CDショップ(+α)のおススメCD日記

何と、あまり聞いたことのないCDコメントの共同作業、つまりクロスレビューです。(不定期更新)

10月のおススメ盤(工藤)

2017年10月15日 | 音楽
クリスチャン・マクブライドのMack Avenueからのビッグ・バンド作2曲目。アレンジは6曲目がノーマン・シモンズで、11曲目がスティーヴ・デイヴィスの他は、全曲マクブライドだというのだから、スゴいです。確か、前作のビッグバンド作はグラミー賞だったとか。普段はフレンチホルンなどの入ったマンハッタン・ジャズ・オーケストラとか、マリア・シュナイダー・オーケストラとかを中心に聴いていたので、こういうオーソドックスで男性的な演奏を聴いたのも久しぶり化もしれません。聴いていてなかなかスカッとするジャズですね。バラードもなかなか素晴らしいし。選曲も良く、これまたけっこう男性的。6、8曲目のヴォーカル入りの曲も印象的だし。


Bringin' It/Christian McBride(B) Big Band(Mack Avenue)(輸入盤) - Released 2017. Frank Greene(Tp), Freddie Gendrix(Tp), Brandon Lee(Tp), Nabate Isles(Tp), Michael Dease(Tb), Steve Davis(Tb on 11), Joe McDonough(Tb ecept 11), James Burton(Tb), Douglas Purviance(Btb), Steve Wilson(Sa, Ss, Fl), Todd Bashore(As, Fl Piccolo), Ron Blake(Ts, Fl), Dan Pratt(Ts, Cl), Carl Marachi(Bs, Bcl), Xavier Davis(P), Rodney Jones(G on 1, 7), Quincy Phillips(Ds), Merissa Walker(Vo on 6, 8) Brandee Younger(Harp on 10) - 1. Gettin' To It 2. Thermo 3. Youthful Bliss 4. I Thought About You 5. Sahara 6. Upside Town 7. Full House 8. Mr. Bojangles 9. Used 'Ta Could 10. In The Wee Small Hours Of The Morning 11. Optimism

(17/10/04)クリスチャン・マクブライド作が1、3、9曲目、スティーヴ・デイヴィス作が11曲目、フレディ・ハバード作が2曲目、マッコイ・タイナー作が5曲目、ウェス・モンゴメリー作が7曲目で、他はスタンダードその他。編成といい、アレンジといい、変則的なものがもてはやされる中、スタイルなど正攻法で攻めています。それがなかなか豪快で、気分のいい演奏となっています。各管楽器のソロも、曲によってはブロウしての、男っぽいビッグバンドです。それでもきっちりとアレンジをきめている部分も目立ちます。バラードではゆったりと安心して聴けるし。マクブライド自身がベースなので、元気な曲では押しまくるタイプですが、10曲目はベースのアルコがテーマでバンドがバックにまわります。バラードも含め、69分お腹いっぱい。

ジャズCDの個人ページ(工藤)

appleJam10月のお宝盤

2017年10月01日 | 音楽
Bonsoir, Catin / L'aurore
CD 2017 USA Independent

美魔女ばかり5人のケイジャン・バンドとして2006年に当店が初めて導入した頃はまだルイジアナ音楽を中心に注目作を毎月お届けしている、当店の倶楽部会員の方くらいにしか認知されていなかったバンドですが、本作では普通に音楽雑誌の誌面を飾るレビューの対象になっていました。
メンバーも何時しか男性一人が増え計6人に増え、音的もかなり分厚くなってきています。
私の場合ケイジャン音楽の何が好きって、底抜けに陽気で脳天気な音が文句なしハッピーな気分にしてくれるからですが、このアルバムでもその点文句なし。
全体がとても柔らかくかつゴージャスでまさに心うきうきワクワクの瞬間です。
限定数しか入手出来なかったので本倶楽部限定ですが気持ちとしてはすべての会員様に聴いて欲しいくらいです。
内容的にも当店の年間ベスト10というかベスト5間違いありません。
どうぞお届け月をお楽しみに♪

appleJam(bb白岩)