このアルバムはキャッチーなフレーズこそないにしても、なぜか何度も聴きたくなるような情景的なソロ・ピアノです。アーロン・パークスの別な一面を見たような気もしてます。ちょっと地味かなという気もするけれども、ECMだったらこのぐらいがちょうどいい塩梅の演奏なのかな、と思います。韓国人プロデューサーの今後にも期待してます(このアルバムで2枚目。1枚目は「Lua Ya/Yeahwon Shin(Voice)(ECM 2337)」)。あと何枚か彼のプロデュースで(レーベルの今後を占う意味でも)聴いてみたいですね。
Sun Chung氏のいい面は、低い温度感や静けさなどがECMらしく、時にやや暖かい面を見せているところです。ただ、今後、別なアルバムで鋭いインプロヴィゼーションのやり取りとか、そちら方面がアイヒャー譲りなのかどうか、そういうのを聴いてみたいです。
Arborescence/Aaron Parks(P)(ECM 2338)(輸入盤) - Recorded November 2011. - 1. Asleep In The Forest 2. Toward Awakening 3. Past Presence 4. Elsewhere 5. In Pursuit 6. Squirrels 7. Branchings 8. River Ways 9. A Curious Bloom 10. Reverie 11. Homestead
(13/12/08)全曲アーロン・パークスの作曲。タイトルを直訳すると「樹木状」となりました。各曲のタイトルも木とか森とか、風景とか、あるいはもっと抽象的なものだったり。そのサウンドも情景描写的に進んで、あるいは自然に広がって行く感じで、まさにECMらしいソロ・ピアノの演奏がそこにあります。今回はプロデューサーがSun Chungという韓国の人で、マンフレート・アイヒャーの文字はありません。一説によればアイヒャーを引き継ぐ人との噂もありますが、まさにその承継にふさわしいようなサウンドです。自然と寄り添って歩くようなサウンドは、小難しいところが少ないかわり、どこか静けさや温度感の低さがあって、アルバム全体が物語を構成しているような雰囲気になります。即興の部分が大きいだろうけど、クラシック的でもあり。
ジャズCDの個人ページ(工藤)
Sun Chung氏のいい面は、低い温度感や静けさなどがECMらしく、時にやや暖かい面を見せているところです。ただ、今後、別なアルバムで鋭いインプロヴィゼーションのやり取りとか、そちら方面がアイヒャー譲りなのかどうか、そういうのを聴いてみたいです。
Arborescence/Aaron Parks(P)(ECM 2338)(輸入盤) - Recorded November 2011. - 1. Asleep In The Forest 2. Toward Awakening 3. Past Presence 4. Elsewhere 5. In Pursuit 6. Squirrels 7. Branchings 8. River Ways 9. A Curious Bloom 10. Reverie 11. Homestead
(13/12/08)全曲アーロン・パークスの作曲。タイトルを直訳すると「樹木状」となりました。各曲のタイトルも木とか森とか、風景とか、あるいはもっと抽象的なものだったり。そのサウンドも情景描写的に進んで、あるいは自然に広がって行く感じで、まさにECMらしいソロ・ピアノの演奏がそこにあります。今回はプロデューサーがSun Chungという韓国の人で、マンフレート・アイヒャーの文字はありません。一説によればアイヒャーを引き継ぐ人との噂もありますが、まさにその承継にふさわしいようなサウンドです。自然と寄り添って歩くようなサウンドは、小難しいところが少ないかわり、どこか静けさや温度感の低さがあって、アルバム全体が物語を構成しているような雰囲気になります。即興の部分が大きいだろうけど、クラシック的でもあり。
ジャズCDの個人ページ(工藤)