Jeff Berlin/High Standards (Seven Seas)
Jeff Berlin(B)
Richard Drexler(P, B),
Danny Gotlieb(Ds)
1. Groovin' High
2. Nardis
3. I Want To Be Happy
4. Body And Soul
5. Solar
6. Invitation
7. If I Were Bell
8. Valse Nobles Et Sentimentales No. 4
9. Someday My Prince Will Come
同じベース奏者がリーダーの作品でも9月の盤と今月の盤とでは作り方がまるで異なる2枚でした。本作では冒頭イントロ部分からベースが表に出て活躍、そのままソロもとるので流れ的には完璧にギターを聞く耳でベースを聞く感じです。今回、4. Body And Soul や7. If I Were Bell に 9. Someday My Prince Will Come等、自分にもにお馴染みの曲を聴くことで曲が元々持つ既知の成分とこの人独自のフィーリング成分が分離される感じがしました。真っ先に感じたのはブルース系やソウル・ファンク系のプレーヤーだとまず使わない音階成分が多用される反面、ブルーノートやペンタトニック系の音が皆無に近いのが判ります。結果として自分にはちょっぴり宇宙人系のジャズ、もしくは機械工学系のメカニカルな音=ロボット音楽に聞こえるのを感じます。いわば全身を特殊合金や炭素系の特殊繊維で出来た人工皮膚に身を包み、人工血管の内部を流れるのは機械オイルといった感じのメカ・マイルスが電気を動力に演奏している感じ。例えが少し変ですが、自分の場合は耳に届くその音の向こうに、額に汗をかいて演奏している人間の姿が浮かぶ音と、金属系というかメカに身を包んだロボットがコンセントに繋がって演奏している構図が浮かんでくる音楽と、大きく分けて二種類あります。その奇妙な感覚は一体いつ頃から生まれたものなのか、そのことはともかく、腰のあるベースサウンドがまるでエレキギターのように軽やかに響くことの快感は、一端それに慣れると中毒になる感じ。ピアノがハードバップ系の速弾きスタイルなのでドラムとのエイトバースなんか聴いているとごく普通のモダンジャズのピアノトリオを聴いているのと錯覚する瞬間もあります。そんな作品でした。
bb白岩(appleJam)
Jeff Berlin(B)
Richard Drexler(P, B),
Danny Gotlieb(Ds)
1. Groovin' High
2. Nardis
3. I Want To Be Happy
4. Body And Soul
5. Solar
6. Invitation
7. If I Were Bell
8. Valse Nobles Et Sentimentales No. 4
9. Someday My Prince Will Come
同じベース奏者がリーダーの作品でも9月の盤と今月の盤とでは作り方がまるで異なる2枚でした。本作では冒頭イントロ部分からベースが表に出て活躍、そのままソロもとるので流れ的には完璧にギターを聞く耳でベースを聞く感じです。今回、4. Body And Soul や7. If I Were Bell に 9. Someday My Prince Will Come等、自分にもにお馴染みの曲を聴くことで曲が元々持つ既知の成分とこの人独自のフィーリング成分が分離される感じがしました。真っ先に感じたのはブルース系やソウル・ファンク系のプレーヤーだとまず使わない音階成分が多用される反面、ブルーノートやペンタトニック系の音が皆無に近いのが判ります。結果として自分にはちょっぴり宇宙人系のジャズ、もしくは機械工学系のメカニカルな音=ロボット音楽に聞こえるのを感じます。いわば全身を特殊合金や炭素系の特殊繊維で出来た人工皮膚に身を包み、人工血管の内部を流れるのは機械オイルといった感じのメカ・マイルスが電気を動力に演奏している感じ。例えが少し変ですが、自分の場合は耳に届くその音の向こうに、額に汗をかいて演奏している人間の姿が浮かぶ音と、金属系というかメカに身を包んだロボットがコンセントに繋がって演奏している構図が浮かんでくる音楽と、大きく分けて二種類あります。その奇妙な感覚は一体いつ頃から生まれたものなのか、そのことはともかく、腰のあるベースサウンドがまるでエレキギターのように軽やかに響くことの快感は、一端それに慣れると中毒になる感じ。ピアノがハードバップ系の速弾きスタイルなのでドラムとのエイトバースなんか聴いているとごく普通のモダンジャズのピアノトリオを聴いているのと錯覚する瞬間もあります。そんな作品でした。
bb白岩(appleJam)