ラバス空港 すでに標高4000m 雲が近いです
8月に6回に渡って、以前、私が行ったボリビアの旅話をさせていただきましたが、
思いあまって、ボリビアを旅したいと思われた方の為に、少し旅の技術的なお話させていただきます。
とりあえず、地球の歩き方に載っているような事は、省きますので、あしからず!
■ボリビアの場所
実のところ・・・これは南米大陸にあります。
トランジットで立ち寄ったマイアミ空港で、乗り継ぎの飛行機を待っている時に、
同行者のYさんに、言われました。
「南米っていうから、ボリビアはアメリカにあると思っていたんですけど、違うんですね?」と。
さすがVIPは言う事が違いますね!
本当にボリビアにお連れしていいものか、ちょっと罪悪感を感じないでもありませんでした。
■ボリビアの言葉

公用語は、この国を一時征服したスペイン語でありますが、山奥の方々はケチュア語を話されていました。
その為に、通訳2人が訳しているうちに、話が微妙にずれて伝わり、
返事がまた2名を介して戻って来た時には、まったく違う話になっている事がよくあります。
伝言ゲームがお好きな方には、おすすめの旅先です。
なので、何かを尋ねる時には、短い言葉で、顔の筋肉を大きく駆使して尋ねましょう。
案外、通訳なしで、いきなり相手に通じてたりします。

■お食事
レストランで食事をする場合、2ー3時間位かかるのは覚悟しておきましょう。
ある時、厨房をのぞいたら、大きな鮭の切り身を、注文を受けてから自然解凍しておりました。
みんなで違う物を頼むなど、アナログ回線でYou tubeを見るようなものです。いけませぬ。
ホテルのレストランであれば、帰り着いたらすぐ注文をして、部屋に戻り、
シャワーも浴びて、のったりと出て行っても、まったく問題なく待たされます。
お出かけする時に、お弁当を頼むと、99%は焼き肉バーガーが用意されます。
どうリクエストしても、これだけは変わりません!
具は、塩で焼いた“何か”の肉のみです。間違いなく固いです。
ボリビアでは、食べるのがキツい程の料理はありませんが、
日本から持って行くといいのは、高山病でへばった時の為の、チューブに入った食べ物、
そして、忘れちゃいけないのが「すし太郎」です!
どんな国でも、どんな米でも、どんな炊きあがりでも、大抵の病人はこれで復活します。
これを見せたら、Yさんも思わず飛び起き、北島さぶちゃんのCMソング
を歌っておりました。
これまで、どれだけの国のホテルの厨房で、味見をした料理人達から絶賛された事でしょう。
いつの日か、私がどこかの国で日本食レストランをやる時は、
「すし太郎」1人前で$20位ふんだくって、「すし太郎」御殿を建てるのだと、
密かな野望を胸に抱いております。
(みどり鮨・・どっかで聞いた店名だなぁ・・・)
■お飲み物
生水は飲まないように、いたしましょう。
ミネラルウォーターを頼むときは、炭酸抜きを指定しないと、どんどんお腹が膨らみます。
部屋に、怪しいポットに入った、怪しいお湯がありますので、これでコカ茶を飲むとよいでしょう。
この時ばかりは、禁酒・禁煙いたしましょう。
特にお酒は気圧の関係もあり、あっという間に酔いますし、あっという間に高山病です。

ウユニのサボテン この写真、なんでこの前ださなかったんだろう??
■高山病
ボリビアは高地の国です。だいたい2500m~5000m位。
空気が薄いので、日本人は、ほぼ間違いなく高山病にかかります。
程度は、ちょっとした二日酔い程度から、入院クラスまで。
まぁ、頭痛と吐き気と、顔がむくれると言ったところが代表的な症状ですので、
後で写真を見ると、顔が大きく写って、誰にも見せたくないカットが続出しています。
時に、性格がむくれる人もいますけどね。
高山病の症状を軽く押さえるには、
ドロップキックや、バタフライや、新婚さんのように、激しい運動
をしない事
また、阪神戦の応援や、夫婦喧嘩のように、大声を出さない事、
意識して呼吸を整え、空気の薄さに慣れる事です。
高地に行く時は、事前に頭痛薬を飲んでおくといいです。
特に睡眠中は、意識して呼吸する事がなくなるので、寝る前に飲むのと、とても有効です。
チリ製のアスピリンが効くという触れ込みで、私も毎日服用しておりました。
日本製でも、本家ドイツ製でも、ボリビア製でもありません。チリ製指定です。
帰国してから、ダイアモックスという緑内障の薬が、高山病に効くという噂を聞きました。
これは医師の処方箋が必要なので、取り扱い病院を探して、お求め下さい。
薬を飲んでも、苦しい場合は、酸素を吸えばかなり治まるのは間違いありません。
しかし、ホテルについて、冗談で酸欠の真似をすると、チップ欲しさに、
ボーイさんが酸素ボンベを担いで飛んできます。
やたらに物真似で笑いをとろうとするのは、どこに行っても控えた方がいいですね。
ジタバタするより、高度に慣れる、これが一番の良薬でしょうか。
ボンベの酸素を吸っているうちは、高山病は治りません。
ボリビアは、いきなり首都が4000mと高いので、
まずはスクレのような、やや低い場所に瞬間移動して、1-2泊は身体を酸欠に慣らしましょう。
これは、シニアに大人気の旅行地、ペルーでも同じ事です。
いきなりチチカカ湖に行かずに、リマからノタノタと電車で移動し、クスコに2泊はいたしましょう。
強行スケジュールのパックツアーで、倒れている方をよくおみかけしますので。
■お土産
私は旅先で土産というものを、ほとんど買いません。
せいぜいアメリカを通過する機会があれば、免税店で化粧品を買う位でしょうか。
基本は、どうせ邪魔になるから、どうせ美味しくないから、どう考えても高いから、
それから、それから・・・土産に関する話をすれば、もうきりがありません。
しかし、どうしてもお義理のある方には、何か珍しき物を献上しなければならなく、
まったく物を売っていないボリビアでは、どうしようかと日々悩んでおりました。
で、とりあえず、こんなものを買いました。

空港で買った銀細工です。
こんな所にも、リャマが放牧されていました。
必ず見なきゃいけないのはここです。Made in Bolivia

よし!
それからウユニで「あれ」を買いました。
湖を抜け出したところの民家の軒先に並んでいたので「あれ」を売って下さいと頼みました。
聞けば500円との事・・・ぼられるのか!?と、怪訝な顔をしてみたら、3袋で50円の間違いでした。
我々一行、テンション上がって「あれ」買いまくり。私は4袋買いました。
この献上品、スーツケースに隠し入れ、ボリビアの荷物チェックは難なく過ぎて、国外脱出。
トランジットでマイアミに1泊し、翌朝、3時間前に空港に行き延々並んだあげくに
荷物を預けました。
そこから荷物は、一人で謎のトンネルを抜けて行きます。
謎のトンネル抜ける時の様子が、上のモニターに映し出され、
それを見ていた空港の係官のおっちゃん・おばちゃん2人が立ち上がりました。
スーツケースの鍵をよこせと弾圧的要求!
我々一行の荷物、みなオープン!
そこには「あれ」が目一杯並んでおりまして、特にYさんの高級なスーツケースには10袋が!
さすがに、VIPはお付き合いが広くて、お土産も大変そうですね。
袋には、にっこり笑って鍋をかき回すボリビア娘のイラストがプリントされていたのが、これ幸い。
苦笑しながら、おっちゃん・おばちゃん係官、むりくり押し込みスーツケースを閉めました。
白い粉を持っている時は、不振な行動はとらぬように注意しまシオう。
献上物は1袋約15円。もちろん口が避けても、申しません。日本では100倍以上で売っていますので。
■おトイレ
そうそう忘れていました。
これを紹介しないと、皆さん安心して旅が出来ませんよね?
水洗という名の、水無しトイレが多いです。
水が出ても出なくても、紙を流してはいけません。紙はゴミ箱に入れましょう。
では、場所をお教えしておきましょう。

こちらの左手の建物が、トイレです!
えっ!? もっとキレイなトイレを教えて欲しい!?
えーっと
えーっと
えーっと
そう、そう
世界一綺麗なトイレです!

本当です!
トイレ話も、いくらしても、きりがありませんね・・・
えっ!?もっと 世界のトイレ、知りたいですかぁ?
さっ、これで何の心配もなく、旅に出られますね!
では、みなさま、お気をつけて行ってらっしゃいませ~!


何かご質問はございませんでしょうか?

そういえば、マイアミでも色々あったなー・・・・
8月に6回に渡って、以前、私が行ったボリビアの旅話をさせていただきましたが、
思いあまって、ボリビアを旅したいと思われた方の為に、少し旅の技術的なお話させていただきます。
とりあえず、地球の歩き方に載っているような事は、省きますので、あしからず!
■ボリビアの場所

実のところ・・・これは南米大陸にあります。
トランジットで立ち寄ったマイアミ空港で、乗り継ぎの飛行機を待っている時に、
同行者のYさんに、言われました。
「南米っていうから、ボリビアはアメリカにあると思っていたんですけど、違うんですね?」と。
さすがVIPは言う事が違いますね!

本当にボリビアにお連れしていいものか、ちょっと罪悪感を感じないでもありませんでした。

■ボリビアの言葉


公用語は、この国を一時征服したスペイン語でありますが、山奥の方々はケチュア語を話されていました。
その為に、通訳2人が訳しているうちに、話が微妙にずれて伝わり、
返事がまた2名を介して戻って来た時には、まったく違う話になっている事がよくあります。
伝言ゲームがお好きな方には、おすすめの旅先です。

なので、何かを尋ねる時には、短い言葉で、顔の筋肉を大きく駆使して尋ねましょう。

案外、通訳なしで、いきなり相手に通じてたりします。

■お食事

レストランで食事をする場合、2ー3時間位かかるのは覚悟しておきましょう。
ある時、厨房をのぞいたら、大きな鮭の切り身を、注文を受けてから自然解凍しておりました。
みんなで違う物を頼むなど、アナログ回線でYou tubeを見るようなものです。いけませぬ。

ホテルのレストランであれば、帰り着いたらすぐ注文をして、部屋に戻り、
シャワーも浴びて、のったりと出て行っても、まったく問題なく待たされます。
お出かけする時に、お弁当を頼むと、99%は焼き肉バーガーが用意されます。
どうリクエストしても、これだけは変わりません!
具は、塩で焼いた“何か”の肉のみです。間違いなく固いです。
ボリビアでは、食べるのがキツい程の料理はありませんが、
日本から持って行くといいのは、高山病でへばった時の為の、チューブに入った食べ物、
そして、忘れちゃいけないのが「すし太郎」です!
どんな国でも、どんな米でも、どんな炊きあがりでも、大抵の病人はこれで復活します。
これを見せたら、Yさんも思わず飛び起き、北島さぶちゃんのCMソング

これまで、どれだけの国のホテルの厨房で、味見をした料理人達から絶賛された事でしょう。

いつの日か、私がどこかの国で日本食レストランをやる時は、
「すし太郎」1人前で$20位ふんだくって、「すし太郎」御殿を建てるのだと、
密かな野望を胸に抱いております。

■お飲み物

生水は飲まないように、いたしましょう。
ミネラルウォーターを頼むときは、炭酸抜きを指定しないと、どんどんお腹が膨らみます。
部屋に、怪しいポットに入った、怪しいお湯がありますので、これでコカ茶を飲むとよいでしょう。
この時ばかりは、禁酒・禁煙いたしましょう。

特にお酒は気圧の関係もあり、あっという間に酔いますし、あっという間に高山病です。

ウユニのサボテン この写真、なんでこの前ださなかったんだろう??
■高山病

ボリビアは高地の国です。だいたい2500m~5000m位。
空気が薄いので、日本人は、ほぼ間違いなく高山病にかかります。
程度は、ちょっとした二日酔い程度から、入院クラスまで。

まぁ、頭痛と吐き気と、顔がむくれると言ったところが代表的な症状ですので、
後で写真を見ると、顔が大きく写って、誰にも見せたくないカットが続出しています。
時に、性格がむくれる人もいますけどね。
高山病の症状を軽く押さえるには、
ドロップキックや、バタフライや、新婚さんのように、激しい運動

また、阪神戦の応援や、夫婦喧嘩のように、大声を出さない事、
意識して呼吸を整え、空気の薄さに慣れる事です。
高地に行く時は、事前に頭痛薬を飲んでおくといいです。
特に睡眠中は、意識して呼吸する事がなくなるので、寝る前に飲むのと、とても有効です。
チリ製のアスピリンが効くという触れ込みで、私も毎日服用しておりました。
日本製でも、本家ドイツ製でも、ボリビア製でもありません。チリ製指定です。

帰国してから、ダイアモックスという緑内障の薬が、高山病に効くという噂を聞きました。
これは医師の処方箋が必要なので、取り扱い病院を探して、お求め下さい。
薬を飲んでも、苦しい場合は、酸素を吸えばかなり治まるのは間違いありません。
しかし、ホテルについて、冗談で酸欠の真似をすると、チップ欲しさに、
ボーイさんが酸素ボンベを担いで飛んできます。

やたらに物真似で笑いをとろうとするのは、どこに行っても控えた方がいいですね。
ジタバタするより、高度に慣れる、これが一番の良薬でしょうか。
ボンベの酸素を吸っているうちは、高山病は治りません。
ボリビアは、いきなり首都が4000mと高いので、
まずはスクレのような、やや低い場所に瞬間移動して、1-2泊は身体を酸欠に慣らしましょう。
これは、シニアに大人気の旅行地、ペルーでも同じ事です。
いきなりチチカカ湖に行かずに、リマからノタノタと電車で移動し、クスコに2泊はいたしましょう。
強行スケジュールのパックツアーで、倒れている方をよくおみかけしますので。

■お土産

私は旅先で土産というものを、ほとんど買いません。
せいぜいアメリカを通過する機会があれば、免税店で化粧品を買う位でしょうか。
基本は、どうせ邪魔になるから、どうせ美味しくないから、どう考えても高いから、
それから、それから・・・土産に関する話をすれば、もうきりがありません。
しかし、どうしてもお義理のある方には、何か珍しき物を献上しなければならなく、
まったく物を売っていないボリビアでは、どうしようかと日々悩んでおりました。
で、とりあえず、こんなものを買いました。

空港で買った銀細工です。
こんな所にも、リャマが放牧されていました。
必ず見なきゃいけないのはここです。Made in Bolivia

よし!
それからウユニで「あれ」を買いました。
湖を抜け出したところの民家の軒先に並んでいたので「あれ」を売って下さいと頼みました。
聞けば500円との事・・・ぼられるのか!?と、怪訝な顔をしてみたら、3袋で50円の間違いでした。
我々一行、テンション上がって「あれ」買いまくり。私は4袋買いました。
この献上品、スーツケースに隠し入れ、ボリビアの荷物チェックは難なく過ぎて、国外脱出。
トランジットでマイアミに1泊し、翌朝、3時間前に空港に行き延々並んだあげくに
荷物を預けました。
そこから荷物は、一人で謎のトンネルを抜けて行きます。
謎のトンネル抜ける時の様子が、上のモニターに映し出され、
それを見ていた空港の係官のおっちゃん・おばちゃん2人が立ち上がりました。
スーツケースの鍵をよこせと弾圧的要求!
我々一行の荷物、みなオープン!
そこには「あれ」が目一杯並んでおりまして、特にYさんの高級なスーツケースには10袋が!
さすがに、VIPはお付き合いが広くて、お土産も大変そうですね。
袋には、にっこり笑って鍋をかき回すボリビア娘のイラストがプリントされていたのが、これ幸い。
苦笑しながら、おっちゃん・おばちゃん係官、むりくり押し込みスーツケースを閉めました。
白い粉を持っている時は、不振な行動はとらぬように注意しまシオう。
献上物は1袋約15円。もちろん口が避けても、申しません。日本では100倍以上で売っていますので。
■おトイレ

そうそう忘れていました。
これを紹介しないと、皆さん安心して旅が出来ませんよね?
水洗という名の、水無しトイレが多いです。
水が出ても出なくても、紙を流してはいけません。紙はゴミ箱に入れましょう。
では、場所をお教えしておきましょう。

こちらの左手の建物が、トイレです!
えっ!? もっとキレイなトイレを教えて欲しい!?
えーっと

えーっと

えーっと

そう、そう

世界一綺麗なトイレです!


本当です!

トイレ話も、いくらしても、きりがありませんね・・・
えっ!?もっと 世界のトイレ、知りたいですかぁ?

さっ、これで何の心配もなく、旅に出られますね!
では、みなさま、お気をつけて行ってらっしゃいませ~!



何かご質問はございませんでしょうか?


そういえば、マイアミでも色々あったなー・・・・
