CDショップ(+α)のおススメCD日記

何と、あまり聞いたことのないCDコメントの共同作業、つまりクロスレビューです。(不定期更新)

6月のおススメ盤(工藤)

2018年06月15日 | 音楽
今月はジョシュア・レッドマンの新譜です。大手通販のレビューによれば、父のデューイ・レッドマンへのオマージュだそうで、そのモデルにECMでの「オールド・アンド・ニュー・ドリームス」にインスパイアされたものもあるそうで、曲を聴くとなるほどなあ、と思うものもあります。ただそういう内容ゆえ、ちょっと聴く人を選ぶんじゃないかなあ、という気はしています。こういう雰囲気、好きな人は好きなんですけれども、やはり広く一般向けのサウンドでは無いような気もしています。ただ、今回は4人の連名でのアルバムだし、そういうことを考えてみれば、この内容はやっぱりなあ、と思うところもあります。


Still Dreaming/Joshua Redman(Ts)/Ron Miles(Cor)/Scott Colley(B)/Brian Blade(Ds)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded April 2 and 3, 2017. - 1. New Year 2. Unanimity 3. Haze And Aspirations 4. It's Not The Same 5. Blues For Charlie 6. Playing 7. Comme Il Faut 8. The Rest

(18/06/05)ジョシュア・レッドマン作が2、4-5、8曲目、スコット・コリー作が1、3曲目、チャーリー・ヘイデン作が6曲目、オーネット・コールマン作が7曲目。その楽器編成から少し端正なオーネットのグループといった印象の曲もありますが、父のデューイ・レッドマンへのオマージュだそうです。そう言われてみれば、と思うような演奏。オールド・アンド・ニュー・ドリームスにインスパイアされたのだとか。演奏時間は40分ほどと短いけれどなかなかいい演奏がつまっています。1-2曲目のように賑やかな曲もあれば、渋めの3、7-8曲目のようなバラードもあって、なかなか変化に富んでいます。4曲目は変則的な静かめの8ビート的演奏。ブルースらしくない感じもする5曲目。少々マニア向けの演奏という感じがしないでもない。

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