ジャッピー!編集部日記

映画の雑誌「ジャッピー!」編集部の活動記録です。

終了間際です!

2006-04-30 18:58:53 | Weblog
 毎週土曜日はジャッピー!の編集作業日。

 先週は作業をサボってしまったオイラでありましたが、以前とはうって変わって微妙にオイラに冷たい編集部の皆さまの御機嫌をとるためにも、今回はきっちりと作業を行わねばなりませぬ。というわけで今週は頑張りました!
 今回は、ジャッピー!でも随一の日本映画通である名コンビ、レモン&マッコートニーのお二方が男気をテーマに、日本映画の名優同士の対決について語り尽くした「十番勝負」のコーナーなどが完成しました。思わずニンマリしてしまうくらい濃ゆい原稿に仕上がってますよ。
 これで96ページ中87ページが見事に完成したわけです。あとは目次やら編集後記やら細々したところを仕上げればいいだけなので、いよいよ完成です。

 今回も道のりは厳しかったですが、この連休中に残りの作業を終わらせていよいよ完成します。ラストスパートに向けてもうひと踏ん張りです!

そのうち書店に並びますゆえ、もう少しお待ちください。(壬生)

雪に願うこと

2006-04-26 14:57:49 | Weblog
もう何もかも放り出して、逃げだしたい池田です。中島さん、あとよろしく!
・・・というわけにはいかないよね。本誌でさんざん「男気」がどうのこうのと、熱っ苦しく語っておいて、逃げだしちゃいけません。

根岸吉太郎監督の新作『雪に願うこと』を観ました。
東京で事業に失敗した青年が、故郷の北海道に戻り、「ばんえい競馬」の厩舎を営む兄のところで生活を始め、人々や馬とのふれあいを通して立ち直っていく、という物語です。

「ばんえい競馬」とは、「ばんば」という農耕馬が、重たいソリを曳いて障害コースを走るという、北海道特有の競馬です。ここにはサラブレット達が走る競馬のような美しさもスピード感もありません。巨漢馬がバフバフバフと荒い息を吐いて、ズリズリズリと重たいソリを曳きずって走る、泥臭くて素朴なレースです。
「ばんば」達は、最後の障害である山を越える前に一度足を止めます。そこで息を整えて「足を貯める」んですね。そして旗手と馬の呼吸を合わせ、一気に坂を駆け上がる。てっぺんを前に苦しくなりヒザを着いてしまう馬もいる。ああ、もうダメか、と観客は息を呑む。しかし馬はまた立ち上がり坂を昇りきる。その瞬間の観客の歓声。ゴールを目指す全ての馬たちに大きな拍手を!

ジャッピー!23号も今、最後のひと山を越える前に「足を貯めている」状態です。頑張れ、オレたち!
・・・と、素晴らしい映画と、だらしない編集部を無理矢理かさねて、いい話っぽくまとめてみました。(池田)

『雪に願うこと』5月20日より公開

懺悔をば

2006-04-25 23:59:09 | Weblog
本日はひとつ懺悔でも。

読者の皆さまに「もうちょっと待ってね」なんて言いながら、スタッフみんなで一致団結してジャッピー!を完成させなければならない大切な時期なのに、先週土曜の作業をスッポカしてしまったのはこのオイラです。すんません。理由は個人的なヤボ用でした。

そうなんです。ジャッピー!の発行が遅れるのはみーんなオイラのせいですし、宮崎あおいさんが「NANA」の続編を降板するかもしれないのもやっぱりオイラのせいですし、熊田曜子さんがバブル青田に負けてしまうのもしょせんみーんなオイラのせいなんです。

ま、とりあえずそんなヨタ話はおいといて。先日、試写で「ゴーヤちゃんぷるー」(6月中旬 恵比寿写真美術館にて公開予定)を観てきました。なんだかあくせく生きることをひと休みしたくなるようないい映画でした。一種の癒し系。ま、焦らなくたってジャッピー!も、いつかは出るさぁ、みたいな気分になったさぁ。ははは。
最近試写で観た映画の中ではこの映画とか、「間宮兄弟」「青いうた~のど自慢 青春編~」あたりが個人的な好みの映画でありました。

そんなこんなで下っ端のオイラにも23号でレビューを書くスペースが欲しいなぁ、なんて思いながら原稿用紙を片手に心臓をバクバクさせているオイラなのであります。(壬生)



ゴーヤちゃんぷるー公式サイト

もう少し

2006-04-21 12:58:01 | Weblog
いやあ、大詰めですね。23号。
あと少し…ってみんなと同じこと言ってますが。

まだ待ちの「原稿」がほんの少しあります。
かく言う私も、もう少し頑張らねばならないのです。
胃が痛くてたまらないんですけどね(苦笑)。

私が「鬼」に見えるのは、きっと胃痛で苦しんでいるから
そう見えるのでしょう。
だから、みなさん、ドキュメンタリーを見ましょう、
って支離滅裂ですな(笑)。

試写で松江哲明監督の『セキ☆ララ』を見ました。
二度目ですが、すごく楽しめました。23号のレビューで
書きたいと思ってますが、スペースあるかな?(中島)

優柔不断といわれても

2006-04-20 16:04:21 | Weblog
いよいよジャッピー!23号完成も目前です。しかし、当初予定の4月発売は・・・ムリかな。・・・すいません。やっぱり遅れてしまいました。でも、ほとんど出来てるんですよ。敢闘賞くらいなら貰ってもいいんじゃないですか。

だいたい出る出ると言って、出さないから苦情が来るんだ。いっそのこと出ない出ないと言っておいて、出す、というのはどうですか? ほら、中学生の時とかテスト前に「えー、全然勉強してないよ」と言いながら86点くらい取るヤツいたじゃないですか。あのテを・・・あ、ダメですか。宣伝にならないからダメ、ま、そうですね。

なんだか訳わかんないことウダウダ書いて、ハッキリしないヤツだなと思うことでしょう。でも、スピッツのCMに出てる宮崎あおいちゃんと、カルピスウォーターのCMに出てる長澤まさみちゃん、どっちがいいか、なんて選べますか? 僕にはムリだ。そんなの決められない。

ちなみに、スピッツのCMは、宮崎あおいちゃん(「ジャッピー!」17号に登場)、西島秀俊さん(「ジャッピー!」19号に登場)主演によるショートムービーとして、Yahoo!動画で配信中です。しかし、僕のパソコンのOSでは、観れない! なんてこったい。基本ウィンドウズ、MACでもOS X以上だと観れるかも知れないそうです。どなたか、観られた方、感想聞かせて下さい。
ショートムービー『海でのはなし。』

それから、長澤まさみちゃんのカルピスウォーターのCMは、カルピスのホームページにて、
『まさみの想い』クマ篇
として観ることが出来ます。

こんな訳わかんないこと書いてると、また編集部で怒られそうです。(池田)

来週くらいには作業終わるかな

2006-04-16 00:55:52 | Weblog
毎週土曜日はジャッピー!の編集作業日。

本日は早めに集合して、みっちりと作業を進めたわけでして。その甲斐があって、「男気」特集を中心に、ジャンル別に男気映画を紹介する4ページなどなど、いろいろと終わらせました。これで96ページ中76ページが終わったことになります。

いよいよゴールも見えてきました。

出るぞ出るぞと言いながらも、いつになったら出るんじゃ、と言われ続けてきたジャッピー!であります。水橋研二さんファンの方々にも多数お問い合わせをいただいたりして、長らくお待たせしてしまいましたが、本当にあと少しです。今月中には完成させるべく作業を頑張っております。


ちなみに余談でありますが、「純情きらり」観てますか? オイラは6月にシネマGAGA他にて公開予定となる「初恋」を一足先に観てきました。心の奥に抱くせつない気持ちをあんなに繊細に演じられる宮崎あおいさんってのは映画女優として天才的ですね。ヤバいです。あと原チャ乗りとしては、白バイに乗るシーンなんかも楽しめたりしました。そんな今日このごろ。(壬生)


ある日の編集部

2006-04-10 00:51:57 | Weblog
まず、お願いです。ここ1、2週間の間に、編集部に22号の在庫をメールで問い合わせていただいた方、大変申し訳ないのですが、返信する前に誤ってメールを消去してしまいました。もしこのブログを読んで下さっていたら、再送お願い致します。本当にすいません。22号、まだ在庫ありますので、どうぞよろしくお願いします。

というわけで・・・まあね、壬生君が書いている通り、毎週土曜日に編集作業をやってるわけですよ。
読者のみなさんは、なんで土曜日だけなんだよ、毎日やりゃあもっと速く出せるんじゃねえのか、と思うことでしょう。ごもっとも。ただね、「ジャッピー!」みたいな雑誌作って生活できるほど、日本の社会は優しくないんです。だから日曜から金曜まで僕たちは、それぞれ仕事をしているわけです。
もちろん、だから遅れても仕方がない、とは思ってないですよ。「ジャッピー!」は同人誌じゃなくて、一般に流通させてる雑誌ですからね。

編集作業だって、和気藹々とやってると思ったら大間違いです。そりゃキビシイもんですよ。
例えば僕なんか、本来はデザイン担当ですから文章なんてヘッタクソなんです。専門学校卒だしさ。そもそも、お前はデザインだけやっとれ、という編集部の空気の中、僕も書きたがりなもんだから、つい原稿を書くんですね。大して映画に詳しいわけでもないのに。で、おそるおそる中島さんあたりに見せる。もうその時は心臓バックバクですよ、いまだに。
そしたら大抵は、こんな原稿使えるわけないだろ、という罵声と共に窓から原稿を放り投げられる。それで僕は雨のなか外に飛び出して、道路に散らばった原稿を泣きながら拾い集めるんです。あと一枚ない、と思ったら野良犬がくわえてるんで追っかけたりして。何度かそれを繰り返して、ようやく載せてもらえる、というわけです。
皆さんが手にとった「ジャッピー!」の中に、もしも水に濡れたシミがあったとしたら、それは僕の涙ですから。
まあ途中から嘘ですけどね。ウツの時は被害妄想が膨らむんです。

えーと、メール再送の件はホントですから、何卒よろしくお願い致します。(池田)

男だらけのジャッピー!23号

2006-04-09 01:06:25 | Weblog
毎週土曜日はジャッピー!の編集作業日。

本日は杉作J太郎さんのインタビュー6ページを完成させました。これで96ページ中67ページが出来上がりということになります。目次とか特集のトビラとかいくつかの連載記事とか、細々したところが少しばかり残っておりますが、だいぶ完成に近付いてきましたですよ。

編集部スタッフ一同、急ピッチで作業を進めております。来週は早めに作業を開始して、最後の詰めに入ろうかと思っておるのであります。本当にもうすぐ出ますので、ぜひともお待ちいただければ、と思っちょります。

そうそう、裏広告が正式に決まりましたので御報告します。男がたくさん出てくる6月公開の中国映画です。表紙も、ジャッピー!スタッフが敬愛する男気溢れる「あの方」が登場することになってます。

表から裏まで「どっきり!男だらけの96ページ!」ってな感じで突っ走っていくんでよろしく!(壬生)


メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬

2006-04-04 15:17:49 | Weblog
上着の選択を間違えて、汗だくになってしまった池田です。

恵比寿ガーデンシネマで公開中の『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』について書いておこうと思います。この映画は「ジャッピー!」本誌の中でも書くつもりなんですが、公開中に何かしら書いた方が少しでも宣伝になるんじゃないかと。

『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』は、トミー・リー・ジョーンズの劇場公開作としては監督デビュー(テレビ映画『ワイルド・メン』(95)が初監督作です。しかも西部劇!)となる作品です。
これは、ゴツゴツした映画です。まるでテキサスの岩山のように。メキシコの砂漠のように。
主人公のトミー・リー・ジョーンズをはじめ、どの人物もそう簡単に感情移入を許してくれません。しかも前半は、時間軸が複雑に入り組んでいて(脚本は『21グラム』のギジェルモ・アリアガ)、それもオーバーラップとかワイプとかの手法を使わず、ブツ切りに編集しているので、まあ、決して観客にやさしい映画じゃないですね。でもこの無骨な演出が、この物語を語るにふさわしい手法なんだと思います。

メルキアデス・エストラーダという不法入国のメキシコ人が、銃弾に倒れ、彼を雇っていたカウボーイのトミー・リーが、遺体を掘り出して、彼の故郷のメキシコの町まで運ぶ、という物語。
僕はこの映画の分からなさって、ひょっとして宗教的なものなのかな、と思ったんです。つまり「火葬」と「土葬」の違いとか、魂は遺体に残るのかとか、よく分かんないけど、メキシコにはまた独自の習慣があるのかな、とか思って観てたんだけど、そういうことじゃないんだな。要するに「約束したから」という実にシンプルな動機なんです。そう、宗教なんて関係ない。ついでに法律も関係ない。しかし約束は守る。そんな男の映画です。

メルキアデス・エストラーダを誤殺してしまった若い国境警備隊員にバリー・ペッパー。その奥さんにジャニュアリー・ジョーンズ。彼女が、何にもない小さな町に越して来た不安感とか、空虚さが出ていて、良いです。あと可愛いです。
それから、保安官にドワイト・ヨーカム。彼はカントリーの歌手ですね。自分のアルバムでは大変な二枚目なんですが、映画に於いては汚れ役も情けない役も辞さない男です。今回は、トミー・リーに対し、めんどくさいことするやっちゃなぁ〜、と思いつつ、どこかで彼の男気を認めている男を好演。
ワンポイント出演する盲目の老人役には、レヴォン・ヘルム。ザ・バンドの。寂しいシーンでした・・・。(池田)

『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』公開中


23号作業途中経過その2

2006-04-02 00:43:46 | Weblog
毎週土曜日はジャッピー!の編集作業日。

本日の作業は順調に進みまして、96ページ中、61ページが完成しました。ジャッピー!スタッフと読者の方の投稿による映画ガイド「戦いの前に観たい映画」コーナーを7ページばかり一気に終わらせたので、だいぶページも埋まってきたわけですよ。

そうそう、表紙裏の広告を出していただくべく、先日は某映画会社に交渉に行ってきたですよ。今回のジャッピー!のテーマは「男気」でありますので、男臭い映画を掲載できるといいなと思っております。現在交渉しているのは、男たちがたくさん出てくる中国映画。つうわけで23号は全体的に男臭いッス。ヤバいッス。もう4月になってしまったですからね。今月中には出さなければいけないわけであります。頑張ろうっと。

ちなみに余談でありますが、4月3日から朝の連続テレビ小説で、ジャッピー!17号に登場していただいた宮崎あおいさん主演による「純情きらり」が始まります。映画「初恋」も6月に公開するとのことだし、まだまだ大活躍ですね。(壬生)