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■ Kanton ( Canton ) Island についてのモヤモヤ

2018-08-20 04:23:00 | Ham Radio
 
 
 
 

 上の4枚のQSLは何れも Kanton ( Canton ) Island からのQRVです。 中2枚は同じエンティティーです ( KH1 )。 しかし、現在の Kanton Island は Central Kiribati の領土になっていますので、KH1 ではなく T31 です。 上から 3枚 は T31 に併合される前ですから KH1 / VR1 として扱われます。

 1枚目と2枚目は同じCanton Island ですが、1枚目は British Phoenix VR1BE、2枚目は American Phoenix KB6CA と称し英国と米国の共同統治でした。 一粒で二度美味しいって奴です。

 今回の KH1/KH7Z は Baker Island からの QRV でした。 ここら辺の線引きが 1970年代後半から、目まぐるしく変化しますので、訳が分からなくなります。 それに、Tuvalu , Conway Reef , Chesterfield Is , Temotu , Swains Is , Rotuma Is , Marquesas Is , Austral Is , Ducie Is , Bnaba Is などが加わって来ます。

 プリフィックスも VR1 ( Gilbert and Ocean → T3Ø T33 )、VR3 ( Fanning and Line → T32 )、VR4 ( H44 ) 、VR8 ( T2 ) 等が入り乱れ YASUME , SMØAGD や JAØCUV ( JE1CKA ) などの OM が盛んにペディションをしていました。

 新しいエンティティーが多く生まれたのは、海外県 ( 植民地 ) の政治的扱いに変化があり、今まで NEW に成り得なかった地域 ( 島やリーフ ) が距離の規定に合致するに至ったためです ( 350 km ルールが適用出来る様になった等 )。

 とにかく、南太平洋の線引きに付いては難解な面も多く、JA1BK、OH2BH、等の OM が海図と睨めっこして生まれたものもあります。 今でも政治の枠組みが変化するとニューエンティティーが生まれる可能性がある訳ですから、虎視眈々と狙っている OM もいるに違いないでしょう。

 因みに小笠原は距離規定条件を満たしていませんが、米国統治時代に JA とは別エンティティーだったと言う既得権で返還後も別エンティティーとなっています。 既得権を返上し JA に組み込まれれば、なんと 「 沖の鳥島 」 が距離規定を満たします (笑)。 南鳥島は文句なしの別エンティティーですね。


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