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普段小説など読まない人が小説を読むの巻 

2017-04-15 23:03:00 | ノンジャンル
 随分前の話ですが、チョットだけ読書にはまった事を思い出しました。 マイ・シューヴァル&ペール・ヴァール著 「 刑事マルティン・ベック 」 シリーズの 「 笑う警官 」 と言う作品がアメリカ・ミステリー作家協会のエドガー賞 長編賞を取ったのがきっかけだったと思います。 この 「 笑う警官 」 を、表現がヘタですが、ぞくぞくして読んだ記憶があります (笑)。 同著の別の作品をあさる様に読みました ・・・ と言ってもそんなに沢山作品がある訳ではありませんが ・・・ 。 昨日、ひょんな事から、この時と、同じぞくぞくする感覚を思い出すような本に出会いました。

 それは思いもよらぬ事から始まりました。 私は入院している母 ( 90 才 ) の見舞いに毎日行っています。 病状は安定しており毎日行く必要もないのですが ( 母もそう言っているし )、私は毎日が日曜日ですから、せめてそれがないと一日中ゴロゴロして雑誌やノウハウ物などを読んだり、パソコンに向かっているに違いありません。 そこで毎日病院に新聞を届ける事にしました。 自分にも日課を課す事はいい事だし、毎日、新聞を読む事で母のボケ防止にも役立つかも知れないと思ったからです。 3 年間続いています。

 母の寝具の洗濯と、自分の洗い物は、いつも 6 才の孫 ( 女子 ) と一緒に週一ぐらいで近くのコインランドリーに行っています。 小一時間かかります。 洗濯物をたたむ作業は私より上手です。 褒めると率先してやってくれます (笑)。 待ち時間の過ごし方は毎回違いますが、前回はコインランドリーにある喫茶店みたいなテーブルで過ごしました。 そこには本棚があり、孫は自分用に図鑑、私用に分厚い小説 ( 単行本 ) を持って来ました。 勿論、孫はそれがどんな本かは分っている訳ではありません。 たまたま、目の前にあったのを持って来たのでしょう。

 こんな分厚い本を、こんな短時間でどうしろと言うのか ・・・ と思いながら、「 ありがとう 」 と言って取りあえず読み始めました。

 ところがです。 ひとたび読み始めると、まだ、20 ページも読まない内に釘付けになりました。 あっと言う間に、待ち時間が終了し、後ろ髪を引かれる思いで、本棚に戻し、病院に向かいました。

 次の洗濯の時に続きを読めばいいか ・・・ ところが気になってしょうがないのです。 一週間も待てないのです。 本屋に寄ってこの本を買おうと思いましたが、タイトルが思い出せません。 「 なんとか ( カタカナ ) の瞳 」 です。 しかし、著者は覚えていました。 百田 尚樹 です。 そうです ! あの 「 永遠の 0 」 で華々しくデビューした 百田 尚樹 です。 探し当てるのに時間は掛かりませんでした。 平成 27年 12月が初版の文庫本になっていました。 「 フォルトゥナの瞳 」 でした。 

 昨日は、読み始めてから、何時間経ったのか良く分らないのですが、494 ページを一気に読んでしまいました。 途中で止めようと思ったのですが、出来ませんでした。 読み終わった時には既に夜が明けていました。 後で週刊誌の連載だった事が分り、念を押す様に、同じ事を繰り返し書いているのは、そのためだったのかと思いましたが、特に苦痛にはなりませんでした。 と言うより普段小説を読まない私に取っては、確認しながら先へ進めるので、むしろ良かったのかも知れません。 小さな山が幾つもあり、その山が少しづつ高さを増し、一気に結末を迎える ・・・ そんな印象です。

 この小説は頭から読者の心を掴み、ずるずると引き込んでしまいます。 百田 尚樹 と言う人はすごい人だなと思いました。 この人の本を、もう少し読んで見ようと思っています。 出会いとは不思議なものです。

 無線に関係のない話を書いてしまいました。 久しぶりの感覚だったので ・・・ 。


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