大いなる勘違い ~ 早稲田MBA奮闘記

早稲田大学ビジネススクール(WBS)での入学から卒業までの記録 + その後

2日間の勉強合宿

2009年03月29日 | 早稲田MBA(全般)
早稲田MBAの2日間の合宿が終わりました。
4月から同級生となる、MBA1年生が集まって、ケース課題4つのボリューム満点の2日間でした。

全員が初対面でしたが、意外と打ち解けるのが早くビックリしました。
やはり、同じ目標を共有しているからでしょうか。

皆さんの志の高さに、自分もかなりモチベーションがあがってきた、そんな2日間でした。

このブログを書いていたおかげで、「あ、ブログの村上さん」と声をかけて頂いて、・・・へぇ、結構読んでる人いるのね。

でも、「あー、あの“勘違い”の村上さん」・・・は、はい確かにそうですが

写真:合宿会場・湘南国際村センター



コミュニケーションのコンテクスト化とブランディング

2009年03月27日 | MBA学び
今月24日に日経新聞に掲載された、一橋大学の阿久津聡准教授の寄稿『消費者心理とブランド戦略』で「コンテクストへの依存度とブランド」の相関関係について言及がされていた。

コンテクストとは、情報の意味を規定する前後の状況や前提条件のことで、ブランドマネージメントを考える上で重要なキーワードである。

例えば、「ソニー」と言うブランドには、「カッコイイ」・「先進的」・「技術力が高い」と言った連想されるイメージから、「最近売り上げ不振に喘いでいる」・「海外売上依存度が高い」・「トップが外国人」と言った直近の前後情報、「音楽会社をもっている」・「映画会社をもっている」などの関連情報などが存在する。

人々は、これらの前提条件をもとに、コミュニケーションの中で「ソニー」と言う単語を使用している。つまり、人々は「ソニー」と言う単語1つに、多くの前提条件をお互いに共有しているのである。

このブランドに対するコンテクストへの依存度によって、マーケティング戦略は大きく変わる。

一般に、老舗のブランドほどコンテクストへの依存度は高いため、そのブランドイメージを変えるのは困難である。その為、既存ブランドとは切り離した新しいブランドを創るなどの必要性が出てくる。トヨタの「レクサス」などがその一例だ。「トヨタ = 一般大衆車」と言うイメージが根強くあるため、トヨタの名前を冠しない「レクサス」と言うまったく新しい高級車ブランドの立ち上げが必要になる。

一方、コンテクストへの依存度が高いコミュニケーションが行われているブランドは、顧客にとって他とは替え難い価値の高いブランドと言われる。前提条件が豊富に存在するため、その前提条件を付加価値として認識している顧客は他への移行を躊躇する傾向にある。

もう少し視野を広げ国や文化のコミュニケーションを見てみると、

日本 ・・・ コンテクストへの依存度が高い
米国 ・・・ コンテクストへの依存度が低い

皆さんも容易に想像できるだろう。

また、商品のグローバル戦略を考えるた場合、

コンテクストへの依存度が高い商品 ・・・ グローバル化が難しい
コンテクストへの依存度が低い商品 ・・・ グローバル化し易い

となる。前提条件と言うものは、地域や文化が違えば、なかなか受け入れられないからだ。


レバレッジ・リーディング

2009年03月23日 | 書評/読書


レバレッジ・リーディング』(本田直之著/東洋経済新報社)

ご存知、本田直之氏のレバレッジ・シリーズの1冊。

本田氏の本は、(やや偏見もあり)これまで読んだことがなかったのだが、グロービスの友人の薦めもあり、初めて読んでみた。結果、まったくの食わず嫌いであったことを痛感した。

本書は、ビジネス書の読み方を根本的に見直し、「1時間で1冊読もう!」と言う、著者の実践している読書術を紹介した本である。(小説などはこれに当てはまらない)

実は、手法そのものは、私も自然と実践していた。恐らく、著者と同じくアメリカへの留学経験があるからなんだろうと思う。

アメリカでは同様の手法での読み方を学部に上がる前に教わる。いわゆる「Skim Reading」である。

アメリカの大学ではリーディング課題がとても多く、1日で分厚い本を3,4冊読まなければいけない。当然、読むだけではなく内容を十分に理解しないと授業には付いて行くことすら出来ない。そのため、とにかく短時間に読みこなす技術が必要になる。

書く場合も同じだ。読み手が「Skimming」できるように論文やエッセイなどを纏める技法を教わる。それが出来ていないエッセイは、例え内容がよくとも、良い点数はもらえないのである。

そんなことしているうちに、自然とこの「スキミング術」が身に付く。

当然、反論もあり、本と言うものは作者の一字一句を逃さず、噛み砕いて読むものだと言う意見もあるが、あくまで情報や知識を入手するための一手段と考えると、短時間に効率よく情報を収集・発信するにはとても有効な方法だと思う。

本書の最後に、読後の重要性を「レバレッジ・メモ」を作成すると言う方法で示している。

さすがに相当な勉強家でない限り、読後の「レバレッジ・メモ」を続けて行くのは難しいだろうと思う。確かに読んだ後が大切なのは理解できるが、それを継続・実行していくにはかなりの労力が必要になる気がする。この辺はあまり力まずに、まずは読むことから初めて見てはどうだろうか。


I'm Lov'n It!

2009年03月21日 | 日記/雑談
ついに、Macユーザの仲間入りです。

20歳の時、当時は30万円くらいした、Windows 3.1が搭載されたNECのPC98を親に買ってもらってから約15年、ついにWindowsと決別する日がやってきました。

Macは憧れでした。

iMacが登場して、よし買おう!と思ったこともありましたが、結局ソフトの互換性など色んなことを気にしながら、いつの間にか買いそびれ、今日まで来てしまいました。

学割に定額給付金、こんなチャンスはもう無い、今買わずしていつ買う。

そう、チャンスは今しかないのだ

そしてついに、片思いし続けた憧れが、いま自分の手の中にある。

胸の鼓動が抑えられない。



自作名刺

2009年03月16日 | 早稲田MBA(全般)
ビジネススクールで学ぶ中で、「人的ネットワーク」の形成も私にとっては重要な目的の1つである。
そう言った意味で、名刺を渡す機会も増えるであろう。

早稲田の生協で学生向けに校章入り名刺を作っているようだが、デザインがあまりにもダサい。

左上に稲穂の校章そして筆文字 ・・・ ありえん。 昭和の応援部員の好みか。

こんなの渡したらセンスが疑われる。 ・・・で、自作した。

勝手に校章を使うわけには行かないので、スクールカラーをベースにして早稲田らしさを出してみた。
シンプル・イズ・ザ・ベスト・・・生協の筆文字名刺よりはマシかな!?(自画自賛)


見知らぬ人同士のコミュニケーションのきっかけとして、名刺は大いに役に立つ。

少なくとも、どこの誰だかが分かってないと、なかなか話もできないし、話した後にそう言えばあの人誰だっけ?と言うのもなくすことが出来る。


名刺の渡し方のマナー

「○○のぉ、□□です」・・・両手で受け取って、「頂戴いたします」・・・・いつ誰が、これを正しいと決めたのだろうか?

アメリカ人は名刺に対する思い入れは少ない。

名刺の束を横の人に渡して、「あ、これ1枚ずつ取って回して。」

マナーもへったくれもない。

彼らにとって見れば、ただの連絡先メモである。






おくりびと

2009年03月09日 | 日記/雑談
アカデミー賞外国語映画賞を受賞し、ややミーハー気分で見に行った。

#オスカー作品は期待外れで眠くなる。

そんな思いから、普段は殆ど見に行かないのだが、今回は日本映画の受賞なので話題には乗っておくか・・・

と、やや斜に構えた心持ちで鑑賞したのだが、思いっきり期待を裏切ってくれた。

「死」を題材にして、「納棺」と言う厳粛なしきたりと、それを取り巻く非常に現実的な人間模様が描かれ、哀しみの部分とコミカルな部分、メリハリがあって、とてもテンポ良い映画だ。

飽きることなく、あっと言う間に時間が過ぎ、終わった後に重たい余韻もなく、何となく清々しい気分になれる、そんな映画でした。

さすがはアカデミー賞、と思いつつ、このレベルの映画は日本にいっぱいあるよな。

と帰路の途中に考えていた。

そろそろテンション上げて行こう!

2009年03月08日 | MBA入試
昨日、青山学院のビジネススクール入試の最終選考があったようで、ここ1週間くらい受験生の読者の方から、面接のポイントなどを知りたいと言うメールを何通かいただいた。

アドバイスできるほど入試を知っている訳ではないので、回答すること自体おこがましいことである。
それでも少しでもお役に立てればと思い、一応自分なりの視点や受験した感想を書いて、出来る限りの返答をしてみたのだが、多少なりとも力になっていれば幸いである。

金曜日にはグロービスで、2009年度入学生向けの履修説明会があったようで、その夜に参加した友人何人かと飲んだ。皆やる気に満ちているようだった。

早稲田の方は入学手続きが終わって、3月末にある合宿用の宿題だけが渡さ れ、また静かな日々。
どうも、この間がテンションを下げさせる気がする。

合格 → 音信不通 → 入学案内到着 → 音信不通 → 入学手続き → 音信不通・・・・

知名度のないビジネススクールであれば、すぐに人が逃げてしまうと思うのだが、そこはブランド力から来る自信なのだろうか。

OFFシーズンもそろそろ終わり、仕方ないので自力でテンション上げて行くか。

合宿用のケースは以下の4 つ。

 ・ フォード
 ・ ジャパネットたかた
 ・ 江崎グリコ
 ・ マリンネット(船舶・海運業界)

内外の環境分析ぐらいは事前に準備しておこうと思う。


ブルー・オーシャン戦略 ~ 競争のない世界へ

2009年03月01日 | 書評/読書


ブルー・オーシャン戦略」 まったく新しい競争戦略の概念で、「ブルー・オーシャン」=「競争のない未知の市場」を創造し、未開拓の需要を掘り起こして大きな利益を上げようと言うもので、ブルー・オーシャン戦略はその方法論を論じたものである。

これまでの競争戦略は、競合他社に対してどのように優位に立つかを考えたものであるが、ブルー・オーシャン戦略は競争そのものと決裂し、競争のない市場を作ると言う点で、実に斬新な発想である。

本書は有名なサーカス団「シルク・ド・ソレイユ」の例で始まっている。
例にはないが、「iPhone」や「Wii」などは、まさにこの戦略のモデルとなるのではないだろうか。

モノが溢れ、多くの商品がコモディティ化していく時代で、「ブルー・オーシャン戦略」は、更なる利益を創出していくため1つのキーワードととなるのではないかと思う。