大いなる勘違い ~ 早稲田MBA奮闘記

早稲田大学ビジネススクール(WBS)での入学から卒業までの記録 + その後

通学定期

2009年04月19日 | 早稲田MBA(生活)
社会人学生をするのに通学費もばかにならない。

2週間ほど過ごしみて、ほぼ毎日学校にいるような感覚だ。
そこで学生としてメリットの1つ、そう「通学定期」を買おう。

平日夜間が主体となるので、勤務先から学校まで通うことが多く、通学区間や運賃もその区間がの方が長く・高い。

じゃぁ、この区間の通学定期を買うか!

JRの窓口に通学定期申込書を提出し学生証を提示すると、

JR「○○駅は自宅の最寄り駅じゃないよね」
私「はい、会社の最寄り駅です」
JR「会社からは通学定期は発行できません」
私「いえ、会社から学校に通ってるのですが」
JR「それは、通勤でしょ」
私「社会人学生で、会社から学校に通ってます。通勤定期はこれとは別に買っており、通勤経路は全く別です。」
JR「でも自宅じゃないからダメです。」
私「そんな規定はどこに書いてあるんですか?」
JR「JRの規則で決まってます」

そんな、押し問答を続けたが、JRの旅客営業規則なるもので決まっていると言う説明だけ受けて退散した。

さて、その規則とやらを調べてみると、確かに「通学定期乗車券」の項に、「居住地の最寄り駅から学校までの最短区間」と記載されている。

この一文だけしか書かれていないので、突っ込みたいところは山ほど出てくる。

居住地とは、何を持って「居住地」とするのか、住民票の登録地?・・・一人暮らしで住民票登録をしてない学生は?
最短区間の定義は?距離?時間? それとも、ネットで検索して一番最初に出てくる区間?

そんなことより、一番気になったのは、この規則の上に「昭和37年改訂」の文字。

どう考えても、社会人大学など、現在の多様な学校形態を考慮しているとは思えない。

杓子定規に規則を当てはめるのではなく、もっと顧客の視点に立って、合理的に柔軟に対応することが必要ではないだろうか。

ディズニーランドやマクドナルドのサービスマネジメントなどでも有名だが、大枠の規則はあるが、もっとも大切なのはその上に立つ理念で、その理念に基づいて、仮に規定に則っていなくても、その時々の状況を鑑み、顧客に最高のサービスを提供する。

JRの件は、こちらは別にキセルをしようとしているわけではない。社会人学生が会社から「通学」をしているわけで、その運賃を学割の枠の中で正規に支払いをしたいだけである。また、代替経路は複数あり、あえてJRにこだわる必要はなく、地下鉄を使えば通学定期なしの都度払いでも少し安くなる。(仕方ないのでそっちを使うかと考えている。)

社会人学生は今後もっと増えていくだろう。化石のような規則を振りかざすのではなく、社会情勢の変化に合わせて、柔軟に対応していくことも必要ではないだろうか。


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