どうも。荒野の映画館・館主の池田です。
先日行ってまいりました。場所は日比谷・帝国ホテル。三池崇史監督の新作『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』のクランク・アップ記者会見です!
ジャッピー!編集部の無頼派酔いどれライター・壬生君のとこに招待状が届いてたんですが、僕も行かないわけにいかないじゃなですか。つうか、どうして僕を呼んでくれないかな、ソニー・ピクチャーズ(笑)。帝国ホテル前で壬生君と待ち合わせ、会場に向かいます。しかしよく考えたら、帝国ホテルってこういう機会じゃないと入れないよね。
会見前に7分ほどの映像が流されたのですが、この映画、かなりクレイジーです。源氏ギャングと平家ギャングが争う町にガンマンがやってくるという無国籍アクションを、全編英語で撮るという無茶な映画。スゴイです。拳銃とガトリングガンと日本刀が入り乱れる、とんでもない映画になってそうです。
会見が始まり、主演の伊藤英明を始め、伊勢谷友介、安藤政信、香川照之、そして俳優として出演しているクエンティン・タランティーノ!桃井かおりと木村佳乃は着物姿で!それから三池監督が入場。壮観です。
会見に出席された方々だけでも超豪華キャストですが、他にも佐藤浩市、石橋貴明、堺雅人などなどが出演の大作映画なんです。
当然、野郎どもは熱狂するでしょうが、これだけイイ男を揃えれば女性の観客も掴めるでしょう、きっと。
記者の「撮影中に苦労したエピソードは?」なんて質問に、伊藤さん伊勢谷さんあたりが中心にコメントして、タランティーノが質問の倍以上のコメントをして(しかも通訳が入るから余計に長い)、桃井かおりさんが全体をシメる、という感じで進みます。
しかし、ポツポツとスポーツ新聞やインターネットに載った会見の記事を見ましたが、「伊勢谷と木村、熱愛についてはノーコメント」とか、「桃井、野ションが何よ」とか、何ですかねマスコミって。もうちょっと映画のこと、ちゃんと紹介しましょうよ。
主題歌を歌うのは、ジャパニーズ・ブルース・シンガー、北島三郎!ルイス・バカロフ作曲「続・荒野の用心棒」のテーマの日本語カバーです。会場で少し流れてましたが、これはいいですよ。紅白イケます。今年の年末は北島三郎の唄う「ジャンゴ~さすらい~」で終わる、なんてことも夢じゃないです。
桃井さんも言ってましたが、日本映画のワクを越えて普通に海外に出ましょうよ、この映画で。
本編をまだ観てないのに言うのも無責任ですが、ちらっと観た映像の感じだと、ヨーロッパでは間違いなく受けますね。イタリア、スペイン、フランスあたりの観客は絶対に熱狂すると思います。マカロニ・ウエスタンの本場ですから。あとメキシコとか南米もイケるでしょう。アジア圏ももちろん大丈夫。
アメリカ人はどうかなあ・・・。そりゃアメリカの映画マニアは興奮すると思いますよ。でも一般受けはどうだろうな・・・。
たぶんね、ハリウッドはリメイク権を買いますね。一般のアメリカ人って外国映画を観ないですからね。
そうなるともう、アメリカの西部劇をヨーロッパで作ったマカロニ・ウエスタン、それが日本でスキヤキ・ウエスタンとして蘇ったのを、またハリウッドで作る。そしてよく考えたら大モトは黒澤明の映画だったりして、もう何重にも折り重なって、何がなんだか分からないけど地球はひとつ、みたいなことになるんじゃないかな。
ちなみに三池監督の野望は、タランティーノと共同経営でアメリカでスキヤキ・チェーン店を経営することらしいです。(池田)
『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』公式サイトはこちら。