交換して今回オーバーホールをされ乗り切ったものと思います。実は、6穴のWPは5穴のもとは全く別もののようです。三菱フォークリフト用4G53のものと同じ部品で、全世界を探したのですが見つけられずに今日に至っております。
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