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ジャッピー!編集部日記

映画の雑誌「ジャッピー!」編集部の活動記録です。

無用

2007-11-18 00:33:04 | 映画祭
今日から東京フィルメックスが開催。ジャ・ジャンクー監督の最新作『無用』を観てきた。

この監督は劇映画をドキュメンタリーのように撮るくせに、ドキュメンタリーだと劇映画のように撮る。面白い存在だと思う。

しかし当日券で入ったため、東京国際フォーラムの3階席から映画を観る羽目に。あまりにも遠すぎて字幕もところどころ読めたモンじゃない。

1階席あたりじゃない限り、ここは映画を観る環境じゃねぇなと再確認。(みぶ)


東京フィルメックスのサイト

光陰的故事に行ってきた

2007-10-22 02:10:26 | 映画祭
土曜日の話であるが、東京国際映画祭で上映されているエドワード・ヤンのデビュー作「光陰的故事」の上映に行ってきた。

ホウ・シャオシェンの初期作みたいな素朴な感じの映画なんだけど、なかなか面白かった。ビートルズの曲が効果的に使われていて、どことなくせつなさも感じさせてくれる。

客はシアターコクーンで8割くらいというところ。大きな会場だから確かにたくさん入ってはいるんだけど、正直言うと、満席で押すな押すなの大盛況になって、もう少し混雑しているんじゃないかと思ってた。当日券は出ないかもと思いつつ、駄目もとで行ってみたところもあるんでね。

でもよく考えてみると、彼の遺作となった『ヤンヤン 夏の想い出』が2000年。寂しい話だが、エドワード・ヤンを知らない映画ファンがいてもおかしくはないか、とも思った。(みぶ)

映画批評家って…

2007-09-25 00:42:59 | 映画祭
 映画検定にターゲットを絞った「チャレンジ映画検定! シネマモード名画講座」という特集上映が広島県福山市のミニシアター「シネマモード」にて始まったそうな。過去の名作に対しては絶対的にリスペクトすべきだと思うし、そういう作品に触れる機会を作ってくれるんなら、映画検定っつうのも悪くねぇかなと思った。

 一方、今度の10月に開催される東京国際映画祭で、「映画批評家プロジェクト」なるものが開催されるとか。映画をしっかり観る目を持った批評家のプロを育成する場を作り、審査の結果、優れた批評文に対して“優秀賞”、“佳作”の各賞が授与されます。但し該当するものがない場合は、該当作品なしとさせていただきます、とのこと。

応募資格として「映画に関する媒体に対し、原稿料を伴う執筆経験者は応募不可」とのこと。応募したくてもオイラは応募出来ないので、ちょっとホッとしたりして。

 でも、将来的には映画批評家を養成するための検定が開催され、その資格を持たないと雑誌に記事を書くことが出来ないよ、なんて噂話が、業界ではまことしやかに囁かれていたりして。そんな時代になったら、オイラはジャッピー!から干されてしまうのだろうか、なんて今から思ってしまう心配性のオイラである。(みぶ)



映画検定のニュース
東京国際映画祭/映画批評家プロジェクト

台風の夜にきな臭い話をば

2007-09-07 00:40:25 | 映画祭
昨日の佐藤真監督の訃報は自分も驚きました。

映画人が亡くなると、追悼上映が行われるのが常ですが、どうも映画ファンの映画愛だけで故人を偲ぼうというわけにはいかないのがこの世界の常らしく。

今年の東京国際映画祭では、エドワード・ヤン監督の追悼上映が開催されることが決定しているんですけど、ヤン監督の最高傑作「クーリンチェ少年殺人事件」は上映出来ないんだそうな。詳しい経緯はシネマヴェーラ館主の内藤さんのコラムに詳しいので、そちらを参照してもらうとして。

こういう事実に直面すると、オイラみたいな映画ファンは本当に無力なんだなと思う。それでも自分たちに出来ることは、「クーリンチェ」が見てぇ! と言い続けることだと思う。「ナッシュビル」だって、「憂国」だって、スクリーンで上映されたじゃないか。

だからオイラは言う。

もう一度スクリーンで「クーリンチェ少年殺人事件」が観てぇ! (みぶ)




東京国際映画祭

エドワード・ヤン死す

全国の映画好きが東京に集まった

2007-09-01 00:45:02 | 映画祭
日本全国でミニシアター、映画祭、自主上映会等々を開催している人たちが一堂に会する「全国コミュニティシネマ会議」に参加した。

東京にいるとなかなか気づきにくいが、地方の映画ファンは非常に映画に飢えている。だからこそみんな熱い。そんな人たちと呑めや歌えやの大騒ぎ。映画という共通言語で、誰とでも仲良くなれる。

オイラが思っている以上に、映画ってのはすげえみたいだぞ。(みぶ)



全国コミュニティシネマ会議


ヴィスコンティ映画祭

2007-07-30 02:24:30 | 映画祭
今年はルキノ・ヴィスコンティ生誕100周年。ジョン・ウェインとタメらしい。

というわけでルキーノ・ヴィスコンティ映画祭なるものがイタリア文化会館で開催中。今日は未見だった『若者のすべて』に行ってきた。人のことは言えんが、日本人ってヴィスコンティが好きやね。結構たくさん人が来ていた。

シンプルなチケットがカッコいい。(みぶ)


映画祭サイト

うがああぁああぁぁああ!

2007-07-26 01:07:18 | 映画祭
呑みに誘われたので、ホイホイついていったら、今日ユーロスペースで「ボーイ&キーチ」がやってたのを忘れていたぁあぁあああ! 

映画の神さま、ごめんなさい。しょせんオイラの映画愛なんてそげなモンでがす。写真も以前の使いまわしだし。

つうか、「ボウイ&キーチ」だし。タイトル間違えてるし。(みぶ)

Short Shorts Film Festival

2007-07-24 01:37:57 | 映画祭
ジャッピー!22号で紹介した大阪版『Short Shorts Film Festival』が今年も開催されるそうです。日程は8/3(金)~5(日)で、場所は大阪城近辺の大阪ビジネスパーク円形ホール(旧MIDシアター)。

主催者の河野さんの本職はお坊さんというユニークな人物。オイラは仕事が残ってるから今年の遠征は無理だが、また大阪に行きたいなぁ。また河野さんと一緒に呑みたいなぁ。

いい映画祭だと思うので、関西方面に向かう予定のある方は是非とも足をお運びくださいまし。ウォルフガング・ペーターゼンやトム・ティクヴァの短編も観られるよ! (みぶ)


公式サイト

ぴあの中の人、ありがとう

2007-07-15 02:12:37 | 映画祭
事件である。

ロバート・アルトマン監督の『ナッシュビル』がスクリーンで上映されたのだ。権利の問題やら何やらで幻の作品と言われてて、日本ではソフト化はおろか、30年近く劇場公開もされてない作品。テレビでは数回やったせいか、観たと自慢する人たちが恨めしくて仕方なかった。やっぱスクリーンで観たい作品だからね。

同じ気持ちの人たちは多かったらしく、チケットは完売。会場の外にはチケットのキャンセル待ちのために多くの人が集まっていたくらいだ。

待ち焦がれていた甲斐があった。つうかアルトマンの変わらなさに感動した。画質の古さを考えなければ、アルトマンの新作だと言われても不思議じゃない。

あともう一回、7/27(金)20:50の回、ユーロスペースで上映があるんだけど、もちろん前売りは完売。当日券は出ないとサイトにはあるが、どうなんでしょ? 会場が違うから何ともいえないけど、とりあえず今日は出てたよ。

ちなみに偶然にも(いや、必然か)、会場でジャッピー!屈指のロック好きである池田さんに会ってしまった。なので、『ナッシュビル』の詳しいことは池田さんがそのうち書いてくれることでしょう。(みぶ)


PFFの公式サイト

チケットぴあにて

2007-07-13 01:56:59 | 映画祭
友だちが字幕翻訳を手がけた映画が上映されるということで、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭に行ってきました。この映画祭は知る人ぞ知る映画祭ではあるが、熱狂的なファンが集まる映画祭として、オイラは結構好きなのだ。

とりあえず前売りで買うと安いので、ぴあに行くわけだが。

「『ちっちゃなパイパイ大作戦』のチケットください」
「この紙にご記入お願いします」

さらさら。沈黙。

「それではご確認します。『ちっちゃなパイパイ大作戦』一枚でよろしいですね」
「ハイ」

チケットぴあの姉さまもオイラも、互いにほほを染めながらうつむいていたというちょっといい話。(みぶ)

公式サイト