ジャムの散歩道

ウクレレ、フラ、時々波乗り。
仕事も遊びもそこそこに。
お気楽人生録。

グッドナイトスリープタイト

2009-01-09 | 演劇
今年観劇第一段は三谷作品。

中井貴一と戸田恵子の二人芝居。

「グッドナイトスリープタイト」



この写真にも写ってるけど三谷さんは結構出たがりなのかも
開演前のブザーがなってから開演までの5分くらい三谷さんがしゃべる
(録音が流れてるだけだけど)
ちょっとしつこく感じるが、まあそれだけサービス精神が旺盛ということだろ


で、芝居はというと夫婦の物語
離婚の日から始まって、出会った頃、すれ違いだした頃、結婚した頃と
過去と現在を行ったり来たり演じられていく。
というと内容はシリアスかというとそこは三谷作品。
しっかり笑わせてくれます。

妻を演じる戸田恵子さん。
ドラマ役柄の印象通り、小柄だけど背筋がピンとしていて
過去をすぱっと清算して未来へ踏み出そうとする女をキリっと演じている。
なんといっても声がいい。
歌もうまい。
笑わせどころも知っている。
(おぉ大絶賛だ~

夫を演じる中井貴一さん。
夫婦最後の日にパジャマ姿のまま「まだやりなおせるんじゃない?」などと
未練たらたらのことを言う、頼りなくてちょっとおちゃめな男を演じている。
かなりはっちゃけている。
声が裏返ったり踊ったりする。
緒形拳さんの遺作となった「風のガーデン」の
気持ち悪いくらいの七三分けをしてクールに決めている人と同一人物とは思えない。
でもそのギャップがなんともいえない。


独り者の私には「夫婦って大変なもんなんだなぁ・・ふぅ~ん」て感じだったけど
客席には50歳代くらいの夫婦の姿がちらほら。
あの方たちはどう感じていたのでしょうね・・

冬の絵空

2008-12-18 | 演劇
今年最後の観劇。見納め作品。 
 冬の絵空


赤穂浪士のお話。
討ち入りの日、12月14日に観てきました~

松の廊下事件で加害者とされた浅野は切腹となり、被害者とされた吉良はおとがめなし。
その結果を不満として大石をはじめとする赤穂藩の旧藩士47人が吉良邸への討ち入る・・わけだけど。

お芝居では・・
切腹したのは影武者で浅野は生きていて、それを知った大石が仇討をためらう。
それでも仇討させようとある商人が裏で仕掛けてゆく。
商人曰く「この大芝居が後世に忠義というものを残す」・・と。

確かに日本人はこの「忠臣蔵」が大好きですよね


しかし・・・
この癖のある商人役を生瀬勝久が演じてるわけだけど・・
こんな役をやらせたら天下一品だ。
商人の娘役の中越典子もなかなかよかった。

ただ、いただけなかったのは・・・
大石になりすまして討ち入りする役者を演じた藤木直人。
(藤木ファンの人、ごめんなさい
確かに男前だ。でもそれだけだ。
ドラマの役柄の影響もあるんだろけど・・全体的に軽い。
藤木直人には男前さは劣るかもしれないけど
佐々木蔵之介なんかいいんじゃないかなぁと思った。

まぁとにかく忠臣蔵をよく知らなかった私にも楽しめたお芝居だった。



オマケ

この作品はサンケイホールブリーゼ杮落し作品
そのホールがあるブリーゼタワー1階にズドーンと立ってる
(なんて言うものなのか?)



1日何回か動くようで、このときは上から雪が降っていました
が、携帯カメラ撮影なので全くわかりませんね・・

49日後

2008-05-27 | 演劇
今朝、歯を磨こうとして間違って歯ブラシにハンドソープをつけてしまいました。
(ハイ、かなり疲れたまってます

しょうがないので、その歯ブラシで洗面台を掃除して
新しい歯ブラシで歯を磨きました。
はぁ~情けないなぁ・・・



そんなことはさておき、

先日芝居を観てきました~


『49日後・・』



脚本:竹内佑
演出:池田成志
原案:池田成志&古田新太
出演:古田新太、池田成志、八嶋智人、松重豊、小田茜

感想は・・

古田新太さん
 なんだ?このおもろいオッサンは?
 メタボッているが肌が白くてキレイ(そうに見えた)
 ドラマでもいい味出てるけど、舞台の方がよりいい味が出てる

池田成志さん
 よく見るけど名前知らなかった
 見た目けっこうタイプかも(←こんな情報いらんって?

八嶋智人さん
 やっぱりちっちゃい。
 でも演技は大きい。

松重豊さん
 ひっそりしてるけど存在感ある。
 いかつい役してるイメージあったけど、
 気弱な役もなかなかいい感じ。

小田茜さん
 キレイな顔立ちしてる分、わーっと声を出したりすると滑稽に見える
 でも、もうひとひねり欲しい


とにかく2時間笑わせていただきました。
が、テーマはいったいなんだったのか?と

後から古田さんと池田さんのインタビューが載ってるサイトを見たら

いわゆるB級ホラーと言われるもののような「ちょっと怖いけど笑っちゃう」
みたいなものをやりたいんだよね。
「ゲラゲラ笑って観たけど、何のメッセージ性もなかったぜ」みたいな。
 
と書いてありました。

なるほど~納得

ささやき色のあの日たち

2007-09-02 | 演劇
地球ゴージャスプロデュース公園Vol.9
「ささやき色のあの日たち」を観てきました~


会場の『イオン化粧品 シアターBRAVA!』前で開場を待つ人たち




開場時間が来てぞくぞくと入場

  

主な出演者
 北村一輝・・・・・顔は濃いが舞台での演技はあっさりめ・・かも
 山口紗弥加・・・藤原紀香の降板で出演。でも紀香より絶対よかったと思う
 須藤理彩・・・・・テレビの方が抜けた感じかな~
 岸谷五朗・・・・・面白くてカッコイイ~

物語はというと、男二人が過去をふりかえっているうちに人生が交差して・・
なんてちょっとファンタジックな感じです。

しかし、その回想シーンが長くてちょっとダレたかな
後半に入ったところで話が繋がってきて
思わず「前ふりが長いよ、岸谷さ~ん」と心の中でつぶやいてしまった

それにしても、
脚本書いて演出して出演もして
結構な歳だと思うけどダンスもがんばって
岸谷さんがんばってるな~

ちなみに、お向かいの大阪城ホールでは関ジャニエイトのコンサートが


昼間、大阪城公園をジョギングしていた岸谷さんは
ダフ屋のおっちゃんに「チケットあるよぅ」と声をかけられたそうです
(ほんまかいな?ネタちゃうのん?

カーテンコールでのトークも面白い岸谷さんでした~



コンフィダクト・絆

2007-05-20 | 演劇
作・演出:三谷幸喜

出演:中井貴一・寺脇康文・相島一之・堀内敬子・ 生瀬勝久


世間的にはまだ無名な画家4人(ゴッホ・ゴーギャン・スーラ・シュフネッケル)が
パリのアトリエに集まり絵を描く。

ライバルでもある画家たちに友情関係は成り立つのか?


この豪華なキャスティングを見て期待する反面、
個性的なキャラがぶつかりあってなんだかくどくなるんじゃないか?
なんていう不安もあったけど・・
実際はそれぞれのキャラがうまい具合に出ていてとてもよかった。
それは役者さんの実力もあるだろうし脚本の力もあると思う。

本来はライバルである画家4人が友達同士が集うようにやってくるアトリエ
そんな状況でこんなことが起こるのか?ということが起こるけど
でも、実際こんなことが起きたらおもしろいだろうな~と思うことばかり

三谷幸喜作品はそんなところが魅力かも

その三谷作品に初出演の中井貴一さん
「クールでいつも冷静で」というイメージ通り
役どころも物静かでいつも冷静な紳士
だけど
モデルの女性のことが気になっていたり
他の画家たちにライバル心を燃やしていたり
実は人間味あるキャラであることが徐々にわかってくる
それにともなって某カードのCMの時くらいの声もテンションもかなりハイに(笑)

これでちょっと中井貴一さんのイメージが変わったな~
こんな味のある役者さんなんだ・・って


で、ライバルでもある画家たちに友情関係は成り立つのか?というと

舞台の最後では結局みんなバラバラに

そう、私も友情は成り立たない・・と思うな

他人と分かり合えたり、繋がりあえる人は芸術家にならないんじゃないかな・・
そういうことが出来ないから絵で表現する
でも、そういう関係を築きたい、強い絆で結ばれたいという想いは持っていて
実は凡人の私達よりもその想いが強いかもしれないな・・

なんて、考えてしまうほど深刻な舞台では決してなく
何度も声を出して笑ってしまった、楽しい楽しい舞台でした

贋作・罪と罰

2006-02-18 | 演劇
昨日、風邪ひきでフラフラの中行ってきました。

時代は幕末
倒幕に燃える若者たち
一人の命と大勢の未来
新しい時代を切り開くための流血
そこに正義はあるのか・・・

と、まあよくわからない話です

野田秀樹の頭の中はどうなっているのでしょう?
いつも、「この舞台で彼は何を訴えているのか?」と
テーマ探しの2時間です
今回も結局わからないまま・・
ただただ、舞台装置や構成や衣装に圧倒された2時間でした

そしていつも思うのが、「あの長い台詞どうやって覚えるのだろう?」
日常的じゃない言葉もあったりする台詞
でも、あの台詞を言い切った達成感のようなものは確かにあるのかも

それも野田秀樹の魅力のひとつなのかな・・

ただ、正直なとこ
「野田さん、結婚してパワーダウンしたんじゃなの?」
なんて勝手に思っちゃいました

次回はもっとパワフルなのを期待しています(笑)

12人の優しい日本人

2006-01-19 | 演劇
三谷幸喜演出、江口洋介、石田ゆり子、筒井道隆、生瀬勝久ほか出演の舞台

日本でも近い将来に陪審員制度が導入されるそうですが
この作品は「もし日本に陪審員制度があったら・・」というお話

  真実とは何なのか?
  被告の女性は有罪なのか?
  それとも無罪なのか?
  彼女はどうしてその様な行動をとったのか?

  きっと、それは彼女自身にもわからないし、
  ましてや、会議室に集められた12人にはわかるはずがない
  あるのは、「彼女がそのように行動した」という事実だけ

  「人を裁けるのは人だけ」というけれど・・
  結局は人が人を裁くことは出来ないんじゃないかな・・

な~んて考えてのは、帰ってから

芝居を見ている最中は笑いの連続
何度声を出して笑ったことか
テーマは陪審員だけど、
人ぞれぞれが持つ悲しくて滑稽な部分も描かれていて
すっかり引き込まれてしまいました

三谷幸喜さんには、ほんとに毎回やられっぱなしです
初めて見たのは東京サンシャインボーイズの「彦馬が行く」
 (あの時の西村雅彦はカッコよかったなぁ
それ以来すっかりはまってしまって・・
最近は舞台に止まらずテレビや映画でも活躍されていますね~

いや~でも本当にこの作品はおもしろかった
再演があったら絶対観に行きたいし、
当日券があれば並んででももう一度観たい
そんな感じです