Performance Automotive Registration Service (ピーエーアール)  

   

    PA-Rの仕事,モノ作りを考える。溶接,CFRP成型,改造車の強度計算及び登録,車検

カーボン加工の地道な作業行程

2014-10-28 22:48:03 | 自転車
自転車のハンドル製作の途中行程で裁断作業。

このように地道なカーボンクロスのカット作業が延々と続く。

もちろん型紙を用意しているのだが、自転車一台分の型紙を平置きで並べると6畳間がびっしりと埋まる量だ。

強度を出す為に、同じ型紙から何枚も同じ形のカーボンクロスを裁断して行く。
3K綾織りカーボンを3ミリ厚に仕上げるには、カーボンクロスを12枚も裁断するのである。

では、カーボンモノコックのリカンベントタイプの自転車を一台仕上げるのに、どれくらいのカーボンが必要なのか?と言うと、幅1500ミリのロールで約7メートル。全てを四角くは裁断出来ないので、ロスを含めると10メートル弱のロールを用意しなくてはならないのである。





既製ネジの流用でバンジョーボルトは作れる。

2014-10-23 21:01:27 | 自転車
ネジを切るまでもなくバンジョーボルトは作れます。

たまたま運悪く丁度良い長さの物が無かったのでネットで探してみると、、有りません、、いくら探してもありません、、、

海外のサイトではチラホラ見つかる物の、国内では流通経路が限られているようです。原因はまだ需要が無いからなのでしょうか。

「自転車発展途上国日本」を感じました。

コストと時間を考えると、こんな小物を海外から輸入する訳に行きませんから、これは既製品の「ステンレス六角穴付きボタンボルト」を加工してバンジョーボルトを作ります。

調達時間は数分で原価は数十円ですからコスパは最高か?!


公道を走るなら停まれなくちゃ!  HED3 カーボンホイールのディスクブレーキ化

2014-10-18 13:41:14 | 自転車
ようやくロードバイクにもディスクブレーキの風が吹き始めた。

私的には今更ですか、、と言う気持ち。

HED3 カッコ良いのですが停まりません、、はっきり申し上げまして危険です!

普段から自動車を扱う仕事をしているので「走る・曲がる・停止する」は車両のイロハだと思います。

愛好家の中には「ロードのブレーキはスピード調節の為に有る」と言う人も居るくらいですから驚きます。

確かに減速出来ればダメージは抑えられるのかも?、、とも思いますが。

「あのF1や0~400Mを走るドラッグレーサーでさえ停止する事に必死なのに」です。やはり安全に停まってなんぼのブレーキなのです!

30キロ以上の速度を軽く出せる車両で人身事故でも起こしたら、、自転車障害保険に入っていても加害者、被害者共に精神的なダメージは補えません。

日常CFRPの加工もしているので、早速加工開始!全て自社で作業します。

今回使ったお道具は;旋盤・フライス盤・真空負圧装置・加熱炉・
材料は;エポキシ樹脂・炭素繊維綾織り3K・AL7075

炭素繊維はあらかじめエポキシ樹脂を含浸させてプリプレグを作っておきます。

そんな訳で、止まれるブレーキを目標にディスクフランジを追加加工をしました。今のところメーカーさんが作らないので仕方有りません。