CDショップ(+α)のおススメCD日記

何と、あまり聞いたことのないCDコメントの共同作業、つまりクロスレビューです。(不定期更新)

1月のおススメ盤(工藤)

2016年01月15日 | 音楽
11月にブラッド・メルドーの4枚組CDBOXが届きました。先にLP8枚組として発売されていて、それを考えると、数日かけて聴いて、ブログアップかな、と、ながら聴きを想定してCDをかけ始めたのですが、やぱり耳がそちらに行ってしまい、まあ、連休中に少し仕事をすれば間に合うし、と結局全部聴き入ってしまいました。10年間でのベストテイクを集めたCDとはいっても、そのレベルというか耳に入ってくる音が半端ではなくて、ピアノ・ソロが好きな人は、値段の点から言っても、これを持っていても損はないな、と思います。やはりピアノ・ミュージックとしての音楽で、軽妙なジャズ・ピアノとは一線を画している部分は多いですけれども。

(追記)LPでは16面を聴く必要があるけれども、CDでは4面。あとは質感を選ぶか、価格を選ぶか(LPは高い。確か2万円以上。)。好きな方でいいと思います。


10 Years Solo Live/Brad Mehldau(P)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded 2004-2005, 2010-2011, 2013-2014. [CD1, Dark/Light] 1. Dream Brother 2. Blackbird 3. Jigsaw Falling Into Place 4. Meditation I - Lord Watch Over Me 5. And I Kove Her 6. My Favorite Things 7. This Here [CD2, The Concert] 1. Smells Sike Teen Spirit 2. Waltz For J.B. 3. Get Happy 4. I'm Old Fashioned 5. Teardrop 6. Holland 7. Meditation II - Love Meditation 8. Knives Out [CD3. Intermezzo/Ruckblick] 1. Last Chords 2. Countdown 3. On The Street Where You Live 4. Think Of One 5. Zingaro/Paris 6. John Boy 7. Intermezzo In B-flat Major, Op.76: No.4 8. Junk 9. Los Angeles II 10. Monk's Mood 11. Knives Out [CD4, E Minor/E Major] 1. La Memoire Et La Mar 2. Bittersweet Symphony/Waterloo Sunset 3. Intermezzo In E Minor, Op.119: No.2 4. Interstate Love Song 5. Hey You 6. God Only Knows

(15/11/20)10年間にわたるソロ・ライヴの集大成。CD4枚組(LPは8枚組)。ブラッド・メルドーの作曲は[CD1] 4曲目、[CD2] 2、7曲目、[CD3] 1、6、9曲目にあり、他はスタンダード、ジャズメン・オリジナル、ロック、クラシックなど広い範囲の曲を取り上げています。キース・ジャレットの完全即興ソロとは趣向も方向も違い、枚数の多いアルバムでの、この方向のソロ・ピアノとしては随一のものかも。それだけ素晴らしい出来。方向は割とシリアスだし、ジャジーなノリの曲は少しですが、その時々のベストを選んだにしてもセレクトの完成度は高い。10年間といっても、最初の方と後期のものと感覚が開いているのは、他のアルバムの発売とのバランスからか。曲もいろいろなサウンドのものがあり、長い時間飽きさせません。

ジャズCDの個人ページ(工藤)

appleJam1月のお宝盤

2016年01月01日 | 音楽
正月休みに、一年ほど中断していたPCゲームの続きをやろうと思ったらそのPCを「WIN7」から「10」に更新していたためゲームが正常に起動しなくなっていました。
対策はあるのかとメーカーのウェブ・ページを見たところまだ「10」でのトラブル対策は載っていなかった。
そこで直接サポートにメールを入れてみたら翌日すぐに回答があって、既存の通常のアップデータとは別の特別版というファイルが置いてあるページを紹介されました。
結果、一発で問題は解消してめでたしめでたしでした。
それにしてもその特別版のアップデータが何故ウェブページには置いてなかったのだろう。
公開するほどメジャーなトラブルではないからなのか、とにかく困ったときはとりあえずメーカーに問い合わせるのが一番だと改めて思った次第です。

そんなことはともかく以下2016年一枚目のお宝盤です。
ジャンル的にはブルースですが私はいつもジャズとブルースを区別して聴いたことがない人間なので今年もこういった選盤になると思います。

全曲がアール・キング・チューンという、彼と共演した日が忘れられないという感じのリスペクトフルなトリビュート作品
Brint Anderson Coverd in Earl!
> 2015 USA Independent

衝撃のブリント・アンダーソン体験は2000年のとある日、手元に届いた彼のプロモ盤を聴いたときでした。
資料も一切なくただただその音を聴いただけで取り扱いを決め速攻で商品手配を済ませたものでした。
実際店舗と通販併せて凄い枚数が売れた作品となり、今この瞬間このページを見てまたご自身のCD棚からブリントの作品を探しに移動している人も少なくないかも。
それくらい2000年盤と1997年盤の2作品は全国に浸透した次第。
惜しくもこの2015年盤共々彼の作品は相当な入手困難故本作は対象コース会員様のみの限定盤、加えて本作の導入に合わせて対象コースを絞り現在は入手不可の上記旧作品2作を蔵出しリバイバル選盤としてそれぞれ2016年にお届け致します。
今回の作品は全曲ニューオリンズ・ブルースの雄、アール・キングの曲で構成した実にファンキーなタッチの仕上がりで、まずは#5.Street Paradeが本作を象徴した作り。
アール・キングほどスウェッティでもなくかといってまろやかすぎもせず、普通の音楽ファンに丁度いい感じのファンキーさ。
自分が好きで大切に思っているアーティストの曲ばかり演じるときの気分って、きっと初めて音楽に夢中になったときと同じくらいの新鮮な興奮を覚えるのだろうなと想像。
今までアール・キングを聴いたことがない人も間違いなく興味を覚えそうなそんなゴキゲンな仕上がりをしています。

bb白岩(appleJam)