Performance Automotive Registration Service (ピーエーアール)  

   

    PA-Rの仕事,モノ作りを考える。溶接,CFRP成型,改造車の強度計算及び登録,車検

チューブレスレディ?なんじゃそりゃ。

2020-04-18 00:24:38 | 自転車
誰が言ったのか解らぬが「チューブレスレディ」


「Ready」を調べてみりゃ、

「用意が整って、準備ができて、(…の)用意ができて、用意ができて、(…の)覚悟がついて、いつでもして、今にもしようとして、しがちで、手早い、迅速な、、、」とある。

そこにチューブレスをくっつけたのであろうが、全く気色悪い単語で有る。

実は7年前に自転車用ハッチンソンのチューブレスタイヤ が出た時、
興味本位でHED3(CARBON +アルミリムのクリンチャー )に装着させた経験がある。
もちろんシーラーを適量入れてである。
100キロ以上の走行距離も全く問題なかったし、1週間放置プレイでも漏れる気配がなかったのには驚いた。
しかし、リム材料の性質上腐食が気になるので、1年後にやめてしまったという経緯がある。

各タイヤメーカーさんが自転車タイヤをチューブレスにした事自体大した事では有るが、それを折りたたんで売り出すところに問題がある。
陳列スペースや在庫保管、運賃も含め色々問題があるのであろうが、あんな華奢なタイヤで「ビードをカッくり」と折り曲げちゃダメでしょ、、、

最近、チューブレスホイールだというROVAL321を買ったので、推奨太さを日本の代理店に聞くと、「26Cが理想無太さです」と言う、、
ネットで探してみりゃクリンチャー なら26cが有るが、チューブレスで26cなんてどこも作っていない。

今まで23cに乗っていた手前、28cにする勇気もないので仕方なくIRCの25cを手配してみる。
なにせ頭の中はもうチューブレス という選択からは外れないのだから!

早速アマゾンで入手したタイヤを組もうとしたが、とてもじゃないがハマるしろ物ではない事に気づく。
高価なホイールなだけに、ビビりながらも慎重にかつ力強く格闘したが結局30分近く掛かってしまった。
(ちなみに仕事柄、何度も自動車のラジアルタイヤを手組みしているのでイロハのイである「ウエルに落とす」は当然である。)

疑問に思い、ネットで調べてみると、なんとIRCさんのチューブレス脱着公開動画ではいとも簡単に工具も使わずタイヤを脱着しているではないか!

悔しいと思い、苦労したタイヤを外そうと試みたが、ビードが落ちるだけでもはや外れるしろものではない!
(交換時にはビードを切って外すしかなさそうである)

前置きが長かったが折り畳まれて届いたチューブレスタイヤ を丸く戻した状態で1日日光に当ててROVAL321に組めばほぼエア漏れはしない。

「一般にチューブレスタイヤ でエアが漏れる原因」
タイヤの成型精度の悪さとアルミホイールリングの溶接接合部やアルミの分子の粗さ、押し出し成型時のクラックが原因ではなかろうかと思われる。
実際に自動車タイヤでのエア漏れトラブルはこの辺しかないのである。

「チューブレスレディタイヤ?」
変な単語では有るが、チューブレスもチューブレスレディーも関係ない気がする。
多分そのうち消滅する単語であろう。

上の問題に絡んでいるエア漏れも含み、チューブレスであろうがチューブレスレディーであろうが液体シーラーはやはり入れるべきで有る。
タイヤメーカーの販売スタイルを変えない限り「保管中のタイヤ折れ」は絶対に漏れの原因になりうる。
そして、ホイールメーカーは簡単に手で落とせる程度の緩い精度でハンプとビードシードを作っちゃいかん気がする。
手で落とせる程度のビードなんぞ気休めのハンプ段差、もっとパッツリとハマるハンプにしなきゃタイヤメーカーがいくら頑張っても意味がない。

結論からして、カーボンホイールの特有な造形と世の中に存在する自転車用チューブレスタイヤとの相性があるのだと結論付けた。
(多分ROVAL321は最悪に組みにくいリム形状である)








最新の画像もっと見る

コメントを投稿