大いなる勘違い ~ 早稲田MBA奮闘記

早稲田大学ビジネススクール(WBS)での入学から卒業までの記録 + その後

吉野家のタッチポイント戦略

2009年04月15日 | 企業の話
根来龍彦先生から送られてきたメールに興味深い抜粋記事があった。

なぜ、吉野家は券売機を置かないのか?」(プレジデント 2007/10/11)

これ、私にとっても長年の疑問でした。(他はどこもやってるのに・・・と)

タッチポイント ・・・ 博報堂が提唱したとされる、製品・サービスを通して得られる顧客との接点(タッチポイント)をマネージメントすることにより、ブランド価値向上を目指したマーケティング手法の1つである。また、一般にタッチポイントが多いほど、顧客はサービスを受けたことを実感する。

吉野家によると、券売機を置かないことで店員には顧客との間に「注文を聞く」・「支払いを受ける」の2つの“タッチポイント”が生まれる。これにより、接客による顧客へのサービス提供や顧客ニーズの収集などと言った機会を創出することができる。

恩蔵直人先生も以前(WBSの合宿の際に)、シンガポール航空が機内食のメニューやヘッドフォンを座席のポケットに置かない理由を、顧客とのタッチポイントを増やすためと話していた。
無いわけではなく、キャビンアテンダントが直接乗客に渡すことにより、顧客との“タッチポイント”作っていると言う。

単に合理化・効率化に走るだけでなく、こう言った地道な活動も必要である。