ジャムの散歩道

ウクレレ、フラ、時々波乗り。
仕事も遊びもそこそこに。
お気楽人生録。

20年ぶりの再会

2008-03-01 | 日記
大好きだったおばあちゃんが九十五年の生涯を閉じた。



容態が急変したと連絡を受けてかけつけた。
けど、間に合わなかった。

病院に着くと、鼻と口に付けられていたチューブは取り外され
まるで眠っているような優しい顔でベッドに横たわっていた。

「チューブ、痛かったなぁ、辛かったなぁ。
25日間も点滴と水だけでよく頑張ったなぁ。
もう全部外して家に帰れるよ。」
そう言いながらおばちゃんの額を撫でていた母。

入院して2週間ほど経った時に
「あのチューブ痛々しいな・・見てる方が辛いわ・・」と。
その続きは言わなかったけど、「もう楽にしてあげたい」と
あの時言いたかったんだろうな・・
そんなことを考えながら私もおばあちゃんの額を撫でてあげた。



ここ数年は度々体調を崩し、少し痴呆も始まっていたおばあちゃん。
お見舞いに行った帰り「帰りの汽車賃はあるんか?」と気遣ってくれたり
「今日は車で来たよ」と言うと、「一人で運転して来たん?偉かったなぁ」と褒めてくれたり
おばあちゃんの中では私はいつまでも子供だったのかもしれない。

それでいて「まだ結婚しないんか?いい人まだ出来へんのんか?」と心配してくれた。
みんなで「ボケてると思ったけど、まだしっかりしてるなぁ」なんて言って笑ったりした。
おばあちゃんも笑った。


あの笑顔にもう会えないのかと思うと
やっぱり泣けてくる。


おじいちゃんの月命日の前日に天国へ旅立ったおばあちゃん。
天国で20年ぶりの再会はたしてるかな。
ふたりでゆっくりお饅頭食べてるかな。


おばあちゃん。
たくさんの笑顔とたくさんの思い出をありがとう。