Last Chance Cafe  master JL6USD

これから起こる出来事の全てが Last Chance だと思って生活している後期高齢者のブログ

JH1CTL取得顛末

2011-12-05 22:46:00 | Ham Radio
 このライセンスを見て不思議に思いませんか?
 免許人は九州で無線局は関東(JH1CTL)です。
 ある思いがあって JA6FGCの私が JH1CTL のコールサインを取得するまでの申請顛末記を以下に書いてみました。 なぜ今更? なぜこのタイミング? 等々・・・。
 

 私がJA1にQSYした時(昭和42年)、まだJH1は発給されてなくJA1の終わりごろでした。
 因みに、私(JA6FGC)は昭和40年の免許です。
 東京にQSYしてTRIOのTR-1000・・・50MHzハンディー機・・・と言うよりショルダー型、短1乾電池を8個?位収納するので結構重たかった記憶があります。しかもチャンネル数は5チャンネルでVFOは付いていませんでした。内臓ホイップでアパートの2階の室内から窓際に寄って電波をだして、ご近所のOMにお相手をして頂きました。

 JA6FGC/1、 50MHz2WのAMです。
 JA1JOA JA1WVC JA1WQC JA3MPZ/1 JA3NOQ/1 JA9BKV/1等と夜な夜なQSOしていました。
 JA1JOA OM は「冗談はおヨシよあなた」のサフィックスで・・・JA3NOQ/1 OM は「のん気なオバケのQ太郎」なんて言って皆を煙に巻いていましたね(笑)少し先輩のOMでした。
 後の連中は同い年でした。

 この時、今後東京で暮らす事になるだろうという思いはありましたが、住環境も無線(HF)をやれるような状態ではなかったので関東のコールサインを得ておこうなんて知恵がありませんでした。
 数年後(昭和47年)やっと JE1WIH と言うコールサインを得て・・・8年程使用しDXを楽しみました。(このJE1WIH はすでに第三者が使用しているので復活出来ない) 
 昭和54年、九州に帰りJA6FGCを復活(JL6USDの時代も8年程あったが)現在に至ります。


 年を取ると、懐古趣味になるのか・・・あの時東京に行って50MHzで遊んでいた時に関東のコールサインを貰っていたらJH1の始めのほうだったのかなあ~なんて下らない事を考え始めました。

 おりしも関東の再割り当てがJG1を終わり、そろそろJH1に突入しそうです。
 今、申請すれば、当時と比較して違和感のない・・・私の身の丈にあったJH1のコールが取れるかも知れない。
 私にとってのJH1はノスタルジーなのです。
 思い切ってJH1のコールを取得しようと腰をあげました。

 JA6FGCはそのままで、どうすればもらえるのか?
 コンピュータで管理しているシステムでは申請が通らないのか?

 電子申請のID(免許人の住所)を関東に変更し・・・免許人の住所と無線局設置の場所を同じ場所に揃え、非の打ち所の無い申請書を書き上げ9月26日に、ついに関東総合通信局長あてに送りました。 もちろん電子申請です。

 早速「 補正願い 」が来ました。こちらは完璧な申請書だと思っているのでどこを補正するのか?すぐには理解できませんでした。

 ひとりで考えても始まらないので直接電話をして尋ねました。
 曰く「 あなたはJA6FGCで九州で開局をしている、移動局も持っているので、このコールサインで全エリア運用が可能ですから関東のコールは必要ないのではないか?・・・と 」
 なるほど、仰る通りです。「 しかし関東で200Wのライセンスが欲しいのだけど・・・ 」
 すると「 移動局の申請は取り下げてください・・・それとJA6FGCのID(住所)が一致していないのでもし住所が変更になっているのなら住所変更をしてくれ 」
 
 ここら辺から私の頭は混乱して来ます。
 「 関東で開局だからIDを関東にかえたんですけど 」
 「 違うんですあなたのIDは九州のまま変更しないで下さい(JA6FGCとの矛盾がなくなる)、その上で、無線設備の設置場所/常置場所のみを関東の住所にして下さい 」

 なるほど「 免許人の住所 」と「 無線設備の設置場所/常置場所 」は違ってもいい・・・と言う事が理解出来たのです。

 「 補正提出 」をすぐ出したがなかなか審査に入らない2週間・・・ほったらかしです。
 こちらから「どうなっている」と催促すると設置場所はあなたがオーナーではないので大家(オーナー)の「 無線局開設同意書 」がいるとの事・・・添付書類を同封してすぐに郵送・・・それからまた2週間なしのつぶて・・・。

 9月26日(申請)~12月5日(免許状到着)2ヶ月と10日かかりました(通常は3週間~一ヶ月だそうです)。 晴れて JH1CTL のコールサインを頂きました。

 この申請で分かった事がいくつかあります。

 ■ 移動局を持っていると他のエリアの移動局のライセンスは取れない。
 ■ 免許人のID(住所)を変更する必要は無い。
 ■ 他エリアのコールを取得するために、現在のコールを破棄する必要は無い。
 ■ 無線機の設置場所さえ確保出来ればそのエリアの固定局が開設出来る。
 ■ どうしても移動局が欲しければ、免許人のIDの住所で開設している移動局を廃局にするしかない。 (これをすれば、私の場合固定局はJA6FGC(200W)、移動局はJH1CTL/6(50W)で変則運用する事になる。)

 なんの意味もない「 ライセンス取得 」の話しでした。
 国の有限財産である識別信号(呼び出し符号)で遊んではいけませんね・・・。
 頂いた以上出来るだけ活用するように努めます。

 お正月や夏休みで田舎に帰り50Wではなく200Wで電波を出したい人は居ませんか?
 その逆も(出張・転勤先)あるでしょう ・・・ そんな時この投稿が役に立つかも!ですね。

 例えば「対馬市」よりJCCサービスしたいと思った時、前もって上記の方法でライセンスを得ておけば50Wではなく200Wでサービスする事が出来る訳です(この場合はJA6FGC のコールはそのままで対馬市に200Wの固定局を増設する事になりますね。従って /6 を付ける必要はない)。
 もっとも運用先の「無線局開設同意書」が必要ですが・・・宿泊を伴う場合は民宿あるいはホテルに説明をすれば、さほど難しくはないと思われます。
 一回ライセンスを取得しておけば繰り返し200WでJCCサービスが出来ます。

 心配なのは免許取得の際、設置場所に問い合わせや郵便などのやり取りで手間(迷惑)をかけるのではないかと思いましたが、全ての連絡は「 免許人のID 」の連絡先・住所で行いますので、その心配はありませんでした。
 相手(設置場所)はこの申請に対し一切タッチする事はありません。

 または現地のHAM のアンテナを使用させて頂いたり、もしその局が200W局であれば設備供用の可能性もあるでしょう。 ロケーションのFBな別荘などをお持ちの方は200W(1KW)の固定局を開設しておけばなにかと便利ではないでしょうか? この場合は「 無線局開設同意書 」なども必要なく申請も簡単ですね。
 もっとも国内JCCサービスなら50Wで十分ですけどね(笑)。
 しかし DX にもサービスの範囲を広げたいなら 200W は有効だと思います。

 
コメント    この記事についてブログを書く
« ラジオライフDX創刊 | トップ | 新着QSL 4W6A »

コメントを投稿