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翡翠色 オパール色 風の声

おひとりさまの人生 感じて 考えて 味わって(?)
草花とメダカに癒され生きています

保存版! ボリビア旅の知識

2008-09-14 | 旅、風の声に誘われて
         ラバス空港 すでに標高4000m 雲が近いです


8月に6回に渡って、以前、私が行ったボリビアの旅話をさせていただきましたが、
思いあまって、ボリビアを旅したいと思われた方の為に、少し旅の技術的なお話させていただきます。
とりあえず、地球の歩き方に載っているような事は、省きますので、あしからず!


■ボリビアの場所 

実のところ・・・これは南米大陸にあります。
トランジットで立ち寄ったマイアミ空港で、乗り継ぎの飛行機を待っている時に、
同行者のYさんに、言われました。
「南米っていうから、ボリビアはアメリカにあると思っていたんですけど、違うんですね?」と。
さすがVIPは言う事が違いますね!
本当にボリビアにお連れしていいものか、ちょっと罪悪感を感じないでもありませんでした。


■ボリビアの言葉  

公用語は、この国を一時征服したスペイン語でありますが、山奥の方々はケチュア語を話されていました。
その為に、通訳2人が訳しているうちに、話が微妙にずれて伝わり、
返事がまた2名を介して戻って来た時には、まったく違う話になっている事がよくあります。
伝言ゲームがお好きな方には、おすすめの旅先です。

なので、何かを尋ねる時には、短い言葉で、顔の筋肉を大きく駆使して尋ねましょう。
案外、通訳なしで、いきなり相手に通じてたりします。






■お食事 

レストランで食事をする場合、2ー3時間位かかるのは覚悟しておきましょう。
ある時、厨房をのぞいたら、大きな鮭の切り身を、注文を受けてから自然解凍しておりました。
みんなで違う物を頼むなど、アナログ回線でYou tubeを見るようなものです。いけませぬ。

ホテルのレストランであれば、帰り着いたらすぐ注文をして、部屋に戻り、
シャワーも浴びて、のったりと出て行っても、まったく問題なく待たされます。

お出かけする時に、お弁当を頼むと、99%は焼き肉バーガーが用意されます。
どうリクエストしても、これだけは変わりません!
具は、塩で焼いた“何か”の肉のみです。間違いなく固いです。

ボリビアでは、食べるのがキツい程の料理はありませんが、
日本から持って行くといいのは、高山病でへばった時の為の、チューブに入った食べ物、
そして、忘れちゃいけないのが「すし太郎」です!

どんな国でも、どんな米でも、どんな炊きあがりでも、大抵の病人はこれで復活します。
これを見せたら、Yさんも思わず飛び起き、北島さぶちゃんのCMソングを歌っておりました。

これまで、どれだけの国のホテルの厨房で、味見をした料理人達から絶賛された事でしょう。
いつの日か、私がどこかの国で日本食レストランをやる時は、
「すし太郎」1人前で$20位ふんだくって、「すし太郎」御殿を建てるのだと、
密かな野望を胸に抱いております。 (みどり鮨・・どっかで聞いた店名だなぁ・・・)


■お飲み物 

生水は飲まないように、いたしましょう。
ミネラルウォーターを頼むときは、炭酸抜きを指定しないと、どんどんお腹が膨らみます。
部屋に、怪しいポットに入った、怪しいお湯がありますので、これでコカ茶を飲むとよいでしょう。

この時ばかりは、禁酒・禁煙いたしましょう。
特にお酒は気圧の関係もあり、あっという間に酔いますし、あっという間に高山病です。



    ウユニのサボテン この写真、なんでこの前ださなかったんだろう??


■高山病 

ボリビアは高地の国です。だいたい2500m~5000m位。
空気が薄いので、日本人は、ほぼ間違いなく高山病にかかります。
程度は、ちょっとした二日酔い程度から、入院クラスまで。

まぁ、頭痛と吐き気と、顔がむくれると言ったところが代表的な症状ですので、
後で写真を見ると、顔が大きく写って、誰にも見せたくないカットが続出しています。
時に、性格がむくれる人もいますけどね。

高山病の症状を軽く押さえるには、
ドロップキックや、バタフライや、新婚さんのように、激しい運動 をしない事
また、阪神戦の応援や、夫婦喧嘩のように、大声を出さない事、
意識して呼吸を整え、空気の薄さに慣れる事です。

高地に行く時は、事前に頭痛薬を飲んでおくといいです。
特に睡眠中は、意識して呼吸する事がなくなるので、寝る前に飲むのと、とても有効です。
チリ製のアスピリンが効くという触れ込みで、私も毎日服用しておりました。
日本製でも、本家ドイツ製でも、ボリビア製でもありません。チリ製指定です。

帰国してから、ダイアモックスという緑内障の薬が、高山病に効くという噂を聞きました。
これは医師の処方箋が必要なので、取り扱い病院を探して、お求め下さい。

薬を飲んでも、苦しい場合は、酸素を吸えばかなり治まるのは間違いありません。
しかし、ホテルについて、冗談で酸欠の真似をすると、チップ欲しさに、
ボーイさんが酸素ボンベを担いで飛んできます。
やたらに物真似で笑いをとろうとするのは、どこに行っても控えた方がいいですね。

ジタバタするより、高度に慣れる、これが一番の良薬でしょうか。
ボンベの酸素を吸っているうちは、高山病は治りません。
ボリビアは、いきなり首都が4000mと高いので、
まずはスクレのような、やや低い場所に瞬間移動して、1-2泊は身体を酸欠に慣らしましょう。
これは、シニアに大人気の旅行地、ペルーでも同じ事です。
いきなりチチカカ湖に行かずに、リマからノタノタと電車で移動し、クスコに2泊はいたしましょう。
強行スケジュールのパックツアーで、倒れている方をよくおみかけしますので。


■お土産 

私は旅先で土産というものを、ほとんど買いません。
せいぜいアメリカを通過する機会があれば、免税店で化粧品を買う位でしょうか。
基本は、どうせ邪魔になるから、どうせ美味しくないから、どう考えても高いから、
それから、それから・・・土産に関する話をすれば、もうきりがありません。

しかし、どうしてもお義理のある方には、何か珍しき物を献上しなければならなく、
まったく物を売っていないボリビアでは、どうしようかと日々悩んでおりました。
で、とりあえず、こんなものを買いました。


空港で買った銀細工です。
こんな所にも、リャマが放牧されていました。


必ず見なきゃいけないのはここです。Made in Bolivia 

よし!


それからウユニで「あれ」を買いました。
湖を抜け出したところの民家の軒先に並んでいたので「あれ」を売って下さいと頼みました。
聞けば500円との事・・・ぼられるのか!?と、怪訝な顔をしてみたら、3袋で50円の間違いでした。
我々一行、テンション上がって「あれ」買いまくり。私は4袋買いました。

この献上品、スーツケースに隠し入れ、ボリビアの荷物チェックは難なく過ぎて、国外脱出。

トランジットでマイアミに1泊し、翌朝、3時間前に空港に行き延々並んだあげくに
荷物を預けました。
そこから荷物は、一人で謎のトンネルを抜けて行きます。
謎のトンネル抜ける時の様子が、上のモニターに映し出され、
それを見ていた空港の係官のおっちゃん・おばちゃん2人が立ち上がりました。
スーツケースの鍵をよこせと弾圧的要求!

我々一行の荷物、みなオープン!
そこには「あれ」が目一杯並んでおりまして、特にYさんの高級なスーツケースには10袋が!
さすがに、VIPはお付き合いが広くて、お土産も大変そうですね。

袋には、にっこり笑って鍋をかき回すボリビア娘のイラストがプリントされていたのが、これ幸い。
苦笑しながら、おっちゃん・おばちゃん係官、むりくり押し込みスーツケースを閉めました。

白い粉を持っている時は、不振な行動はとらぬように注意しまシオう。

献上物は1袋約15円。もちろん口が避けても、申しません。日本では100倍以上で売っていますので。


■おトイレ 

そうそう忘れていました。
これを紹介しないと、皆さん安心して旅が出来ませんよね?

水洗という名の、水無しトイレが多いです。
水が出ても出なくても、紙を流してはいけません。紙はゴミ箱に入れましょう。

では、場所をお教えしておきましょう。



こちらの左手の建物が、トイレです!


えっ!? もっとキレイなトイレを教えて欲しい!?



         えーっと 


         えーっと 


         えーっと 


         そう、そう 




         世界一綺麗なトイレです! 


      

          



           本当です! 



トイレ話も、いくらしても、きりがありませんね・・・
えっ!?もっと 世界のトイレ、知りたいですかぁ?


さっ、これで何の心配もなく、旅に出られますね!

では、みなさま、お気をつけて行ってらっしゃいませ~!



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そういえば、マイアミでも色々あったなー・・・・

ボリビアへ6 ~山の彼方~

2008-08-29 | 旅、風の声に誘われて
        この場所に座って、カップ蕎麦を食べていました   雲が近いです


ボリビア酸欠の旅の6話です。
(初めていらした方は、カテゴリーの「旅」からパート1~5もご覧下さいませ)


怒濤の宴会の翌日、村でお世話になっていた方のお宅に向かうと、何やら面妖な香りが・・・


              むむっ


家の前にはロープが張られ、昨日のシチューとなった、リャマの毛皮と肉が干されていました。
山の風に晒されて、水分の抜けたお肉は、保存して、
作物が穫れない季節の貴重な蛋白源となるのでしょう。
自給自足の生活。
自分の身を、自分で立てられるというのは、なんと凄くも素敵な事でしょうか!



お料理はお母さんが担当。
冬の寒さで凍らせて、水を抜いて干した、カチカチのジャガイモが、彼等の食事の中心。
煮ながら戻すと、いい出汁の出たスープになります。(これは食べました)


アンデスの人々はコカのお茶を沢山飲みます。
コカ・コーラのコカ(現在は入っていません)、コカインのコカです。
榊のような葉っぱを干したものを、数枚カップに入れて、お湯を注げばできあがり。
男の人達は、お茶にせずに、この葉をガムのように噛んだりもしていました。

気圧の違いによる脱水予防の為に、私もコカ茶をよく飲みました。
緑茶をもっとやさしくしたような味。
そして、少し麻薬作用があるのか、これを飲むと頭がシャキッとして、
高山病になりにくいのは、間違いありませんでした。
とても美味しかったのですが、途中で麻薬犬のチェックでひっかかるので、
持ち帰りは断念。。。




上の写真で眠そうだった子供。いつも妙な東洋人一行に興味津々。やんちゃざかりの甘えん坊さんでした。


実はとある調査のため、祭りでピーヒャラやっていた人達の髪に触れる機会があったのですが、
おそらく生まれてから1度も髪を洗った事ないと思われる人が沢山いました。
お風呂もないし、水浴びをするには寒すぎるし、多分身体を拭く程度なんだろうと思います。
でも、高地の強い日差しを受ける肌を、洗い過ぎてはいけないのではないかとも、思うのです。
肌の色だって、体内の細胞を守る為に、褐色になっているのですから。




   村の最高齢のおばあちゃん、85歳。 意外にも世界中、高地はご長寿が多いんですよね。


食べる物も、着る物も、ライフスタイル全体が、その地の理にかなったもの。
ちゃんとバランスがとれているんでしょうね。
だからこそ、昔ながらの生活を変える必要がなかったのではないかと思います。


私たちがこの村を去る前に、小学校の子供達が、踊りを披露してくれました。
カセットテープで、ドンドコ、ピーヒャラ!
私たちは、息も切れ切れでしたが、子供達は山に住む何か違う生き物のように、元気いっぱいでした!

子供達に将来の夢を聞いてみると、お医者さんと学校の先生になりたいという声が圧倒的に多く、
それはそれで、この集落の切実な一面をかいま見た気がしました。



子供達が踊っているのは、小学校の校庭。
ここはおそらくこの集落で、一番眺めのいい場所です。

こんな風景を見ながら育って行ったら、自然というものを、身近に感じて、
敬い、そして共存していく事の大切さを、身をもって覚えて行くのでしょうね。



      小学校から見える風景 段々畑と集落と、遥かな山並み


アンデスの暮らしは、地球上で考えると、かなり極限に近い生活だと思います。
日本人の感覚でとらえると、あまり楽ではない生活。

でもね、そこで大半の事が完結して、その生活の中で、沢山の幸せがある事を、
この天空の集落の人達の笑顔に教えられました。

私の価値観の中の「幸せ」は、みんなここにありました。
自然と共に生きて、家族や仲間や動物や作物と共に、次への命を繋いで、自然の中で天寿を全うする。
理想です・・・

                


セスナに乗ってアンデスのどこまでも続く山並みを見つめながら、何度も思った言葉がありました。




   山の彼方の空遠く 幸い住むと 人の言う ・・・





おとぎ話みたいだけど、こんな場所も地球には、あるんです。
地球の裏側で、彼等のいつもの暮らしが今日も変わらずに営まれている事、日本にいると夢みたいです。




   セスナから見下ろす、アンデスの山・・・気が遠くなるくらい、どこまでも山です


                長らく御清聴(?)ありがとうございました
                ボリビア酸欠の旅話はこれで完結です・・・たぶん




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ボリビアへ5 ~楽しみ~

2008-08-27 | 旅、風の声に誘われて
           

ボリビア酸欠の旅も第5話。なかなかまとまらずすみませぬが、やっと佳境でございます。
(初めていらした方は、カテゴリーの「旅」からパート1~4もご覧下さいませ)


さて、この頃、南半球にあるボリビアは初夏。
でも標高が1000m上がる毎に、気温は約5~6度下がります。
って事は、標高4200mで・・・


   毛布が歩いている如く
    女の人達のスカートは、ペチコートを10枚位重ねていそうなボリューム



富士山より高い所の、山奥の村。雲の上だったり、中だったり、下だったり、
晴れたり、曇ったり、雨が降ったり、まぁ油断はできませぬ。

そんな怪しい天気の中、近隣の村人達が、集まった日がありました。
近隣と言ったって、どれだけ近いのでしょうか・・・

噂によると、バスが1台出たものの、歩いて半日くらいの所の人は、徒歩でやってきたとの事。
私の通って来た道で、一番手前の集落からこの村迄、車で40~50分はかかった筈。ひやぁ~!





普段はジャンパー姿でジャガイモ掘ってるお父さんも、伝統的な衣装に着替えて、
何やら不思議な楽器を持ち出し、ドンドコ、ピーヒャラやり出しました。




たぶん、独身の男女は、こういう時に連れ合いを探すのでしょうね。
ちょっぴり羨ましかったですが、顔に日焼け止めを塗ったくった怪しい東洋女など、
誰も寄ってきやしませぬわ。


   すごいボケてるけど、あまりに嬉しそうな顔なのでUP

若い女の人は、とってもおめかしをして、来ていました。
そして、すごい勢いで、くるくる踊りまくっていました。
はにかんだ笑顔。楽しみにしていたのでしょうね~!





この祭りは、なぜだか踊っているのは大人だけ。
あまりに激し過ぎて、子供は輪に入れないのかなぁ・・・
見てるだけでも、わくわくしてるのかなぁ・・・


   最近の日本では、こんな光景、見られなくなっちゃいましたね


そうそう、祭りと言えば、ご馳走です!

   ご馳走に見えないかもしれないけど・・・

どうやら何やらが、1頭、天へ捧げられ、その後シチューに姿を変えていました。
きっと、もの凄いご馳走なんでしょうね。
ささ、これを、とおばちゃんに勧められた所で、大粒の雨が!!


   緊急避難。何もかもドロドロぐしゃぐしゃ





あわてて飛び込んだ小屋で、先ほどの子供達が雨宿りをしていました。
笑顔は、万国共通言語。
微笑むだけで、どんな国の人でも、警戒心を解き、心を許してくれるものです。
にこっと笑いかけて、赤ちゃんの写真を撮らせてもらいました。


お祭りなんて、そうそうある事ではない筈。
みんなの高揚ぶりが、それを表していました。
いつも忙しそうに働いていた彼ら。
苦あれば楽あり  あらためてそんな事を思いましたよ。


                   ボリビアの旅話も、いよいよ完結・・・乞うご期待!?





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ボリビアへ4 ~高地の子供達~

2008-08-22 | 旅、風の声に誘われて

ボリビアの旅話の続きです。
(初めてここにいらした方は、ボリビア酸欠の旅123を是非ご覧下さい)


さて私たちは、性懲りもなく、標高4000m世界一高い都市ポトシから、
さらに上へ、奥地へと車を走らせました。
ポトシの街を出るとめっきり人里がありません。

少し行くと、ディズニーランドのビッグサンダーマウンテン
100万倍位のスケールにした、切り立った赤茶の壁の峡谷。
そこを抜けると、視界が開け、最初の写真の風景に出会います。
はるか彼方まで、山、山、山・・・

高い山というと、深山幽谷を想像なさる方も多いかと思いますが、
アンデス山脈は南米を貫く程大き過ぎて、丘のようななだらかな風景が大半です。

ちなみにここでトイレ休憩。まっ、トイレはありませけどね!
 

       

          

                 
さて、休憩を終え、いくつものリャマの放牧場を横目に、舗装道路も無くなり、
小さな川も渡り、こんな奥地に住む人が居るのかと思う位人気のない場所を延々走り、
遥かな山の中腹に、小さな集落が見えて来ました。


標高4200m~4300m位の段々畑。おそらく農作物を作れる限界。
作られているのは、ジャガイモや豆やキヌアなど。
そういえば、ジャガイモもトマトも、アンデスが原産なんですよね。
石積みで作られた灌漑設備も、大した技術でした。


車を降りて、わずか2階分の階段を、何度も休憩しながらでないと上れない息苦しさ。
マラソンを走る時みたいに、ヒーフー深呼吸して息を整えながら、よっこいしょ。


なんとか上がりきってみると・・・・




やたら元気なお子様達がおりました! ケチュア族の子供です。

おそらく東洋人を見るのは初めてという子が大半でしょう。
さすがにお尻の斑点を確認できませんでしたが、ルーツは同じモンゴロイドの筈。

子供達の通う小さな小学校。先生はたぶん1人だけ。
伝統的な言葉「ケチュア語」を教えたり、リャマとか、羊とか、野菜の種類とか、
かなり生活密着授業。


しかし、この山の子供達が、富士山より遥かに高いこの場所で、
走り回っていられるのはどうしてか!?
聞いた話では、高地の人々は血中のヘモグロビンの数が、とても多いのだそうです。
すなわち、肺に酸素を供給する能力が高いので、酸欠にならないのではないかと推測します。

どんな人が高山病にかかりにくいのかは、諸説言われていますが、
肺活量の多い人は大丈夫なのではないかとか、タバコを吸う人は駄目だとか、
色々な話を聞きましたが、水泳で鍛えていた筈のYさんは最初に頭痛でダウンしたし、
大の男もトイレに駆け込んでいたし、結局判らず終いでした。
とりあえず判ったのは、私は他の人よりもいくらか高地に強いという事。
なんでだろ・・・なんとかは風邪をひかない、と一緒!?

でも、人間の適応力は素晴らしいもので、日が経つと、我々日本人でも、
頭痛にならずに、苦しさは段々と薄れて行くのです。
ヘモグロビンが増えていくのでしょうか!?
まっ、旅行客なら大体は帰る頃には慣れるという皮肉。




授業時間以外は、転がったりして遊んでいる子もいましたが、大抵はよく働いていました。
お父さんは、子供達に野菜作りや、保存方法、家畜の放牧の方法など、
生きるのに必要な技術を教え込むのだそうです。

アンデスは、飢えのない場所だと言います。
しかし、決して肥沃な地でも、温暖な場所でもありません。
そこで生きているのは、やはり智慧のたまものだと思うのです。

生きる為の食べ物を作り出す事に、明け暮れる暮らし。
でも、それが本来の生き物の姿だと、私は思うんですけどね。
そうすると、太陽も大地も水も、みんな神様に思えてくるんだろうな、きっと・・・



オマケに、お気に入りの一枚!


山並みを眺めながら、とっておきのカップ蕎麦を食べようと、路上に座り込んだら、
どどっと彼らが上からやってきました! 

すっ、砂ぼこりがぁ~!!

ちなみに気圧の違いから、日本から持って行った蕎麦のカップはパンパンに膨らみ、
お湯は沸点が低いので、どうも芯の残る蕎麦でした。
それでも涙が出そうなくらいおいしい。。。
おかずはいつもの焼き肉バーガー。。。。





           ボリビア酸欠の旅話はもうちょっとつづく・・・・近日公開


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ボリビアへ3 ~暮らしぶり~

2008-08-20 | 旅、風の声に誘われて
            リャマの放牧 誰もいない・・


ボリビア酸欠の旅12に続く第3話目です。


これまでの旅を見て、ボリビアの人達は、何をして暮らしているのか・・・? 
と疑問に持たれた方も多いかもしれません。
まぁ、色んな事をなさっています。(すごいおおざっぱな言い方)

とりあえず、私がうろうろしていた山間部の方は、
リャマや羊の放牧をしている光景をよくみかけました。



リャマは、ラクダのような動物。
アンデス山脈一帯にいますが、基本的にはその毛を刈って、織物や編み物を作ります。
毛皮も使われ、お肉は・・・

ボリビアではほとんど見かけませんでしたが、他に、頭がふわふわしたアルパカや、
ものすごく毛が柔らかくて高価なビクーニャという、ラクダ顔の仲間もアンデスにはいます。

よく渋谷駅前でドンドコドンドコ太鼓叩きながら、アルパカセーターと言って売られているのは、
大抵はリャマだと思って間違いないです。

ちなみに、リャマは上野動物園で会えます。
そのヌボっとした顔を見たら、懐かしい人にあったような気持ちで、
遠くからよく来たねぇ、と心の中で声をかけてあげちゃいましたよ。


ちっょとわかりずらいかも知れませんが、リャマ達は耳に赤や黄色の飾りを付けており、
飼い主ごとに色が違うようになっています。
迷い子のリャマも、ちゃんとお家に帰れるってもんです。



このように気が遠くなる位広い場所に、リャマは放牧されているのですが、
彼らを管理していそうな人も犬も、ついぞみかけませんでした。
しかし、この写真を撮った場所の200m位の場所にはバス停があったので、誰かは来るのでしょうね。
聞いたところ、夜には、奥の方に写っている囲いにリャマ達は入れられるの出そうな。



「ボリビアの人達」と言いながら、ちっとも人が出てきませんねー。スミマセン。




この旅で、私が主に滞在していたのは、ポトシという標高4000mの街です。
人間が暮らす街としては、世界で一番高い所らしいです。

かつて銀山が発見され、原住民であったインディオ達が、スペイン軍に奴隷のように働かされた、
哀しい歴史を持ち、負の世界遺産にも登録されています。

ここでは、さすがに、夜、チリ製の頭痛薬を飲んで寝ましたが、朝の頭痛は結構ガツンときました。
同行者の皆さんは、もっとどエラい事になっていたみたいですが。
でもまぁ、二日酔いの朝を経験した方なら、高山病など、なんちゃない話です。

ホテルは、割とまともでした。
備え付けのトイレットペーパーは、かわいい子犬の柄でしたし。
まぁ、そこよりも、もっと整備するべき場所はあるような気もしましたが・・・
ネットが通じない・・・接続料5ドル払ったのに・・・



人の生活の見える場所と言えば、マーケットです。
中南米のフルーツが並んでしました。

そして中に入ってみると、お菓子屋さんや、洋品屋さん、雑貨やさんなど、色々と並んでいて、
みなテンションあげて見入っていましたが、私が目を奪われていたのは、これでした・・・



               




          ジュリアちゃん・・・!?


ぎゅ、牛肉って、水牛かい!


毎日食べていた、焼き肉バーガー。
やけに肉質が固いと思っていました・・・
どうであれ牛肉は贅沢品と、ありがたがって食べていた日本人の典型です、私。





               ボリビア酸欠の旅話はつづく・・・・いつかは未定だけど




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