翡翠色 オパール色 風の声

おひとりさまの人生 感じて 考えて 味わって(?)
草花とメダカに癒され生きています

ちいさな命

2010-08-26 | 癒しのメダカ
(今回のブログは長いので、ぼちぼち読んで下さい)


この夏、私の頭の大半は、間違いなくメダカに占められていました。

朝、目覚めると起き上がって、まずベランダへ。
夕方、帰宅すると、一目散にベランダへ。

最初にバタバタと3匹が死んでしまった事もあり、ちゃんと生きているか気になって、
「キン」と「シロ」と「ナナ」が、チョロチョロ泳いでいる姿が確認できたら、ほっ。

時の経つのも、日灼けするのも忘れて、蓮の葉の間に首を突っ込んで
飽きる事無くメダカに見入っておりました。
自分でも、思いもしなかった位、メダカが、可愛くて、可愛くて、
見ているだけで、とても心が癒されました。

暇さえあれば、メダカ関係のホームページやブログを読み、
大体は同じ事が書いてあるのですが、それでも端から端まで
繰り返し見ては、メダカたちが元気に育つように向学にはげんでおりました。


でも、それが仇になったと言えば、仇になってしまい・・・


                        



あるホームページで、「メダカは群れる習性があるので、最低でも5匹以上で飼った方がいい」と言う一言。

確かに、3匹で飼っていると、 ひと回り小さい「ナナ」が、他の2匹に追い回される事が多くて、
これは結構なストレスだろうなー・・・と思ったり・・・


それから「買ったメダカより、自宅で孵ったメダカはとても強い」と、あちこちのHPに載っていたので、
なんとか自宅で子メダカを孵したいと思ったり・・・

3匹になってから、まったく卵を産んでいる様子がないので、ちょっと可哀想だけど、
1匹づつ、そーっとすくって透明の容器に入れて眺めてみたら、
ほぼ間違いなく、3匹ともメスだという事が判明。
そりゃ、卵は産まないですよね、自然の摂理からして。
そのままにしておくと、メスが卵を産めなくて、お腹が膨らんで死んでしまう事もあるらしく、
とにかくオスを婿入りさせる事にしました。


                        


最初に蓮とメダカを買ったネットショップから、取り寄せてもよかったのですが、
そこだとオス・メスの指定が出来ないので、メスばかり来たら追加する意味が半減。
メダカだけならば、どこかのアクアショップで買っても連れて帰れると思い、
調べたところ、数駅先のデパートのアクアショップで、緋メダカが売られている事が判りました。


で、             


悲しい事に、緋メダカは、大型熱帯魚の餌として、雑に売られている事が多く、
そういう感じだったら買うのを止めようと思っていたのですが、
値段も1匹・5匹・10匹単位で付いていたので、まぁ、大丈夫かなという感じでした。
緋メダカ5匹で420円。しかも、セール中で1割引!

お店のお兄さんに事情を話して、オスを3匹とメス2匹をお願いしたのですが、
すくっても、すくっても、メスばかり。

やっとオスがいたのですが、どうも心もとない小さな子ばかり。
あまりに水槽の中をかき回すのは、メダカにとっても、お店のお兄さんにとっても申しわけないので、
それでOKを出しました。
ついでに、売れ残りの最後の一匹だった白メダカも、可愛かったので購入。

6匹のメダカは、水と一緒にビニール袋に入れられ、酸素を充填。
ご丁寧に、デパートの紙袋と、手提げ袋に入れられて、なんだか生き物なのに、妙な感じ。


で、また              


うちに連れ帰って、3時間位かけて水合わせをして、いざ蓮の鉢へ。
オスメダカでなくても、先住の3匹よりも、全部が小さくて色が抜けたような感じ。大丈夫かな!?

でも、確かに、数が増えたら、流れを作って泳ぐようになり、
暴君キンや、女王シロも、他のメダカを追いかけ回さなくなりました。

まぁ、何より、このにぎやかさは、楽しい~!
これが8月11日(水)のお話。


こんな感じで、賑やかになりました。でも、右奥で動かないのが1匹。



 8月13日(金)
分かりやす過ぎる展開! シロが早速、卵をぶら下げて泳いでいるのを発見!
他のメダカに食べられる前に卵を採取しようとしましたが、蓮の林の間を泳いでいては、
どうにも捕まえられず、水中にカップを沈めてシロが入るのを待って、
なんとか卵3粒だけ採取。

さて9匹になったメダカ軍団。泳ぎまくっているので、なかなか頭数を数えられないのですが、
朝、餌をあげつつ生存確認をしたら、何度数えても8匹。

鉢の内外を隅々まで探しましたが、どこにも屍骸がなく、こつ然と姿を消していました。
しかも貴重なオス。共食いされる程小さいとも思えず、未だに謎のままです。


 8月14日(土)

更に、朝、餌をあげても寄って来ないオスをよーく見たら、お腹にぽっつり発疹が!
あわてて別の器に隔離して塩水浴。

そして昼過ぎ、別のメダカも発病。 更に別の器に隔離。

先に発病したオスは、どんどん悪化の一途を辿り、夜、花火のドンドコ鳴る中、☆になってしまいました。



 8月15日(日)

蓮鉢の中の他のメダカ達も発病。
元々いたシロとナナは、問題なかったのですが、キンにも発疹らしきものが!
大きめのトロ箱に0.5%の塩水を作って、4匹を治療に。
しかし、14日に隔離した子は☆に。


 8月16日(月)

塩水浴が効いたようで、前日に発病した子は、みんな症状が軽くなっていて、ほっとして仕事へ。
しかし、夕方帰宅したら、泳いでいるかのような姿ののまま2匹が☆に。
これでオスはいなくなりました・・・


 8月17日(火)

朝、チェックするとキンの発疹が見えなくなりました。
夕方帰ったら蓮鉢に戻してあげようと思って出かけたのですが、帰宅したら☆になっていて愕然。
あんなに元気にしていたキンだったのに、私が他のメダカを買い足さなければ、そのまま元気でいたのに・・・
本当に申しわけない気持ちでいっぱいで、凹みまくりました。


 8月18日(水)

隔離していた残りの1匹も☆に・・・
蓮鉢は、シロとナナだけになってしまいました・・・
もう、来春迄、メダカは買い足さずにいようと思いました・・・


 8月19日(木)

朝、餌をあげようと蓮鉢を覗き込むと、何やらホコリみたいな糸くずみたいなのが、水面で動いています。
先週のシロの産卵から7日目。
私が採取しそこなった卵が、上手く生き延びて孵ったのです!

赤ちゃんメダカは、警戒心が弱いのか、簡単にカップですくえました。
すぐに、用意してあった別の容器(トロ箱に日曜から水を汲み置きしていた)に移動。

もう大感激で、体長2mm位のホコリ、いえ赤ちゃんメダカに見入りました。




実は、この日の朝、いつになくシロの輪郭がぼやけているように思え、ちょっと嫌な予感がしました。
でも餌をあげると食べに来るし、発疹も見られないので、そのまま仕事に行きました。
帰宅したらどこにもいなくて、鉢中探しまわったら、蓮のまわりの底で☆になっていました。
原因は不明ですが、この日は特に暑く、酸欠だったのかとも思えます。
ナナは、至って元気なのですが。


 8月20日

赤ちゃんメダカがちゃんと生きているか、ずーっと目をこらしてトロ箱を覗き込むと、
あれ!? もう1匹いる!!
蓮鉢から赤ちゃんメダカ用に移していた浮き草に卵がついていたようで、
またもやホコリ、いぇ、赤ちゃんメダカが誕生していました。

同じような調子で、22日にも更にもう1匹が誕生。

私が採取した卵は、水替えも毎日していたのですが、どうも水カビにやられたようで、
孵らずじまいで終わりそうなのですが・・・


小さすぎて、オートフォーカスがまったくきかず・・・
しかも動きが速く、なかなか3匹いっぺんには撮れません



そんなこんなで、ここ2週間程、メダカとの生活は激動の毎日でした。

赤ちゃんメダカは、とても元気いっぱいで、最初に生まれた2匹は、すでに5mm位ありそうです。

でも、この時期に生まれたメダカは、「盆メダカ」と言われ、
大きくなる前に寒くなってしまうので、冬越えが出来るかどうか微妙なところで、
これまた心配。

普通にメダカを飼っていると、次々と卵が孵り、増え過ぎて困るそうですが、
大人のメダカはナナだけで、ちょっと可哀想な気もするのですが、また病気持ちが来ても怖いし、
とにかくここで今年は打ち止め。
上手くいけば、10月頃には、シロの遺児3匹も蓮鉢に移せると思うので、
大事に大事に育てて行きたいと思います。
もう☆も打ち止めにしなければ!

残念ながら、この夏、蓮は開花しませんでした。
植物も、魚も、生きている物との付き合いは、大変です。
でも、どんな小さな命でも、次世代にDNAを繋げるべく、
生物的活動を本能的にしている事をリアルに思い知らされ、
それがどれほど自分の力になっているかと思うと、この暮らし方は続けて行こうと思います。
☆になったメダカさんたち、ごめんなさい。そしてありがとう。


ベランダ灼け、また一段と濃くなりました・・・



この暑さが功を奏したのか、今年は朝顔の当たり年。
緑のカーテンは上へ伸ばせないので、右往左往させて、手摺付近で集中して咲いています。
もっとも、元々濃い紫と薄紫と白の3色の種の筈なのですが、なぜか薄紫だけ撒いてしまったようです。
薄紫遺伝子、強し!!



最新の画像もっと見る

18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ち~)
2010-08-26 21:15:24
翠ちゃんが、本当にめだかちゃん達を愛おしく思っているかが
このブログで、よ~くわかりました
命って不思議だね。
こんなに小さくても、翠ちゃんのココロをこんなに虜にして。
返信する
悲喜こもごも。。。 (るちぃる)
2010-08-26 22:56:30
最初の動画の賑やかな様子から、一転。。。だったんですね。

それでも、赤ちゃんメダカの誕生は引き換えの様なタイミングで。。

この夏の翠さんの頭の中がメダカ中心なのも、頷けます。
いつも思っておりますが、
様々なお花や植物と、本当に心のオアシス的存在の、素敵な空間ですね。

え?私のベランダ。。。物干竿が一本あるのみです
返信する
コメント、ありがとうございます! (翠のお返事)
2010-08-27 13:26:35
 ち~ちゃん、こんにちは!

大げさかも知れませんが、メダカを飼った事は、人生の転換ポイントのような気がしています。
老後は、メダカの池を作れるような家に住もうとか、真剣に思い始めたりしてね。
こんな事になるとは、思ってもみなかったので、我ながら不思議ですよ~


 るちぃるさん、こんにちは!

最初にメダカの発疹を見た時は、本当にショックでした。
あの元気だったキンが、痒がって、身体を水草にこすりつけて、
本当に可哀想で、祈るような気持ちだったのですが・・・

まぁ、ベランダのジャングル化(?)は、完全に趣味です。
手もそれなりにかかりますが、かけたなりの楽しさがもたらされますし、
独り身の生活には、丁度いいアンカーのようにも思います。

そういえば、るちぃるさんのところも、モンステラがありましたよね!?
返信する
メダカ頑張りました (やく)
2010-08-27 18:56:48
ぼちぼち、と思ったらのめりこんで最後まで読んでしまいました。
我が家もしばらくグッピーにとりつかれていたので痛いほど気持ちがわかります。
それでも翠さんちの環境に順応出来る個体だけが生き延びる、それが自然の摂理なんでしょうね。
暴君キンの☆はちょっとショックだったけど、
二世のメダカ、思わずそっと抱きしめたくなりました。
返信する
こんにちは!! (みむみむ)
2010-08-28 10:10:44
私の実家でもメダカを飼っていて、やはり母が一喜一憂です。
私も今年の夏はキアゲハの幼虫に振り回されました。
今、蛹なので羽化するのが楽しみです♪
どれだけ小さくてもやっぱり命。
生命力に励まされ、そして☆になると切なく悲しい。
でも、翠さんに飼われたメダカはすごく幸せだと思いました。
翠さんも、もう親心ですね(^^)

赤ちゃんメダカが無事に大きくなりますように。
返信する
Unknown (peko)
2010-08-28 12:06:49
オス飼ったら?と前回コメントした私、ちょっと罪悪感です。。。汗
遺児たちがすくすくと元気に育つように祈るばかり。
今、手塚治の火の鳥を読んでいて、地球が誕生してから繰り返されてきた生死についてなのですが
とても敏感になっているのか、めだかちゃんたちの人生も重々に受け止めました。
翠さん、よく勉強してお世話されていますね!

ベランダの緑のカーテンが涼しげで素敵♪
そちらはまだまだ暑いですか?
返信する
コメント、ありがとうございます! (翠のお返事)
2010-08-28 15:47:59
 やくさん、こんにちは!

数十円で買える小さい魚とは言え、一時でも、自分がその命を預かったら
もうプライスレスの特別な存在ですね。
グッピーやネオンテトラ、アクアショップに行く度に(覗くだけ)、
その美しさにうっとりして、思わず買いそうになりますが、
熱帯魚はまだまだ手を出してはいけないと、ぐっとこらえていす。

子メダカは、本当に元気いっぱいで、本当に可愛いです。
抵抗力が弱いと思うのですが、HPに乗っていた通り、自宅で生まれたのは、
環境適応がいいというのを、実感しています。


 みむみむさん、こんにちは!

一喜一憂、まさにそんな感じです。
まだまだ不慣れで、心配で・・・

アゲハを孵すなんて、すごいですね。
その羽を広げた姿を見たら、どれほど感激する事でしょう!
毎日、楽しみに、でもちよっと心配に見つめているみむみむさんの姿が目に浮かぶようです。

まさに、親心!
どこにも使うあてのない母性本能、ここに来てやっと発揮!?

また成長記を随時UPして行きますね!


 pekoさん、こんにちは!

いぇいぇ、pekoさんのコメントでオスを飼ったわけではないので、気になさらないで下さい。
他の2匹に比べて、シロの妙な太り方がかなり気になっていたので、
オスを飼う必然性を感じていたんです。
で、卵を生んだら、やはりお腹が引っ込んだので、破裂死させるよりよかったと思っています。

元々、色んな事がややこしく感じた時は、生物学的な見地で物を考える癖があり、
大抵の事は、それで答えが出るんですよね。
出産したシロが病気もなく☆になったを目の当たりにして、
もしかして、これは世代交代だったんじゃないかと、思い始めています。
うちに来た時に、すでに大きかったのですから、たぶん2年目のメダカだったと思うので、暑さもあって力つきたのかと。
まぁ、勝手な理屈ですが、次世代に命を繋いでくれて、本当にエラいなぁと、尊敬さえしちゃってます。

こちらは今日も34℃!
たぶん、お彼岸まではこの調子みたいで、農作物にも影響が出ています。
返信する
メダカちゃんとアサガオさん (セロリン)
2010-08-29 13:40:37
メダカちゃんとアサガオさん良いですね~命の輝きを感じますね。元気にメダカちゃんとアサガオさんがすくすく育ちますように。
返信する
コメント、ありがとうございます! (翠のお返事)
2010-08-29 21:00:06
 セロリンさん、いらっしゃいませ!

ありがとう。
今年は毎日終わった花芽をきちんと摘んでいるせいか、
どんどん朝顔が咲いてくれて、とても嬉しいです。
メダカも毎日その成長がわかる程、どんどん大きく育って、
今日も度々見入ってしまいました。
返信する
ターコイスブルーな秋 (窯爺)
2010-08-29 21:20:03
お久しぶりです翠さま

我が家にも60cmの水槽があります、中には子供たちが残していった金魚が1尾、そして爺があとから入れた田モロコ?(口細?)が2尾、薄汚れたお湯のような水温の中で生きながらえているのです。餌は時々あげてるパンの残り。.....ん~、大丈夫かな? 

酷残暑の毎日、へろへろヨレヨレの爺ですが心なしか空の色は秋の気配。明日の予想気温は35度c! 
でもね、【ターコイスブルーな秋】です。
古いカウボーイハットです、30年ほど前にテキサスで購入したこの cowboy hat
猛暑残暑の会津喜多方、空の色はほんの少し秋めいてきたような気がします。夏の疲れが出てくる秋口です。健康管理を怠りなく。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。